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フォロースイングで左ヒジをたたむ理由とメリットとは?

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第1回】

2024/05/11 ゴルフトゥデイ 編集部

故障を避けるヒント

左のヒジとヒザの脱力で振り抜く

ヘッドの慣性=勢いを緩やかに収束させる

左ヒジを下げるようにたたむと、左腰も浮かず、右腕のサイドスローの動きを妨げずにスムーズに振り抜ける。
左ヒジを下げるようにたたむと、左腰も浮かず、右腕のサイドスローの動きを妨げずにスムーズに振り抜ける。

左腕を短く使ってクラブの動きに従う

「ホーガンも同様ですが、フォローでは左腕を短く使うことでヘッドを丸く振り抜くと、身体に余計な負荷がかからず、故障を防ぐことができます」
「ホーガンも同様ですが、フォローでは左腕を短く使うことでヘッドを丸く振り抜くと、身体に余計な負荷がかからず、故障を防ぐことができます」
左腕を伸ばしたままのフォロー(左)と左ヒジを緩めてたたんだフォロー(右)ではヘッドの運動量が違う。身体に余計な負担をかけず、シニアで活躍するプロは圧倒的に後者が多い。
左腕を伸ばしたままのフォロー(左)と左ヒジを緩めてたたんだフォロー(右)ではヘッドの運動量が違う。身体に余計な負担をかけず、シニアで活躍するプロは圧倒的に後者が多い。

大フォローより円軌道のほうが身体にやさしい

「張りのあるインパクトを求めると、そのまま両腕と肩の三角形をキープするイメージで大きく振り抜くプロもいますが、身体の負担を考えるとあまりオススメではありません」

フォローで頑張っても、打球には影響がない。力むだけ無駄に消耗したり、故障の原因になるだけ、と森プロ。

「ホーガン、ランガーもそうですが、フレッド・カプルスなどもシニアで飛ばし屋を続けていられるのは、左サイド、左腕の脱力が上手いからです。

ヘッドを走らせる秘訣であるスナップ動作は、左手の緩急、メリハリが効くほど効率よく機能します。ランガーの場合、若い頃はまだフォローで硬さ感がありましたが、シニア以降どんどん無駄が削ぎ落されている印象です。フォローではクラブの動きに従うだけ、フィニッシュは惰性で行けるだけ。この脱力は学ぶべきです」

フォローで上体を起こすことが多いランガー。左ヒジのたたみ、左サイドの脱力で右サイドの解放がスムーズできている証拠だ。
フォローで上体を起こすことが多いランガー。左ヒジのたたみ、左サイドの脱力で右サイドの解放がスムーズできている証拠だ。

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。

ホーガンアナリスト 森 守洋


【アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方】
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