ロングアイアンとウッドの間を埋めるDHY
ステルスDHY
今回はアイアン型ユーティリティの2本。DHYのDはドライビング、HYはハイブリッドを意味している。一方、UDIのUはアルティメット、Dはドライビング、Iはアイアンの意味だ。試打クラブのロフトは前者が23度で後者が22度。シャフトはステルス専用の70g台のカーボンシャフトが入っておりフレックスはSだ。
ステルスUDI
「2つの機種を比べるとDHYはソールが広く、UDIは狭い。前者はボールが高く上がりやすく、後者はコントロール性が高いと想像できます。まずはDHY。顔はネックからリーディングエッジに繋がる部分がセミグース、ちょっとだけグースが入っています。つかまりやすいというよりは、つかまりすぎない印象ですね」
ロングアイアンとウッドの間を埋めるのがDHY。ロングアイアンよりもはるかに使いやすく、ティショットにも対応するドライビングハイブリッドだ。
ステルスDHYは、ボールが上がるのに左に行きにくい。ありそうでなかったUT
「打ってみると打球がめちゃめちゃ上がります! ユーティリティはウッド型とアイアン型に分かれていて、アイアン型は減少傾向にあります。理由はウッド型の方が打球が上がりやすいから。一般的にアイアン型はヘッドスピードが45~46m/sないと上がりづらいのですが、これはウッド型のように上がります。ヘッドスピード的には42m/sくらいでも余裕で打てるでしょう。飛び方もバックスピンが強く入った感じではなくドカーンと飛んでいきます」
ボールが上がりやすいだけでなく、あらゆる条件に適応できる汎用性の高い設計も売り。クリーンでワイドなソール設計はその典型でティイングエリア、フェアウェイはもちろん、難しいライでの活躍も見込める。
「ウッド型と違うのは左に行きにくいこと。重心深度が浅いのでヒッカケる人にはいい。これまでは球がつかまりすぎるのがイヤだからアイアン型にする。でもボールが上がらない。とか、いい高さに上がるけれどつかまりすぎる。といったパターンがもっぱらでしたが、DHYはその溝を見事に埋めた。ありそうでなかったユーティリティだと思います」
ステルスUDIは、球が上がりすぎないのに強振しても左に行きにくいUT
一方、操作性と飛距離を追求したと標榜するのがUDI。さまざまなシチュエーションで対応でき、なおかつ最適なスピン量で強弾道を生み出せるという。
「グースはさほど変わりませんが、構えた時にバックフェースが見えずアイアンのようにシャープです。フェース面は通常ステンレスが多いですが、これはクロムモリブデン。スリットが入っていて弾きが強そうです。この時点で強めの弾道が出る気がしますが、打ってみるとこちらも打球が上がる。DHYよりは低弾道で飛び出しますが最高到達点は変わらないくらい。こういうアイアン型はないですね。球が上がりすぎないのに、強振しても左に行きにくい」
「うーん、やっぱりないなあ。左に行きにくければ弾道が高い方がボールはピタッと止まります。僕が知る限り世界中のユーティリティで一番ボールが高く上がるんじゃないかな。見た目は何の変哲もないユーティリティなんですけどね。コントロール性もバックスピンが多いのでドローやフェードが打ちやすい。風が強い180ヤードでボールを右に置きハンドファーストにして打つなどコントロールできます」
2機種とも薄肉化したヘッドの下部に重心設計を施し、コントロール性、ライへの対応力、高弾道を実現。クロムモリブデン鋼フォージド ICTフェースによる中空構造が適正なボールスピードと高い寛容性を両立させた。また、新開発のSpeedFoam™ Airは、前作比69%の軽量化に成功。さらなる弾力性を手に入れている。フェース下部に当たった場合でも反発力を向上させ、スピン量を抑制させる貫通型スピードポケットを搭載する。
試打解説/関浩太郎
(せき こうたろう)1974年生まれ、茨城県出身。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながら、ミニツアーを転戦。帰国後、クラフト技術を学んだ後、「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。多くのアマチュアゴルファーのサポートを行い、さまざまなゴルフメディアでも活躍している。
関浩太郎 GOLFTV


