「右のミスを減らしたい…」真っ直ぐ飛ばない原因は、手元が浮きやすいから!その直し方を3分で伝授します
【新連載】ミスショットを3分で修正する!Vol.1
70台で回る実力の持ち主だが、ときどきプッシュアウトが出てスコアを崩してしまうという高橋駿さん。右のミスを減らし、コンスタントに70台で回るためのドリルを小暮博則プロに伝授してもらった。
GOLF TODAY 本誌 No.610 113ページより
取材協力/筑波東急ゴルフクラブ 撮影/圓岡紀夫
取材・文/吉田宏昭
高橋さんのお困りミスショット
お悩みは「プッシュアウトを連発してしまう!」
高橋 駿さん
(たかはし・しゅん)
1985年生まれ。ゴルフ歴15年、ハンデ5.3、ベストスコア73。ヘッドスピード47m/s、1W平均飛距離260ヤード。持ち球は中弾道のフェード。1Wとロングアイアンの方向性が課題。
Q:プッシュアウトの原因は?
A:手元が浮いてフェースが開いて当たるから
ボールが右方向に飛び出すのはフェースが開いて当たっているからです。
アイアンはトップでグリップエンドがボールを指し、ダウンからは左足を指すように下ろしますが、高橋さんの場合はボールよりも外に向いています。これは手元が浮いてシャフトが寝て下りているからで、それが原因でフェースが開いたままインパクトを迎えるため、ボールが右に出やすくなっています。
小暮が高橋さんのスイングをチェック。
× シャフトが寝てグリップエンドがボールより遠くを指している。
体が起き上がるタイミングが早い(アーリーエクステンション)ため手元が浮いてフェースが開いて当たる。
この段階でフェースが開いていると手首をこねて(フリップを使って)合わせに行く必要があり、左のミスも出やすい。また、ヘッドが走らないので球も飛ばない。
手元を浮かせなければ手首のフラップ(掌屈背屈)を使いやすい。フェース面が目標に向きやすくヘッドスピードも上がる。
修正ドリルはコレ!
スティックに当てないように振る!
アライメントスティックをアドレスした時のシャフトと平行になるようボールの外側へ斜めに刺したまま球を打つドリルです。
手がスティックに当たらないように振るためには、グリップエンドをボールに向けながらクラブを真下に引き下ろさなければならないので、手元が浮くクセを直すことができます。
高橋さんが1Wやロングアイアンが真っすぐ飛ばせないのは、ショートアイアンに比べて遠心力が大きく、とくに手元が浮きやすいからです。このドリルを続けることで苦手意識も解消できるはずです。(小暮)
スティック斜め刺しで手元が浮かなくなる!
(1)ダウンスイングはグリップエンドをボールに向けながらクラブを引き下ろす。
(2)上体の前傾角度を変えないようにする。
(3)左太ももを後ろに引くようにしてヒップポジションを後方に動かせば手が体から離れない。
手元を浮かせないコツ
(1)まずワキを締め、右ヒジの回内から左ヒジの回外を使って振る。
(2)早い段階(手が右腰あたり)で左ヒジを折ってもかまわない。
(3)左ヒジが腕1本分下がり、その位置に右手が収まる。
ワキを締めておかないと手が前に出てフェースが開いてしまう。
ドリルの成果!
80台を打つことが少なくなりました!
前傾角度を意識することで球が枠の中に収まるようになり、1ラウンドで2打くらいはスコアがよくなりました。
指導:小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1971年11月27日生まれ。明治大学ゴルフ部から2004年プロ入会。PGAティーチングプロ。PFGA(パーフェクトゴルフアカデミー)主宰。社会人ゴルフ部コーチも務める。
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