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トリプルダイヤがボールになったらやっぱりゲキ飛び? クロムツアー トリプルダイヤモンドをコースで試打!

『CHROME TOUR ◆◆◆ ボール』をロマン派ゴルフ作家が検証する!

2025/04/14 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

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『CHROME TOUR ◆◆◆ (クロムツアー トリプルダイヤモンド)ボール』は、『クロムツアー』シリーズの新しいボールだ。『クロムツアー ボール』よりウッド系は低スピンになり、『クロムツアー X ボール』よりしっかりとした打感になるように作られたボールだという。

Xより打感がしっかり、クロムツアーよりも低スピン

『クロムツアー ◆◆◆ ボール』(以下トリプルダイヤ)のコピーは“ボールで初登場の◆◆◆は、シリーズ随一の強弾道としっかり感”だ。シンプルでわかりやすい。
注目すべきは、「ハイパー・ファストソフト・コア」という新しい配合のコアだ。ロングショットでの低スピンと高い反発力は新しいコアが生み出す。

そして、4ピースボールなので、コアの外の新しい素材の二重のマントルが「ハイスピード・デュアル・マントル」だ。コアの性能を最大限に引き出す能力を発揮する。

カバーは「シームレス・ツアーエアロ」で、これも新しい。独自の六角形のパターンが並ぶディンプルには円形も含めることでより風にも強く、ブレない弾道になる手助けをしてくれる。
あらゆるゴルファーのデータを集めて、研究・開発して作られたカバーが採用されたという。

新しいテクノロジーを集めただけではなく、ボールの生産設備、生産工程の見直し、「3D X線」技術などの採用で、バラつきがない高精度で設計通りのボールを作り出すのも『トリプルダイヤ』シリーズの特徴である。

ツアーボールは、あらゆる状況下で、スコアを刻めるように考えられて、作られたボールの称号。トリプルダイヤは、どんなツアーボールなのか? 楽しみにしながら試打ラウンドに突入した。

試打した日は、気温1℃〜16℃で、快晴、微風、グリーンは9.5フィート。

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たしかにウッドで打つとすごい低スピン! でもショートゲームではスピンがかかる!

『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』を使用してラウンドし、わかったことを挙げる。

打音打感
音量は大きめ、硬質系で高音、残響も多くしっかりした音質。
打ち応えは乗り感もあるが、しっかり目。あらゆるシーンで同じ感触。

弾道スピン
中弾道。ウッド系は強烈な低スピン。曲がりに敏感。
アイアンは高弾道で、ショートほどスピンがかかる。

飛距離
ドライバー最長飛距離ホール230ヤード。
トップレベルに全番手が飛ぶが、パワーが必要。

クロムツアー,トリプルダイヤ,ボール,キャロウェイ

『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』は、ハードヒッターに特化したツアーボールだ。
ヘッドスピード40m/sだと、ウッド系の飛距離は正直な話少し落ちると感じた。強い棒球が出るのだが、キャリーが飛ばないので、転がってもトータルでは負けているのだ。

しかし、ショートアイアン、ショートゲームは、パワーがなくともツアーボールとしてバリバリに機能してくれて、スコアメイクに貢献するボールになる。

『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』のウッド系での飛距離性能は、同伴者に打ってもらったところ、ヘッドスピード45m/s以上になると、低スピン性能が活かされて、ランが出て飛距離性能が優れていることが証明できる。
面白いのは、ドライバーに特化していることだ。ハードヒッターが打つと、ドライバーはどんどん転がるが、3番ウッドは、そんなに転がらないのだ。これは、フェアウェイウッドはグリーンを狙ったりする需要があるからだと推測したが、そのレベルにいる人にしか感じない世界があることを教えてくれていて、興味深かった。

また、僕のような貧打でも、逆にドライバーは上がらない分、安全で安定させて、ショートアイアン以下で攻めのスコアメイクをするというゴルフを『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』であれば、出来る可能性があると試打ラウンドで確認した。

ツアーボールは、スコアを極めるために使うボールだ。
『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』は、極端にチューニングされていることで、どうやってスコアを作っていくのかをもう一度考えさせてくれる。
パワーを問われているのは表面上のことで、実は、ゴルファーとしての賢さと腕前を試すのが『クロムツアー トリプルダイヤ ボール』なのだと強く感じたのである。

篠原嗣典。ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。

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