「どこかを止めるとどこかが走る」ショットの安定性を高めるスナップ動作の抑え方
ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第5回】
左肩を回してたぐる
“左肩を遠くする”インパクトをイメージ
右ヒジのタックインでカット打ちにならない
ネルソンのチェックポイント「左ヒジと左手甲を下向きに」
フォローの振り抜きはホーガンとそっくり
引いた左肩からヘッドまでを長くすると飛ぶ
左サイドを詰まらせてヘッドを走らせるのは、弾道安定性とは相容れない、と森プロ。
「弾道安定性は、ヘッド軌道、入射角、フェース向きの安定が不可欠です。どこか動きを止めて弾くような打ち方より、加速するヘッドの動きを促すほうが合理的です。
ホーガンもネルソンも、左腰のターンを止めないことを重視していました。さらにネルソンは、左肩をインパクトで後方に遠ざける意識で、アークを最大限に生かし、飛距離アップに成功しています。左肩を引く、というとカラダが開いて振り遅れるカット打ちになる不安があるかもしれませんが、切り返し以降の右ヒジのタックインと、左腕のローリングが伴えば問題ありません。
ネルソンは、極力手元に頼らない意識でしたが、インパクトエリアでは左手甲を下に向ける、ロフトを立てるイメージでフェースをコントロールしていました」
左肩と左腰は“上”ではなく“後ろ”に回す
軸ブレのない体重移動は“前後”で
Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)
アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。
ホーガンアナリスト 森 守洋
ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。
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