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キャロウェイ「オーパスウェッジ」に“イジワル試打”を実施!寄せにくい難しいライからでもスピン効くの?

2024/09/18 ゴルフサプリ編集部

キャロウェイ「オーパスウェッジ」

発売するなり問い合わせ殺到中のキャロウェイのニューウェッジ「OPUS(オーパス)」。4つのグラインドの個性やスピン量の多さについてはゴルフサプリでも紹介済みだが、どれだけスコアに反映されるのかは未知数。ということで、今回はアマチュアがスコアを崩すきっかけになりやすい難しい3つの状況からどれだけ寄せやすいのか検証してみた。テスターはクラフトマンでプロコーチの関浩太郎。
※試打クラブのロフトは全て58度。バンスはTグラインド=6度、Cグラインド=8度、Sグラインド=10度、Wグラインド=12度。シャフトはMODUS3 TOUR 115を使用。
写真/相田克己 協力/サザンヤードカントリークラブ

CASE1/ピンまで23ヤード 深いラフのアプローチ

深いラフのアプローチ

ワンパターンでシンプルに寄せたいならSかW

まずはW。スピンがかからずヘッドの抜けも悪い状況ですが、その印象を覆してメッチャやさしく打てます! ヘッドがラフに突っかからず抜けがいい。適度にボールが上がるのでそもそもランは少なめですが、スピンもしっかり入ってます。これならピンを狙うくらいのつもりで打っても楽に2パット圏内に運べるでしょう。

Sを打って驚いたのは、30ヤード以下でグリーンも軟らかくないのにボールマークがついたこと。これは相当スピンが入っているあかしで、その通りボールがキュッと止まります。シンプルに打った場合、Sの方がWより球が前に行きますから、Wに比べると幾分手前から足を使って寄せるイメージが奏功します。

オーパスのような単品売りのウェッジは、ちょっと手強いイメージがありますが、Wはそれがゼロなので初心者の方でもOK。Sはそれにやや自在性が加わり、おまけにスピンも効くので、アプローチが苦手の中級者の方が使うと楽しく寄せられるんじゃないかと思いますね。

球を打ち分けて寄せワン狙いならCかT

CとTは上級者向けの印象です。SやWと同じ入射角で打つとターフ跡が違う。ヘッドが地面の硬いところまで届いて、ちょっと刺さる感じがあります。おそらくトゥ側のバンスが効いているからだと思います。でも、刺さると言ってもネガティブ要素ではなく、フェースの下に当たっても抜けがいい。つまり、ランを多めに使ったり、スピンを効かせたり、バンスの効かせ具合をコントロールするなど、さまざまな寄せ方ができる仕様になっているということです。

ちなみに4つのソールタイプを全て同じ入射角で打った場合、キャリーする場所が変わり「W→S→C→T」の順に約2ヤードずつくらいピンに近くなりました。ロフトが同じなのにソールの使い方の違いでこの差が生まれるのは興味深いですね。

CASE2/ピンまで25ヤード 逆目ラフのアプローチ

逆目ラフのアプローチ

確実に乗って2パットで収まるSとW

このライでも圧倒的にやさしいのはWとS。特にWは同じブランドのウェッジと思えないくらいです。アマチュアの方は、ボールを右に置いて上からヘッドを入れることが多いですが、そんな小細工は一切不要。逆目でもボールを真ん中に置き、スクエアに構えてシンプルにヘッドを動かせば簡単に打てます。

Sのいいところはイメージした高さの球が打てること。高さをコントロールできるということはキャリーをコントロールできるということ。ランがあまり出ず、スピンもしっかり入ってくれますから、ピンを狙っても大ケガする感じがしません。

ローボールハイスピンで寄せられるCとT

CとTは深いラフのケースと同様、ヘッドが刺さる感じがありますが、こちらは逆目の影響でヘッドは抜けづらくなります。出球も低めになりますがスピンはしっかりかかっています。グリーンに早く着弾させて止める、いわゆるローボールハイスピンの球が打てるので、飛びすぎる心配がありませんね。ローバンスながらフェースを開いて使えばWやSのようにシンプルに打つこともできますが、普通に打つにはもったいない。プロみたいに寄せたいと考える上級者の要望に応えてくれるモデルと言えるでしょう。

CASE3/ピンまで20ヤード 左足下がりのラフ(バンカー越え+奥に池)

SかWなら5割以上の確率で3打で収まる

ゴルファーのレベルによって狙い方が大きく変わる状況です。さすがにWだと寄るイメージは出ません。打ちやすくてボールも上がり、スピンもかかりますが、ラフから下り傾斜に打つのでどうしてもピンをオーバーします。でもグリーンには止まりますから、ここから3打で収まる確率は5割以上ある。寄せようとするとバンカーに入れたり、乗らなかったりします。

アベレージゴルファーの方が、あわよくば寄せワンで上がりたいと思うならSがおすすめです。Wよりナローソールなので、このようなライでもキャリーがコントロールできます。Wにはなかった寄せるイメージが出るので、ここから2つで上がれる確率は増えますね。

CやTを使いこなせれば寄せワンも!

この状況で一番結果がよかったのがC。ボールの下を潜ってしまう感じがなく、かといって飛びすぎることもない。このライでもスピンがかかっているということですね。普通はやりませんが、ピンを狙いたくなってしまうほどキャリーをコントロールできます。2つで上がれる可能性が40%くらいありそうな感じです。競技志向のアマチュアの方や練習不足のプロは絶対使いたくなると思います。

Tはこのライからでもいろいろな寄せ方ができますが、ボールを上げて寄せるには相当振らなければならないなど、技術に裏打ちされた自信が必要です。打ち方によってはスピンも効かせられますが、満塁ホームランもあるけれど三振もある。この状況では使い手を選ぶウェッジになります。

ソールタイプによってグリーンの攻め方が変わる

今回、厄介なライから打って思ったのは、ソールタイプによってグリーンの攻め方が変わるということ。例えばグリーンの端にあるピンに対して、ファーサイドを狙うかニアサイドを狙うかとなった時に、WやSではファーサイド、CやTではニアサイド狙いもOKになる。守るならWやS、攻めるならCやTという感じです。Tは使い手を選びそうですが、あとはすべてやさしくて使いやすいので、上級者に限らず、攻めたい人はCを選択するのもありでしょう。いずれにしても4つのソールであらゆるレベルのゴルファーがカバーできるラインナップになっています。

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関浩太郎
せき・こうたろう。1974年生まれ。茨城県出身。15歳でゴルフを始め、関東国際CCでプロ研修生として修行後渡米、カリフォルニアのミニツアーを転戦しつつ最新のスイング、クラブ、トレーニング、メンタル理論を学ぶ。帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、フィッティング理論、クラフト技術を学んだ。現在はプロコーチ、クラフトマンとしてアマチュアゴルファーの悩みを解決中。『SEKI GOLF CLUB 目黒』主宰。

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