肋骨が動くとスイングに良いことが起こる!っていうか、肋骨って動くの!?
野村タケオがゴルフ関節調律®に通って変化をレポート!【vol.3】
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
体ガチガチのオッサンゴルファーの僕が、脱力することで最も効率のいいスイングができるようになり、飛距離も伸びちゃうという「ゴルフ関節調律®」でどれだけ変わっていくのかというのをお届けする連載の3回目です!
今まで仙骨から背骨、鎖骨と学んできたのですが、今回は肋骨!え?肋骨って動くんですか?肋骨とスイングがどう関係してくるのでしょうか?今回もなかなか興味深いお話が聞けましたよ~!
<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
「ゴルフ関節調律®」って何?
「脱力関節調律®」という治療法を用いて、ゴルフのパフォーマンスアップに特化した調律のこと。
「脱力関節調律®」とは各関節の「脱力」を促し、正しい「動き」へと導くことで痛みや不調を取り除く治療法で、押したり、揉んだり、伸ばしたりしないソフトで気持ちのいい施術です。
「ゴルフ関節調律®」の特徴としては、脱力するという感覚が分かるということはもちろん、感覚だけでなく解剖学的にゴルフの動きを理解して、最も効率のいいスイングを習得できるということです。
また、国家資格有資格者が開発したメソッドであり、さらに意思の監修の元で体系化された治療法を基にした技術です。
ですから、ゴルフのパフォーマンスアップと同時に、痛めない・疲れない身体の使い方を身につけることができます。
教えてくれる人
山本ゆう子先生
●一般社団法人日本脱力関節調律協会 代表理事
●や・ゆ・よ株式会社 代表取締役
●ゴルフ専門ほねほね脱力サロンnaturaca 代表
●帝京平成大学卒業
●柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
https://www.kansetsutyoritsu.com/
「鎖骨の付け根から先が腕」という意識でスイングが大きくなった!
野村 山本先生!今回もよろしくお願いします!
山本 よろしくお願いします!「仙骨」や「鎖骨」のことなどいろいろとやってきましたが、なにかゴルフが変わりましたか?
野村 前回教えてもらった、鎖骨の付け根からが腕と考えてスイングしたら、大きく振れるようになりました!フォローも大きくなって、飛距離もちょっと伸びたような。
大きなアークで振ってるつもり? 飛距離が出る本当の腕の使い方を野村タケオが教えてもらった
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。 体ガチガチのオッサンゴルファーの僕が、脱力すること...
山本 それは良かったですね。スイングの円弧が大きくなると飛距離が伸びますからね。ではいつものように短いグリップを持ってスイングしてみましょう。
野村 仙骨から動いて…背骨の内側を中心に…腕は鎖骨の付け根から…
山本 とても良くなっていますね!最初にここに来たときの動画と比べると、手先だけでクラブをヒョイッと振っている感じがなくなりました。
野村 マジですか~!それは嬉しいっす。
山本 鎖骨をとても意識してもらっているのは分かるのですが、仙骨から動き出して鎖骨が動き出す前に肋骨が動いていないので、少し動きがぎこちなくなっていますね。
野村 肋骨?肋骨ってあばら骨のことですよね?肋骨が動かなければならないってこと?
山本 そうです、肋骨が動かないとスムーズに体が回転しないんですよ。
「肋骨」が動くってどういうこと?
野村 そもそも肋骨って動くんですか?
山本 動きますよ。呼吸をするときに肋骨が広がるように動くんです。この動きが悪いと、その分を肩や首が補うことになるので、肩や首に力が入ってしまってガチガチになっちゃうんです。
野村 えー!そうなんですか、知らなかった~。
山本 肋骨が動いていないと、背骨を意識して回転しようと思ってもロックがかかってしまって動かないんです。なので普段から呼吸のときに肋骨の動きを意識したほうがいいんですよ。
野村 呼吸のときの肋骨の動きってどうすれば意識できるんですか?
