軌道を変えて出球や曲がり具合を調整する

【トップブレードの線を0.5ミリ細くしたら、アドレスしたときに同じ太さに見えるように】

最初はトップブレード(もともとトップブレードにラインは入っていない)とバックフェース部分に入れるラインを同じ太さにしていたが、ヘッドにある段差の影響でトップブレードの方が太く見えた。トップブレードのラインを0.5ミリ細くすると同じ太さに見えるようになる。ヘッド全体をボールのラインに合わせやすくなったので、目標に対してより正確に構えることができる。

通常はボールにフック回転をかけてストローク

昨年前半、青木瀬令奈は試合ごとにパターを替えていた。グリーンの特徴に応じて打ち方を変えたくなかったからだ。

例えば、グリーンがやわらかいときはボールが少し沈むのでロフトが3〜4度のパターを使用。硬めでボールが沈まないときは、ロフトが2〜2.5度のパターを使う。その結果、同じ打ち方をしていれば、同じ切れ方をするのでラインをイメージしやすくなるというわけだ。ただ、場合によっては打ち方を変えるときもある。昨年の日本女子オープンでの話だ。

青木瀬令奈  「私はボールにフック回転を与えてパッティングする方ですが、たまに右に打ち出し過ぎたり、左に曲がり過ぎることがあるので、その場合は気持アウトサイドインの軌道でストロークします」

インサイド・アウトの軌道をアウトサイド・インに修正することで、最終的にイン・トウ・インの軌道になったという。また、使用したパターにもひと工夫加えられていた。当初、トップブレードとバックフェース部分の両方に同じ太さの白いラインを入れていたところ、構えた際に違和感を覚えた。

青木瀬令奈  「どちらも2ミリのラインでしたが、トップブレードの方が目に近い分、太く見えたのです」。トップブレードとバックフェース部分には段差があるからだが、そこで青木が考えたのは、トップブレードのラインを細くすることだった。

青木瀬令奈  「1.5ミリにすると、同じ太さに見えるようになりました」。パターヘッドを真上から見ると、太さが均一の直線になった。それに対してボールのラインを合わせたら、あとはストロークするだけで方向性がアップした。

青木瀬令奈のパッティングを見てみよう

通常はインサイド・アウトの軌道でストロークし、ボールにフック回転をかけてストロークしているが、ボールを右に打ち出し過ぎたり、左に曲がる度合いが大きくなるとカップインの確率が低くなる。そのような場合はあえてアウトサイド・インの軌道でストロークする。最終的にイン・トウ・インの軌道となり、ボールのコロがりも良くなった。

右に打ち出し過ぎたり、左に曲がる度合いが強いと感じたら、テークバックではあえてボールと目標を結んだラインに対してアウトサイドにヘッドを上げる。

インパクト後はインサイドに引くイメージを持つことにより、イン・トウ・インの軌道でのストロークになる。特にフックラインではアウトサイド・インを意識。

パッティング後方

やわらかいグリーンではロフトが3〜4度のパターを、硬めのグリーンでは2〜2.5度のパターを使用する。


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