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ドライバーでボールが上がらない原因|低い弾道になる場合の解決策

2024/02/23 ゴルフサプリ編集部

ドライバー,ボール,上がらない原因

この記事では「ドライバーだとボールが上がらない…」という悩みがある人に向けて、その原因や要因、そしてどうすれば上がるようになるのかを紹介したいと思います。

ドライバーの弾道が低いと、キャリーが稼げないため飛距離をロスしやすいものです。できるだけ飛ばしたいのであれば、高い弾道を目指しましょう。高弾道になれば、目標スコア突破も近づくでしょう。

目次

ドライバーが上がらない・低い弾道になる原因

ドライバー,ボール,上がらない原因

ドライバーの弾道が低い原因はいくつかあり、ここでは主なものを紹介します。もしあなたが「ボールが上がらない…」と悩んでいるなら、自分がどれに当てはまるかをチェックしてみましょう。

ポイント

  • アッパー軌道でスイングできていない
  • スイングが力みすぎてダウンブローになっている
  • シャフトの硬さが自分のスイングに合っていない
  • ドライバーのロフト角が合っていない
  • ティアップの高さが低い

アッパー軌道でスイングできていない

ドライバーでボールが上がらない原因その1は「アッパー軌道のスイングができていない」になります。

基本的にドライバーは14本の中でもっともロフト角の数値が小さく、ボールが上がりにくい番手といえます。このクラブでボールを上げるためには、クラブヘッドがスイングの最下点を通り過ぎてからボールコンタクトすることが求められます。つまりアッパー軌道でインパクトする必要があるのです。

100切りが目標の人や100前後を行ったり来たりしている人の多くは、アッパー軌道で打つことができません。そのためボールを上空へ高く上げることがなかなかできないのです。

スイングが力みすぎてダウンブローになっている

ドライバーでボールが上がらない原因その2は「ダウンブローのスイングになっている」になります。

前項でもお話ししたように、基本的にドライバーはもっともボールが上がりにくい番手で、上げるためにはアッパーブローで打つことが求められます。

しかし、ハイハンデのアベレージゴルファーはリキんだスイングになっていることが多く、そのせいでダウンブローで振る傾向があります。ダウンブローだと、クラブヘッドが最下点に到達する前にボールとコンタクトするため低い弾道になりがちです。

ダウンブローになる主な原因はアウトサイド・インのスイング軌道で、このスイング軌道をインサイド・アウトに修正していくと、よい結果につながってくるはずです。

シャフトの硬さが自分のスイングに合っていない

ドライバーでボールが上がらない原因その3は「シャフトの硬さが合っていない」になります。

一般的に硬いシャフトはボールが上がりにくいといわれます。またプレーヤーの能力(体力やヘッドスピード、技術レベルなど)に対して、シャフトが硬すぎてもボールは上がりにくいといわれます。

スイングにこれといった落ち度がなく、使っているドライバーもスイングにマッチしている。それなのにボールが上がらないようなら、一度、シャフトを見直してみてはどうでしょう。ゴルフショップなどに出かけてフィッティングをしてもらえば、今使っているシャフトが合っているのかいないのか、アドバイスをもらえるはずです。

ドライバーのロフト角が合っていない

ドライバーでボールが上がらない原因その4は「ロフト角が合っていない」になります。

一般的にドライバーのロフト角は8~12度くらいです(男性用の場合)。一般的にロフト角は打ち出し角度との関係が深いといわれ、この数値が小さいほどボールは上がりにくいとされています。

シャフトの項でもお話ししましたが、スイングにこれといった問題がないのにボールが上がらないようなら、ドライバーのロフト角を見直してみるのもいいでしょう。

ゴルフショップなどでフィッティングをしてもらえば、自分に合ったロフト角がわかるはずです。“ロフト角の数値が小さいほど上手い”という理解し難い風潮がありますが、このようなことに惑わされないことがよい結果を生むでしょう。

