再現性重視でスイングの形も自然と良化した

テークバックでのヘッドを上げる方向、下半身に意識集中

鈴木愛が賞金女王を獲得した17、19年は体全体を右サイドに移動させながら、上体を大きく捻転させてバックスイングしていた。しかし余計な動きが多い分、豊富な練習量がなければ、常に同じスイングをすることが難しかった。

鈴木愛 「バックスイングで右に動かないと、インパクトで体が詰まる感じがどうしてもありました」
 
昨年から再現性の高いスイングを目指して改造し始めた鈴木。なるべく無駄な動きを省いたが、特に注意したのがテークバックだ。

鈴木愛 「クラブヘッドを上げる方向、腰や足の動かし方が常に同じにように意識した結果、今のようにシンプルなスイングになりました」

現在でもバックスイングでは体重を右足に乗せ、上体をしっかりと捻転しているが、体の軸は以前ほど右に動いていない。にもかかわらず、インパクトでは左腕が伸びており、窮屈さは感じない。鈴木によれば、まだスイング自体は完成ではなく、その都度微調整を行っているとのこと。

鈴木愛 「好調なときはスイングを後方から見た場合、右の肩口からクラブが下りてくる感じですが、少し
インサイドから下ろす傾向が強いと、それよりも低い位置から下りてくるので気をつけています」

また、基本的にはドローヒッターだが、その度合が強くなると、カット目にボールを打つだけでなく、アドレスもチェックする。

鈴木愛 「ボールと体の距離が5センチくらい遠くなっていたり、上体の前傾角度が深くなったりしているので、その分近づいて立ったり、上体を起こして構えています」

無駄な動きを排除した分、ボールに伝える力も大きくなった鈴木。今季はまだまだ勝ちそうだ。

スイング正面連続

再現性を求めた結果シンプルなスイングに変身_“テークバック”と“インパクト”

テークバックでは常に同じところにクラブヘッドを上げること、同じ腰の回転、同じ足の動きを意識していた鈴木。上体の捻転は以前と同じようにしっかり回しているが、体の軸は以前よりも右に動くことがなくなり、全体的にシンプルなスイングになった。

スイング後方連続

飛球線後方から見ると、右肩からクラブが 下りてくるのが理想_“トップ〜切り返し”

鈴木にとって、好不調を判断するのは、クラブが下りてくる高さにあるという。好調時はダウンスイングの際、右の肩口からクラブが下りてくるが、不調時はそれよりも低い位置から下りる。その場合、トップの位置も低く、インサイドからクラブが下りてくるので、ドローボールの度合が大きくなる。その場合は、ややアウトサイドからクラブを下ろすイメージを持つとのこと。


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