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赤杭と黄杭の違いわかる? 同じ池なのに赤杭が立っていたり、黄杭が立っていたり。それぞれの対処法

知っていると得するルール&マナー

2024/05/08 ゴルフサプリ編集部 真鍋雅彦

 ゴルフ場

見た目は、同じように見えるウォーターハザードなのに、赤杭が立っていたり、黄杭が立っていたり。実際にラウンドしていて、その対処法で迷ったこともあるのではないでしょうか? そこで今回は、赤杭(レッドペナルティーエリア)と黄杭(イエローペナルティーエリア)の違いを説明しましょう。

イエローペナルティーエリアに入ったときの処置法は3つ

コースには、白、赤、黄、青の4色の杭があります。白は、OBの境界線で、青は修理地を示すもの。そして赤と黄は、ペナルティーエリアを示します。
この赤と黄、それぞれの救済処置だけを覚えている人も多いようですが、いざそのエリアに入れてしまうと、「どっちがどっちだっけ?」となることも。現場で混乱しないように、根本的な違いを頭に叩き込んでおきましょう。

まず黄杭で示されるイエローペナルティーエリアについて。これは、2019年のルール改正が行われる前は、「ウォーターハザード」と呼ばれていたものです。
ルール改正後は、池やクリークだけでなく、ブッシュや崖、岩場、密集した森などボールが探すのが困難であり、もし見つかったとしてもプレーを続けることができないエリア(これに関してはレッドペナルティーエリアも同じです)も含まれるようになりました。

このイエローペナルティーエリアに入ったときの対処法は3つあります。

1つ目は、そのまま打つ。これは無罰です。「水の中にあろうが、ぬかるんだ地面に埋もれていようが、打てるなら打ってもいいよ」というもので、新ルールでは、以前は禁止されていたソール(クラブを地面につける行為)もOKになりました。

2つ目は、元の位置に戻って打ち直す。これは1打罰なので、ティーショットがイエローペナルティーエリアに入って打ち直しをする場合は、次のショットは3打目になります。

そして3つ目は、ボールがペナルティーエリアを横切った地点とピン(ホール)を結んだ後方線上のペナルティーエリア外にドロップする方法。簡単に言えば、後ろに下がって打つ方法で、トーナメントではこの救済処置を利用する選手が多いようです。これに関しても1打罰。ティーショットがエリアに入った場合は、次のショットが3打目になります。

イエローペナルティーエリアに関しては、この3つのどれかを選べばいいのです。

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イエローよりも対処法が1つ多いレッドペナルティーエリア

さて、もう1つのレッドペナルティーエリアは、イエローとはどこが違うのか。レッドペナルティーエリアは、改正前、「ラテラルウォーターハザード」と呼ばれていたものです。
この“ラテラル”というのが、馴染みのない言葉なので改正前も混乱する人が多かったのですが、そもそもは、フェアウェイに沿って池やクリークがあり、「後ろ側に球をドロップすることが地形的にみて不可能な位置」にあるハザードのことをラテラルウォーターハザードと呼んでいました。
つまり、イエローペナルティーエリアの3つ目(後方にドロップ)が使いにくいということ。そこで、イエローの救済処置3つのほかにもう1つ、レッド場所だけで使える救済処置が設けられています。
その救済処置とは、赤杭(赤線)を横切ったところからホールに近づかない2クラブレングス以内の箇所に1打罰でドロップできるというものです。例えば、コースの左サイドに池があり、フックしたボールが池に入った場合、ペナルティーエリアを横切ったところから2クラブレングス以内にドロップできるということです。

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もう一度整理すると、イエローペナルティーエリアには、「そのまま打つ」を含めた3つの対処法があるわけですが、レッドペナルティーエリアにはさらにもう1つ救済処置があるということになります。

サッカーやラグビーでは、「イエローカード」よりも「レッドカード」の方が重い罰を受けますが、ゴルフでは選択肢の多さからいうと、レッドの方が少し得したような気分になります。もちろん実際は、どちらが得というわけではありませんが。

いずれにしても大事なのは、赤杭、黄杭方向にボールが飛んだ場合は、どこでそのラインを越えたかをしっかり見ておくことと、それぞれの救済方法の中から、どれが最も痛手が少なくなるかを判断すること。それがきちんとできていれば、1打や2打は変わってくるはずです。

真鍋雅彦(まなべ・まさひこ)

真鍋雅彦

1957年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。
1986年に退社し、フリーライターとしてナンバー、週刊ベースボール、ラグビーマガジン、近代柔道などで執筆。

ゴルフは、1986年からALBAのライターとして制作に関わり、その後、週刊パーゴルフ、週刊ゴルフダイジェストなどでも執筆。現在はゴルフ雑誌、新聞などで記事を執筆するほか、ゴルフ書籍の制作にも携わっている。

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