ティアップの高さが低い

ドライバーでボールが上がらない原因その5は「ティアップが低すぎる」になります。

一般的にティアップが低すぎるとボールは高く上がりにくいものです。低すぎるとアッパーブローで打つのが難しくなることに加え、フェース面の下側に当たることが増えるためなかなかボールは上がりません。

ティアップの高さはドライバーのクラウンからボールの半分が出るくらいが標準なので、それよりも低い場合は標準の高さを試してみましょう。

ティアップを高くするとテンプラするという人は、前記したダウンブロー軌道のスイングになっているせいだと思われます。

ドライバーが上がらない初心者や女性に多い原因

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ドライバーでボールが上がらない初心者や女性によくみられるのは「ヘッドスピード不足」と「スエー」です。

ヘッドスピード不足は女性の初心者に多くみられます。ソフトボールやテニスなど、道具を使ってボールを打つ球技経験がない人はクラブを振ることが、そもそもできないことが非常に多く、それゆえヘッドスピードが圧倒的に足りません。

仮にフェース面でボールを打てたとしても、ヘッドスピードが遅すぎるとバックスピン量不足となり、ボールが上空へ上がりにくくなります。

スエーはダウンスイング時にカラダ及びスイング軸が大きく左方向へズレてしまい、そのせいでロフトが極端に立ってしまってボールが上がらなくなります。

人によっては、カラダの幅から外れるほど極端なハンドファーストインパクトの人もいて、これもほとんどボールが上がりません。

ドライバーが上がらない人に多いミスショット

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この項ではドライバーでボールが上がらない人によく起こるミスを紹介します。目標スコアをできるだけ早くクリアするために、もし当てはまるものがあったら、参考にして、改善を試みてくださいね。

ポイント

  • チーピン
  • フック
  • トップ

チーピン

一般的にチーピンは、打ち出されたボールが左へ大きく曲がるミスショットの総称です(詳細は省略します)。打ち出される方向はインパクト時のフェース向きと深い関係があります。左へ曲がるのは、インパクト時のフェース向きに対してインサイド・アウト軌道でスイングするからです。

ボールが上がらない人はインパクト時にロフトが立っていて、なおかつ左を向いていることが比較的多いものです。こうなるとチーピンになることが増える傾向があるので注意が必要です。

フック

打ち出されたボールが左へ曲がるショットを一般的にフックと呼びます。

前項のチーピン同様に、打ち出される方向はインパクト時のフェース向きと深い関係があり、左へ曲がるのはインパクト時のフェース向きに対してインサイド・アウト軌道でスイングするからです。

ボールが上がっても、上がらなくても、フックに悩んでいる人はたくさんいます。ただ上がらない人はインパクトでフェースが被って左を向いていることが比較的多く、そのせいでボールが左へ曲がってしまうようです。

トップ

トップのミスに悩んでいるからといって、その人がドライバーでボールが上がらないとは限りません。ボールが上がっても、上がらなくても、トップは誰にでも起こるためポピュラーなミスショットといえるでしょう。

一般的にトップはフェース面の下にボールが当たることで起こります。そうなってしまう理由は多々あります。例えばスイング中に軸がブレたり、頭が動いたり、カラダの回転と腕の振りがシンクロしていなかったり、ボール位置が左過ぎたりと、数え上げたらキリがありません。

ドライバーが上がらない場合の解決策・見直しポイント

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この項ではドライバーでボールが上がらない人向けに、どうしたら上がるのか、そのヒントやコツなどを紹介します。練習に出かけたときなど、ぜひ試してみましょう。よい結果につながるはずです。

ポイント

  • アドレスのグリップ位置をチェック
  • アドレスの頭と背骨の傾きをチェック
  • ボールの位置が右足寄りでないかチェック
  • インパクト時の頭の位置をチェック

アドレスのグリップ位置をチェック

ドライバーでボールが上がらないと悩んでいるなら、アドレスしたときのグリップの位置をチェックしましょう。

上がらない人はハンドファーストのアドレスになっていることが比較的多いものです。ハンドファーストのアドレスは、ダウンブローで打つ必要があるアイアンのときには欠かせないものです。

