【決定版】クラブ14本の選び方と組み合わせ方【前編】
【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】
2.セカンドショット以降
続いて、グリーンに狙っていくショットを考えて行きましょう。こちらはどんな条件で打つイメージでいますか?
それは、様々な状況になることでしょう。
フェアウエイ、ラフ、バンカー、林の中などなど、フェアウエイといっても傾斜地もあれば、ラフなどでは深さや芽の方向なども影響することでしょう。
つまりはここからは、ライコンディションとの闘いが発生します。
いかにライコンディションに合わせたクラブ選択や打ち方が選択できるか? がショットの成否に大きく影響してきます。
一聞すると上級者の話では?となってしまいますが、状況判断は上級者を目指す方にとっては必須項目とさせてください。
ゴルフはその置かれた状況でできることをやってコツコツと積み重ねていくゲームです。
その出来ることが増えて行けば、よりスコアメイクも楽になっていくということになります。
前述のティショット後のセカンドショットの状態でも述べさせていただきましたように、初級者のころは、ライコンディションが良くないときちんとボールにコンタクトできませんから、それ以外のところに行ってしまうとミスショットの確率が上がってしまいます。
一方、上級者になって、いろいろなライコンディションに対応できるようなれば、多少のコンディションの差くらいでは、全く結果を出せないことはないでしょう。
そして、これは、もちろん技術的な話ではありますが、その前に、やはりクラブの考え方も重要となってきます。
13本でできないことをなくしていく
ゴルフクラブはパターを除き13本入れている方がほとんどでしょう。
その違いを用いて、それぞれのライコンディションに対応できるようにセッティングしていくことで、出来ないことを減らすことができると考えてみてください。
そのためには、前述しましたように、機能に特化したものを入れておくのも良いでしょう。
ラフから打ちやすいものなどを考えていっても良いかもしれませんね!
ラフから打ちやすいものといえば、ユーティリティなどを挙げる方もいるでしょう。ヘッドはあまり大きくない方が良い場合が多いです。小さめのヘッドでラフから打ちやすいユーティリティを入れておくのはアリだと思います。
そして、傾斜から打ちやすいものを考えてみましょう。
傾斜ではどういうことが起きやすいのか?というと、たいていの場合、平らなときよりも不自然な姿勢(体重配分など)になることでしょう。その状態では、なかなかフルスイングするのは難しいかもしれませんね。そうなると、やはりコントロールショットがしやすいクラブにしておくことが大事になります。
アイアンを選ぶ際に、このコントロールショットがやりやすいものを目指すことをオススメしたします。
そうなると、クラブとしては、ある程度重さがあった方が良いと考えます。それを考慮すると、スチールシャフトの方が良いかもしれませんね!
クラブを制御する、という意味では、やはり、ここでも振り心地は重要です。振りやすい、扱いやすいクラブとしましょう。
番手構成はいかがでしょう?
キチンと距離差を出せることは重要ですし、かつ、それぞれがいろんな距離が打てるようになるといいですね!
フルショットだけではなく、ハーフショットやスリークォーターショットなども覚えられるとより戦略の幅が広がっていきます。そして、それらもやりやすいクラブを目指しましょう。
これも同様に、あまり軽すぎるクラブはオススメできません。
シャフトが軽すぎてヘッドヘビーなクラブでは、スピードをコントロールするのは難しいことでしょう。
ヘッドが軽く感じるものほど良い、と考えていただけると嬉しいです。
クラブの先のヘッドの重さが軽いと、コントロールするための力が小さくできるというメリットがあります。
今のところ、なかなか入手が難しい条件かもしれませんが、それを一番実感しやすくする方法は、短くすることです。
一般的な体型および力の方でしたら、7番アイアンで36インチくらいでも良いかもしれません。
アイアンに関しては、もう少し詳しくやりたいので、またお話させてください。
【次回へ続く】
【決定版】クラブ14本の選び方と組み合わせ方【後編】
クラブセッティングを作り上げる際の大事なポイントの総集編。今回はウェッジとパターについて!
ダグ・三瓶(だぐ・みかめ) ブリヂストンスポーツ、アクシネット ジャパン インクと日米2つの大手メーカーに所属。その中でクラブ開発、ツアー担当、マーケティング、フィッティングなどを担当。ツアーレップ時代にはあのボブ・ボーケイ氏に日本で唯一の弟子と認められていた。現在、フリーとなり迷い多きアマチュアゴルファーにアドバイスを送ってくれることとなった。
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