アイアンのダフリの原因と防止策|アマチュアの2大ミス徹底解決 Part2
ダフリの原因を正しく把握しよう!
球を上げるイメージでダフる場合、スライサーとフッカーではヘッドの入り方が違う。まずは自分がダフるメカニズムを理解し低く打ち出すイメージ作りにつなげよう。
●アイアンのダフリの原因と防止策|アマチュアの2大ミス徹底解決
Part1:低打ち出しがあなたのダフリを無くす!
Part2:ダフリの原因を正しく把握しよう!
Part3:ダフらないスイングイメージ
Part4:女子プロのダフり防止策を状況別に聞いてみました(1/4)
Part5:女子プロのダフり防止策を状況別に聞いてみました(2/4)
Part6:女子プロのダフり防止策を状況別に聞いてみました(3/4)
Part7:女子プロのダフり防止策を状況別に聞いてみました(4/4)
目澤秀憲
(エースゴルフクラブ)
1991年生まれ。アメリカでTPI(Titlist Performance Institute)レベル2のライセンスを取得。帰国後レッスン活動をスタートし、2016年には日本に数名だけのレベル3を取得した。現在はエースゴルフクラブ神保町にてアメリカでの経験を元にしたハイレベルなレッスンを提供。
スライサーは上からダフりフッカーは下からダフる
高弾道イメージが原因のダフりはスライサーとフッカーで出方が違う
ダフりのメカニズムを考慮して低い球をイメージする
高い弾道をイメージするとダフりやすいのはすべての人に共通することですが、同じダフりでも持ち球がスライス系とフック系の人では、ダフりのメカニズムが異なります。
スライス系の場合、スイング軌道はアウトサイドインでヘッドが上から入る形になりますから地面に刺さる感じのダフりになる。高い球をイメージすると、そこからクラブを上げるのでフェースが上向きになりロフトが増えます。結果、トゥ側に当たって打球が弱々しく上がります。
一方、フック系は下から上のイメージでインサイドアウトに振るので、ダフってからボールに当たります。傾向的にはヒール側でヒットしやすく、フェースの芯に当たってもヒッカケやすい。こういった違いを考慮して低い弾道の球を打つイメージをもちましょう。
スライサーのダフり
フェースが上を向いてトゥ側に当たりやすい
スライサーは基本的にスイング軌道がアウトサイドインで上から下へと振るスタイル。そのため、高い球を打とうとすると、フェースが上を向いてロフトがつきトゥ側に当たりやすい。ドライバーのテンプラのように、高くて力のない球になる。
右肩が前に出てヘッドが外から下りてくるためダフると飛ばない。ボールに当たってもフェースが上向きなのでテンプラっぽい球に。
スライサーは、ボールが左寄りで右肩が前に出たアドレスになりやすい。
クラブが抜けづらいので振り切れず低いフィニッシュになる。
フッカーのダフり
ヘッドが下から入って、 ヒール側に当たりやすい
フッカーは下から上にインサイドアウトに振るスタイル。ダフった場合でもボールには当たりやすいが、ヒール側でヒットする傾向が強い。フェースの芯に当たった場合にはヒッカケになる。
ヘッドがインサイドから下りて上向きに振るため、ヘッドが手前に落ちてからボールに当たる。高い球をイメージするとトップすることもある。
ボール位置がやや右寄りで右肩が下がったアドレスが多い。
フった場合も上に振り抜いて高いフィニッシュになる。
PGAツアーの選手は全番手落下角度が同じ
プロは打球にスピンをかけて上から落ちるボールを打つが、その際、全番手でボールの落下角度が同じになるかを気にしている。ちなみにアメリカPGAツアーのトッププレーヤーたちの落下角度の目安は50度くらい。
タイガー・ウッズも打ち出し角度は低い。そこからグンと上に上がる球筋。
取材協力/こだまゴルフ倶楽部
取材トーナメント/サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメント
GOLF TODAY本誌 No.567 38〜39ページより
アイアンショットを上達!打ち方のコツやスイング練習方法をプロが解説!