しかし、アッパーブローで打つことが求められるドライバーでは逆効果です。アドレスしたとき、グリップの位置が左足の太ももの前になっていませんか? その位置ではグリップが左過ぎですので注意しましょう。

ドライバー,上がらない
極端なハンドファーストのアドレスはロフトが立ちすぎたインパクトになりやすくボールが上がりにくい

アドレスの頭と背骨の傾きをチェック

ドライバーでボールが上がらないと悩んでいるなら、アドレスしたときの頭と背骨の傾きをチェックしましょう。

上がらない人のアドレスはたいてい背骨が真っすぐになっています。そして頭がボールの真上に位置しています。このアドレスで高弾道ショットを打てる人もいるため、間違いではありません。

しかし、ボールが上がらないのなら、頭と背骨を少し右へ傾けて、ボールをやや右から見るようなアドレスに変えてみましょう。このほうがアッパーブローで打ちやすくなるため、ボールが上がる可能性が広がります。

ドライバー,上がらない
頭と背骨を右へ傾けてアドレスするとるアッパーブローでヒットしやすくなる

ボールの位置が右足寄りでないかチェック

ドライバーでボールが上がらないと悩んでいる人は、ボールの位置が右足寄りになっていることがとても多いものです。

右足寄りだとヘッドが下降途中でボールコンタクトすることが増えるため、ダウンブローになりやすいもの。これでは低弾道になってしまうでしょう。

一般的にいわれるように、ドライバーのボール位置は左足のカカト線上を目安にしましょう。この位置ならアッパーブローでインパクトする可能性が高くなります。その結果、ボールの打ち出しが高くなると思われます。

ドライバー,上がらない
ボールの位置が右へ寄りすぎるとロフトが立ったインパクトになりやすく、ボールが上がりにくい 

インパクト時の頭の位置をチェック

ドライバーでボールが上がらないと悩んでいる人は、インパクト時の頭の位置がボールよりも左側になっていることが多いものです。

頭がこの位置だとインパクトするときのロフトが立ちやすく、弾道が低くなってしまいがち。インパクト時の頭の位置はボールよりも後方、いわゆる「ビハインド・ザ・ボール」になっていることが求められます。

こうなっていればスイング軸が左側にズレることがとても少なくなるため、最適といえるロフト角でインパクトできるでしょう。

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ビハインド・ザ・ボールになっていないと、インパクト時のロフトが立ちやすくなり、ボールが上がりにくい

ドライバーが上がらない人におすすめの練習方法

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この項ではドライバーでボールが上がらない人に向けたおすすめの練習方法を紹介します。上がらないからといって闇雲にボールを打っている人やどうしたら解決するのか悩んでいる人は試してみてください。

ポイント

  • 頭と背骨をふだんより右に傾けて打つ
  • ティを高くしてボールをクリーンに打つ
  • ティの前にタオルを置いたドリルがおすすめ

頭と背骨をふだんより右に傾けて打つ

ボールが上がらない人はふだんよりも頭と背骨を少しだけ右に傾けてアドレスし、ボールを打ちましょう。右に傾けてアドレスするとスイングの軌道がアッパーブローになりやすく、ボールが上がる可能性が高まります。

上がらない人は頭の位置がボールの真上にあったり、背骨が真っすぐになっていることが多いもの。こういったアドレスだとアッパーブローで打つのが難しく、低弾道になる傾向があります。

アドレスはゴルフの基本なので、常にチェックしましょう。そして、アッパーブローに適したアドレスを身につけるように心がけましょう。

ティを高くしてボールをクリーンに打つ

ボールが上がらない人はふだんよりも少しだけティを高くして、ボールだけをクリーンヒットする練習をしてみましょう。

クリーンヒットするには、アタックアングル(入射角)が緩やかでなければなりません。そしてボールを上げるためには、緩やかなアタックアングルが必要不可欠です。

ボールが上がらない人はアタックアングルがキツい傾向があり、アッパーブローとは逆のダウンブローに近い軌道でスイングしているものです。これでは低弾道になりやすいため注意しましょう。