山本 この少し空気を抜いたボールを肋骨の横に挟んでみてください。そして息を吸いながら肋骨をふくらませるようにしてボールを潰すイメージです。息を吸いながら肋骨を開いてくださ~い…
野村 スー…。あぁ、なんとなく肋骨が開いて動いているという感じが分かります。
山本 最初は前をふくらませるイメージで、次は後ろの背中側を膨らませてください。そして最後に全体をふくらませるイメージです。
野村 後ろも…なるほど前と後ろではイメージが違いますね。
山本 後ろを動かすイメージもとても大事なんですよ。こうやって肋骨が動くようになってくると体がスムーズに回りますから、仙骨から動き出してトップまでがとても綺麗に回るようになります。
野村 なるほど~、肋骨って動くんですね~。これは知らなかった。
山本 野村さんのスイングは、仙骨からの動き出しはできるようになっているのですが、肋骨が動いていないので、途中からグッと左肩を無理やり回す動きになってしまっています。トップのときに左肩の後ろが張っている感じがしませんか?
野村 確かに左肩の後ろが張っていて苦しいですね
山本 トップからは、その張っているところが戻るように動き出してしまうので、野村さんの場合は上体からボールを打ちに行くような形になってしまうんですよ。
野村 そういうことなんですね。
山本 肋骨がちゃんと動けば肩を無理に回さなくてもよくなるので、トップでは左肩ではなく、わき腹あたりが張るような感覚になると思います。
力を抜くためには息を吐いてください!
野村 肋骨が動くようになっても、どうしてもボールを打つときには力んでしまって、上体からボールを打ちに行っちゃうんですよね~。
山本 そういう場合は息を吐きながらダウンスイングをすると力が抜けますよ。息を吸いながらテークバックをして、切り返しからは息を吐きながら振り下ろしてください。
野村 あ~、なんかゴルフ雑誌でそういうの読んだことある気がします。あまり呼吸って意識したことなかったけど、よく考えてみるとスイング中って息を止めているんですよね。
山本 息を止めていると力が入りやすいんですよ。いきなりドライバーのような長いクラブでやるとタイミングが合わないかもしれないので、短いクラブで呼吸をしながらスイングする練習をしてみてください。
野村 確かに息を吐きながらこの短いグリップを振ってみたら、フォローが大きくなって、フィニッシュも決まりやすいです。無駄な力が入ってないってことなんでしょうね。
山本 アプローチでやるのが一番おすすめです。呼吸をしながらアプローチをすると、テンポも良くなりますよ。
野村 本当だ!たしかに打ち急いだりしないで、いいテンポでストロークできますね!これ練習だけじゃなくて、本番でも呼吸を意識してアプローチしたらミスが減るかも!
普段から肋骨の動きを意識しましょう!
野村 肋骨が動くということが大事ってことはわかりましたが、どうすれば動くようになるんですか?
山本 さっきやってもらったボールを脇に挟んで肋骨を動かすというのをやってもらうといいと思います。ボールがなければタオルでもいいのですよ。ラウンド前だけじゃなく、家でもやってもらうと肋骨の動きが良くなります。
野村 あ、タオルでもいいんですね。それなら簡単にできますね~。
●タオルでのやり方
(1)右わきにタオルを挟んだら、右手首を左手で持ってください。
(2)息を吸いながら肋骨をふくらませると同時に、右手を左手で肋骨がふくらむ方向と逆方向に引っ張ってください。
※さっきもやったように最初は肋骨の前側を動かして、次に後ろ側(背中側)を動かし、最後に全体を動かすイメージで。後ろ側も動かすというのがとても大事です。もちろん左側もやってくださいね。
※息を吸うときに肩に力が入ってしまうと意味がないので、脱力したまま息を吸って肋骨を動かす意識でやってくださいね。
野村 わかりました!次のラウンドでは練習場で球を打つ前にやってみたいと思います!
山本 肋骨が動いていないとスイングしていても太い軸で回転することになるのですが、肋骨が動くと細い軸で回転できるようになり、体の回転速度が上がります。そうなると当然ヘッドスピードも速くなりますよね。
野村 いいことばっかじゃないですか!肋骨の動き、意識してみます!
山本 肩や首のこりも楽になると思うので、ぜひやってみてください!
- 肋骨が動かないとスムーズに回転できない!
- 力を抜くためには呼吸が大事で、息を吐くと力が抜ける!
文・野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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