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だから狙ったところに打てない! 「絶対やってはいけないアドレス」3つのポイントを解説

吉本巧のゴルフギア教室 第72回

2025/06/21 ゴルフサプリ編集部

ゴルフのギアやスイング、スコアの作り方などについて、細かく丁寧に解説するのが得意なプロコーチ・吉本巧が、正しいアドレスについて解説します。絶対にやってはいけないアドレスとは、一体どんなアドレスなのだろう?

両足の位置を最後に決めるのが正しいアドレスの入り方

アドレスの取り方は人それぞれですが、打ちたい方向を向いて構えたいのはみんな同じ。でも、アマチュアの方がアドレスに入るのを見ていると、それができない入り方や合わせ方をしている人が多いので、今回はそれについてお話します。

アドレスする時にやってはいけないことは次の3つです。

1 ターゲット対して真っすぐ向いていると感じてはいけない
2 両足のツマ先にクラブを合わせて向きを確認してはいけない
3 両足の位置を先に決めてはいけない


では順に説明しましょう。1についてはすでにご承知の方も多いと思います。誰もがショットの前にターゲットを決め、そのターゲットとボールを結んだターゲットラインを設定すると思います。多少個人差はあるとしても、そのターゲットラインに対してクラブのフェース面が90度になるようにクラブをセットするでしょう。

次に両目を結んだラインがターゲットラインに対して平行になるようポジショニングします。ここが大事なところで、このように立って打つ方向を見ると、両目のラインの延長線上にはターゲットがありません。ターゲットが自分の正面に近いところに見えたらそれは間違いで、それより少し左を見ていなければいけません。

パットの構えのように、ボールの真上に目がくればターゲットラインと両目を結ぶラインが重なるのでターゲットを見てもいいですが、パター以外のクラブでは番手が上がるごとにターゲットより左を向くことになります。
ですから、ターゲットに真っすぐ向いていると感じたら、かなりの確率で目線がターゲットを向いている。それに伴い、体、極端な時はフェース面まで右を向いています。気持ちよく構えたのに打球が右に飛び出す人の8割以上はこのようになっています。アドレスではターゲットより若干左を向くのが正解。見え方はおのおの違いますが、常にこの感覚で構えられるようにしましょう。

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2つめはアライメントの確認ですが、おもに練習場やプライベートなラウンドでやっている方がいると思います。結論から言うと、左右のシューズのツマ先を結んだラインは、ほとんどターゲットラインと平行になりません。

というのも、左右のシューズがターゲットラインと直角に位置しない限り平行にはならないから。自分のアドレスをイメージするとわかりますが、アドレスでは多少なりとも左ツマ先、あるいは両足のツマ先を開いて立っていると思います。フォローの方がバックスイングよりもダイナミックに動くので無意識に左ツマ先が開く人が多いのです。

例えば左ツマ先を開いた状態で足元にクラブを置くと、ターゲットより左を向いてしまいます。この形で1のように右を向くと相殺されて真っすぐ向いた感じになり、自分が右を向いていることがわかりません。また、両ツマ先を開いた場合も左右対称に開いているわけではありませんから、やはりターゲットラインと平行にはなりません。

ということで、クラブやスティックでアライメントの確認をするならシューズのカカトのラインにあてること。この場合、チェックするラインは目線のラインよりもターゲットの左を指すことになります。

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3については、両足の位置を先に決めると、ボールとの距離が先に決まるため、肩、腕、腰、クラブヘッドなどの位置が強制的に決められてしまいます。これはいわば、狭い枠の中でアドレスするような状態になるので動きづらいことこのうえありません。アドレスした時にやたらムズムズしたり、嫌な予感がする人の多くは、先に足の位置を決めてアドレスしていないかチェックしてみましょう。

また、先に足の位置を決めるとボールとの距離が近くなる傾向もあります。練習場のように目安となるものがなくて不安になると、ボールに近づきたくなるからです。最終的に両足の位置を動かしてアジャストするとしても、結局クラブも体も全部動くことになるので、その都度アドレスが変わってしまいます。

正しい手順は、クラブヘッド、シャフト、グリップ、腕、肩、腰、足というように、ボールに近いものから位置を決めていくこと。こうすると足は自由になって動きやすくなります。最後に足をバタバタさせてもその他の位置は決まっていますから、アドレスが大きくブレることもありません。プロで最後に足をバタバタさせてからスイングを始動する人は大抵このパターンです。中には足場を先に決める人もいますが、かなりやり込んで自分がロボット化されていないと難しい。リスクを減らす意味でも正しい手順で構えるべきです。

吉本巧

吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。

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