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ティを高くして、ボールだけを打つ練習をするとアタックアングルが緩やかになる

ティの前にタオルを置いたドリルがおすすめ

ボールが上がらない人はティの前にタオルを置いて、そのタオルにヘッドがぶつからないように打つドリルを試してみましょう。

タオルにぶつからず打つことができれば、アッパーブローのインパクトになっています。タオルにぶつかってしまうときはダウンブロー軌道で打っていることになります。

前項でもお話ししたように、ボールを上げるためにはアタックアングルが緩やかで、アッパーブローの軌道で打つことが求められます。このドリルを繰り返し行えば、これらを習得しやすいため、ドライバーでボールを上げることができるはずです。

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ティの前に置いたタオルにぶつからないように打つドリルを行うと、アッパーブローで打つ感覚をつかめる

ドライバーで上がらない・低い弾道で打ちたい場合は?

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ここではドライバーで上がらない場合や、逆に低い弾道のショットを打つメリットや打つためのポイントを紹介します。またボールは上がるようになったけれど、どうも高すぎる…という場合についてもお話しします。

ポイント

  • ドライバーで低弾道のショットを打つメリット
  • ドライバーの弾道が高くなりすぎてしまう原因
  • ドライバーで上がらない・低い弾道を打つポイント

ドライバーで低弾道のショットを打つメリット

一般的にドライバーショットはボールの弾道が低いよりも、高いほうがキャリーを稼ぐことができるため飛距離アップの可能性が広がります。そのためアッパーブローでインパクトするといった技術等が必要になります。

しかし低弾道のショットになんのメリットもないかというと、そうではありません。すでにご存知の人も多いと思いますが、低弾道ショットの最大のメリットは風の影響を受けにくい点。ボールが風に流されて、あらぬ方向へ飛んで行くことが少なくなります。

ドライバーの弾道が高くなりすぎてしまう原因

今までよりもドライバーショットの弾道が高くなったけれど、どうも高すぎる…。こんな人もいるでしょう。前項で高いほうがキャリーが出るので飛距離アップの可能性が広がると話しましたが、やはり限度はあります。

高すぎると風の影響を受けやすくなり、さらに上にあがるばかりで前に飛ばず、飛距離を稼げないといったことも起こり得ます。

高くなりすぎる主な原因は、バックスピン量が適正値よりも増えてしまうから。ダウンブローやアウトサイド・インのスイングには注意が必要です。

ドライバーで上がらない・低い弾道を打つポイント

ドライバーで低い弾道のショットを打つポイントは、

  • いつもよりハンドファーストでインパクトする
  • いつもよりボールを右足方向へ移動する
  • いつもよりフォローを低く出す

これらが一般的、かつ標準的だと思われます。ごく簡単にいうと“ふだんよりもロフトが立った状態でインパクトを迎える”。こう考えてもらえばOKです。

ダウンブローで打ったり、ヘッドを上からぶつけるようなスイングをするのはあまりおすすめできません。バックスピン量が増えて、高く上がってしまうことがあります。

ドライバーが上がらない原因と解決策をおさらい

ドライバーでボールが上がらない主な原因はアッパーブローのスイングができていない、ダウンブローのスイングになっている、クラブのロフト角やシャフトの特性が合っていないなどがあります。

自分がどのタイプなのか、まずは見極めましょう。それが問題解決のファーストステップです。その後、タイプに合わせたスイングの修正やクラブの交換を行えば、ボールを上げることができるようになるでしょう。


宮川岳也

■解説者プロフィール

宮川岳也(みやかわ たけや)
ゴルフ雑誌編集記者を経て、フリーランスのゴルフライターへ。USGTFティーチングプロ資格を有し、現在は埼玉県の練習場でレッスン活動も行っている。