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フェードを打つなら、フェースターンしながら左下に抜けていくヘッドの動きをイメージ!

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第2回】

2024/06/12 ゴルフトゥデイ 編集部

ヘッド軌道を最優先

ヘッドの動かし方から両手の役割を決める

左腕を軸に右手でヘッドを丸く振る

「左腰に引きつけるようにたぐり込んだ左腕を、ヘッドが追い越すように右手首のヒンジングでスナップ。このとき、右手が離れると左手のローリング、フェースターンを邪魔しない形になり、ヘッドが左下に鋭く走り抜け
「左腰に引きつけるようにたぐり込んだ左腕を、ヘッドが追い越すように右手首のヒンジングでスナップ。このとき、右手が離れると左手のローリング、フェースターンを邪魔しない形になり、ヘッドが左下に鋭く走り抜けます」

カット軌道を防ぐ右ヒジのタックイン

「シンは切り返しで、右ヒジをタックインさせることでヘッドを後方に倒します。右腰が入って前傾が浅くなりながらも、ヘッド軌道はアップライトになりすぎず、インから下りるため、ヒッカケやスライスになるカット軌
「シンは切り返しで、右ヒジをタックインさせることでヘッドを後方に倒します。右腰が入って前傾が浅くなりながらも、ヘッド軌道はアップライトになりすぎず、インから下りるため、ヒッカケやスライスになるカット軌道にはなりません」

ヘッドの動きにカラダの動きを合わせていく

ヘッドを効率よく走らせるには、カラダの動きを減速させるタイミングが重要。

「特にインパクトエリアで、手元の速度をいかに落とし、ヘッドをリリースするか。スナップ動作の基本ですが、ホーガンは右手支点のたぐり動作、逆にシンは左手支点のスロー動作と捉えると分かりやすいと思います」

右手が支点で左手首のヒンジングが左への振り抜きをスムーズにするホーガンに対し、右手を〝投げる〟ことでヘッドが左腕を軸にインに低く振り抜けるシン。

「どちらもカラダの動きでヘッドを操作しているのではなく、意図するヘッドの動きに合わせて〝負ける〟脱力を採り入れています。実際の動きをマネするのではなく、フェースターンしながら左下に抜けていくヘッドの動きをイメージしてトライすることで、自分なりのフェードの打ち方をつかめるようになると思います」

通常は手元が腰の高さくらいでは、クラブは胸の正面に位置するプロが多い。だが、シンの場合はヘッドがさらに左に振り抜かれていて、ヘッドの走りとフェード用の軌道を両立している。
通常は手元が腰の高さくらいでは、クラブは胸の正面に位置するプロが多い。だが、シンの場合はヘッドがさらに左に振り抜かれていて、ヘッドの走りとフェード用の軌道を両立している。
ウェッジでも右手が左手から離れるシン。飛ばしの要素ではなく、あくまでヘッドの動き、フェースターンを促す動作だとわかる。
ウェッジでも右手が左手から離れるシン。飛ばしの要素ではなく、あくまでヘッドの動き、フェースターンを促す動作だとわかる。
バンカーショットでは右手が離れないシン。フェースターンを抑えるために右手をホールドしつつ、ヒンジング動作でヘッドをインに低くリリースしている。
バンカーショットでは右手が離れないシン。フェースターンを抑えるために右手をホールドしつつ、ヒンジング動作でヘッドをインに低くリリースしている。

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

ホーガンアナリスト 森 守洋

森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。


【アイアンが際立つ!強い自分流の作り方】
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