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ゴルフ知恵袋
多くのプロが愛用したあの名アイアンには、”ボールを拾ってくれる＝仕事をしてくれる”シャフトがついていた

多くのプロが愛用したあの名アイアンには、”ボールを拾ってくれる＝仕事をしてくれる”シャフトがついていた

「ベン・ホーガンパーソナル」は、アイアンの教科書

2023/05/19　ゴルフサプリ編集部　中山功一

中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、ベン・ホーガンについてお話します。

ベン・ホーガン（Ben Hogan）

1931年19歳でプロゴルファーとなり、PGAツアー64勝。スイング理論を著した『モダン・ゴルフ』も有名。1953年にみずからの会社「BEN HOGAN」を設立した。

クラブにも独自の理論が詰め込まれており、初めて生産された「BEN HOGAN PRECISION」は、ブレードが長く見えるデザインになっています。そして、トップブレードとネックの付け根に「くぼみ」があり、トップブレードが目標方向に合わせやすいデザインになっています。

この形状は、フックを克服するには必然の形状でした。

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この教科書のようなクラブは、どのような特性があるか。ボールを打つと最初に気づくのですが…

「クラブが仕事をしてくれる」という表現が適切でしょう！

ヘッドは、初期モデル「PRECISION」の流れからフェースがシャローに見えて構えやすく、引っ掛けにくい形状です。

エイペックスシャフト

もう一つ重要なのが、エイペックスシャフトです。仕事をしてくれるアイアンだという理由は、このシャフトなのです。

ダイナミックゴールドは100～500まで重量ごとに選別され、比較的重めで中～手元調子のシャフトです。

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一方、プレシジョン製のシャフトは、跳ね返りの速い先調子のシャフトです。

ベン・ホーガンアイアンに装着されているエイペックスシャフトは、上記2つのシャフトの間を取ったようなシャフトなのです。業界では、「ボールを拾ってくれる＝仕事をしてくれる」シャフトとして注目されました。このシャフトが欲しいがためにベン・ホーガンのアイアンを購入し、シャフトだけ差し換えるゴルファーもいました。

インパクト時のシャフトの跳ね返りが絶妙で、ダフリもせずトップもせず、ボールを捕まえてくれるのです（なお、シャフトラベルの③はR、④がSです）。

以前にも、ゴルフクラブの性能の80％はシャフトが占めるとお話しましたが、名器には必ずシャフトが関係しているのです。