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ゴルフ上達の黄金比「65:35」。アマチュアがすべき打ちっぱなしでの練習方法

2023/03/18 ゴルフサプリ編集部 宮川岳也

ゴルフ練習場

レッスンに通い、練習も頻繁に行っている。だけど思うようにスコアが縮まらない。こんな悩みをもつあなたは、もしかすると練習の仕方が間違っているのかもしれません。

スイング研究はよいことだが、迷い込んでしまうことも

月イチのアベレージゴルファーも、シングルハンデのゴルファーもゴルファーは皆、よいスコアを出したい、ハンデキャップを縮めたいと思って練習に励んでいます。

そしてよい結果を手にするためにレッスンに通うなどして、理想といえるスイングを身につけようと努力したり、研究したりしています。しかし時間とお金を費やしているわりに思うようなスコアでラウンドすることができず、悩みは深くなるばかり…。

試行錯誤しながらよいスイングを追い求めることはアマチュアのみならず、プロゴルファーでさえそうなのですから悪いことではありません。とはいえ、あまりにも結果に繋がらないと迷宮に迷い込んで、二進も三進も行かなくなることも。

こんな状況を避ける手はあるのか?若手女子プロの鶴岡果恋や澁澤莉絵留、村田理沙のコーチをつとめるとともに、関東ゴルフ連盟チームKGAジュニア技術担当コーチをもつとめる、重田栄作プロに話を聞きました。

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ゴルフのスコアは「65:35」の比率で成り立っている

足蹴く練習場に通ってボールを打っているのになかなかスコアアップできない、ハンデが縮まらないと嘆くアマチュアゴルファーの多くは練習の仕方が間違っています。

アマチュアゴルファーはたいてい、まずはじめにウェッジを持って10球程度ボールを打ちます。カラダをほぐすためのウォームアップですね。それが終わると徐々に長い番手に持ち替えるか、逆にドライバーから順に短い番手に持ち替えてボールを打ちます。

徐々に長くでも、徐々に短くでも、それは人それぞれでかまいません。しかし、基本的にロングゲームを想定したショット練習しかしていない点が間違っているのです。

実はゴルフというのは『65:35』の比率で成り立っているゲームなのです。

何が65で、何が35かというと…

【65:35】
ゴルフのスコアは、65%がショートゲームによるもので、35%がロングゲームによるもの。
(※この比率は100切りレベルの人も、シングルゴルファーもプロゴルファーも、基本的に同じ)

『65:35』という数字は、ゴルフ関連のきちんとした機関によって出されたデータです。そのため70:30など、多少の誤差はあるにせよ、このデータに基づいた練習をするのがスコアアップやレベルアップには不可欠であり、近道ということです。

練習するときの例

(1)100球ボールを打つ場合:65球はショートゲームの練習をおこない、35球はロングゲームに向けたショット練習

(2)100分(1時間40分)練習する場合:65分はショートゲーム練習、35分はロングゲーム練習

狙ったところにキャリーさせる練習が手軽かつ効果的

ゴルフ練習場

芝の上から打てる練習場があまりない日本の練習場環境では、アプローチの練習がしにくいという側面があることは否めません。ですが、打ちっぱなし練習場の1階打席でアプローチショットの練習をすることは、無意味ではありません。

手軽で効果的なおすすめの練習方法があります。

おすすめの練習方法

  • アプローチでよく使うウェッジを持ち、10ヤード、20ヤード、30ヤードの地点に、ボールがキャリーするように打つ。

打ちっぱなしの練習場は、マットなどの硬い物が敷き詰められているところが多いため、なかなかランの計算ができません。しかし、狙ったところにキャリーさせる練習を積めば、ボールコンタクトがよくなってショット力が増すため、チャックリやトップなどのミスが激減します。

アプローチの練習はとても地味なのでつい遠慮しがちになりますが、『スコアメイクのカギはショートゲーム』の言葉もあることから、ゴルフにとって非常に重要なものです。そのことをしっかり頭に入れて練習に臨んでほしいと思います。

またショートゲームには当然パッティングも含まれますから、練習場でのアプローチ練習に加えてパット練習を積み重ねることで、必ずスコアアップを実現できます。

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宮川岳也

宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経てフリーのゴルフライターに。レッスンやギアはもちろん、ゴルフの歴史などにも精通。また、無類のスイングマニアで、スイング理論が大好き。ここ数年は競技ゴルフに明け暮れ、毎日の練習を自らに課している。

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