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9度が選べるようになったピン「G440 SFT ドライバー」  10.5度とどっちが良い!?

『G440 SFT ドライバー』をコースに持ち込んだレポート。

2025/02/10 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

9度と10.5度では全く違うG440 SFT ドライバーの飛びにビックリ!!

『G440 SFT ドライバー』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感/
音量はやや大きめ、硬質系がやや強い鞭系とのミックス音。
打ち応えは軽い。手応えは敏感で芯感はクリア。

弾道スピン/
9度は低めの高弾道。ややフェードが自然と出て曲げに敏感。
10度は超高弾道の軽いドロー。同じボールを打ち続けるのが得意。

飛距離/
9度は平均235ヤード。最長飛距離ホール245ヤード。
10.5度は平均230ヤード。最長飛距離ホール240ヤード。

『G440 SFT ドライバー 9度』は、完璧で、大好きなドライバーだった。
少しとらえる挙動があるけど、邪魔にはならず、構えた通りに飛んでいく。ボールは軽いフェードが自然に打てて、ランもよく出る。
そのままバッグに入れて、エースドライバーにしたいというレベルに大好き。

『G440 SFT ドライバー 10.5度』は、一瞬ボールを見失うほど打ち出しから高く、更に伸びながらドローをするボールしか打てない。ドロー幅は15〜20ヤード。ランはほとんどないキャリーでの飛距離なので、キャリーで比較するとこちらのほうが飛距離は出ている。

2本を打ち比べて、まず、アドレスビューから別物で、打つと、もっと別のドライバーに仕上がっていることに驚いた。自分の予想の倍以上違った。
同じベクトルの手前と先という違いを考えていたが、全く路線が違うのだ。言われなければ、2本が同じ『G440 SFT ドライバー』とは感じないと思った。

試打しながら考えた。“SFTは、ストレート・フライト・テクノロジーの略。ストレートに飛んでもよいのである”
とにかく、『G440 SFT ドライバー 9度』は、ややとらえる挙動に敏感なだけで、ストレートに打ちたい、フェードを打ちたいゴルファーにオススメだったのだ。

とはいえ、強調すべきは『G440 SFT ドライバー10.5度』のほうなのだ。
ドローバイアスによって、ハイドローを打てます、というセールストークのドライバーはゴロゴロしていているが、残念ながらほとんどは、そういう傾向の大小を比較する程度である。しかし、『G440 SFT ドライバー 10.5度』は、とにかく、実際にハイドローなのである。

大袈裟ではなく、超高弾道、空中で伸びながらドローして飛んでいくボールをひたすら連発するしかないのだ。46インチという長さが、小細工を許さないので、オートマチックに打っていくのだが、超高弾道でボールは転がらないことが途中から安心材料になっていくことに気がついた。転がらないほうが良いというツアープロの話を聞いたことがあるが、初めて実感した。

スライスに悩み、右にすっぽ抜けるのに苦しんでいるゴルファーに『G440 SFT ドライバー 10.5度』が向いているかというと、ちょっと疑問が残るのである。46インチの長さが、スライスやすっぽ抜けを増やしてしまう可能性があるからだ。
基本的に、長尺のドライバーでもある程度ミートできて、振り切れるゴルファーで、ハイドローを連発したい場合に、『G440 SFT ドライバー 10.5度』はオススメである。

2本のドライバーは、シャフトを変えたり、ウェイトポジションを変えたり、弾道調整を変えることで、自分好みに調整できることを証明してくれた。
『G440 SFT ドライバー 9度』のヘッドは敏感で、それを利用することで曲げるボールも打てる。
『G440 SFT ドライバー 10.5度』のヘッドは敏感だが、ドロー寄りに敏感になっている。

同じブランドの名称のドライバーだが、ロフトによって全く違うことは、時々ある。
『G440 SFT ドライバー』は、その辺りからじっくりと検討できる面白さを大事にしたくなるドライバーである。
ちょっと打てば、どちらが良いかはすぐにわかるはずだから、試打して欲しい。

ドライバーとしての底力が優秀で、自分用を意識して選べる『G440 SFT ドライバー』は、ブレない性能を引き出す面白さを堪能できるのである。

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篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。