これで3万円を切るだと!?美しすぎて惚れ惚れするヤマハの「YP-101 パター」は、ゴルファーの心を満たす特別な1本である
ヤマハの底力を詰め込んだYP-101 パターをロマン派ゴルフ作家が検証する!
美しさで魅了して、使ってみて感動させるのが「YP-101 パター」なのか?
「YP-101 パター」を打って、わかったことを挙げる。
● 打音:やや控えめの音量。音質は鞭系と硬質のミックスで心地良い。
● 方向性:直線に歪みがなく、合わせやすい。ヤマハカラーのサイトラインも良い。
● 距離感:軽めのパターが好きなら、タッチが出しやすく、差し引きなしで距離感を作れる。
最初に思ったことは、コストパフォーマンスの良さだ。ここまで詳細に丁寧に作られているのに、販売希望価格は3万円を切っている。同様の素材で同じレベルに仕上げたパターを有名ブランドが作ったら、この2倍以上、下手すると10倍の値段をつけると思う。まず、そういう分野ですこぶる嬉しい。
実際にコースで打ちながらも、美しいパターだと惚れ惚れした。そんなのは機能ではないという考え方もあるが、パターの場合、美しさは短いパットの方向性に影響を与えるというゴルファーは多い。僕はブレード型のパターが得意ではないが、それでも気持ち良くパットを楽しめた。その最大の理由は、美しさを楽しめたからだ。
「YP-101 パター」は、2023年の最先端のテクノロジーを搭載したパターではない。そういうパターと戦うパターではなくて、使う人を選ぶパターである。使い手の技術や技量を剥き出しにして、純度100%の結果を楽しむパターなのだ。
こんなゴルファーにオススメ
本当に良くできているのだけれど、一つだけ注意すべきは軽いことだ。現在の市場は重めのパターが圧倒的に多い。軽くてちゃんとしているパターは、珍しいのである。
軽いパター、それもブレードが好き、というゴルファーは、案外多いと思う。そういうゴルファーにオススメだ。所有欲が湧き出るパターでもある。1本持っているだけでジャパンプライドが満たされて、眺めながら一杯、なんていう至福の時間を過ごすことを想像してしまう。
パターは、パッティングのための道具であり、芸術品のような見方をするのは邪道だという考え方もある。その反面、パッティングには数字だけでは説明できない領域があることも、多くのゴルファーは知っている。パターに多様な種類があるのは、その証明だという。
「YP-101 パター」は、そんなふうに哲学的にパッティングを語りたくなるのだ。試打してつくづくそう考えてしまうほど、素敵なパターだったのである。
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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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