重田栄作の飛ばしドリル|身近なグッズでドライバーの飛距離アップ!【第3回】
ラウンド機会の減るオフシーズンは、練習場でみっちりスイング作りができるチャンス!ということで、ドライバーの飛距離アップに欠かせない理想の動きをマスターできる即効ドリルをど~んと紹介。どれも、身の回りにあるものを使って簡単にできるものばかり。さっそく練習場へGO!
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
500mlペットボトル振りドリル:飛ばしに欠かせない「ダウンスイングのタメ」をマスター
500mlのペットボトルを使って、飛ばしに欠かせない「ダウンスイング時のタメ」を簡単に体感できるドリルを紹介しましょう。
まずペットボトルに半分くらいの液体を入れ、右手でペットボトルの飲み口側を握ってトップの形を作ります。ペットボトルと中の液体が、しっかり水平になるようにしたら、この液体を一気に手元側に落とすイメージで手を下ろしてみてください。
ポイントはトップ時の手首とペットボトルの角度をキープすること。液体を手元側に保てていれば、手首の角度を変えずに腕を振り下ろすことができている証拠で、つまりは、バックスイングで貯めたパワーをダウンスイングでしっかり「タメ」られている状態。
逆に手首の角度をキープできずに腕が伸びてしまえば、液体は底の方へ。右ワキもあいて手打ちの状態になり、貯めたパワーが分散。ボールにしっかり力を伝えることができません。
ギリギリまで手元側に液体をキープしたら、インパクトからフォローにかけては「シャーッ」と勢いよく底側に向かって移動させるイメージで腕を振ってください。なんども繰り返すことで、フォローサイドでヘッドを走らせる感覚と同時に、手首を解放していくタイミングもつかめるはずです。
クラブに持ち替えても、「ペットボトル振りドリル」時の手首使いはもちろんですが、右ワキの閉まり加減や、下半身の動きなどをしっかり再現できればオッケー。最初はゆっくり、また迷ったときにはペットボトルに持ち替えて確認するといいでしょう。
どうしても最初からクラブを握って「タメる」練習をすると、クラブの重さで腕が伸びてしまいがちになり、理想の動きをなかなか体感することができません。ペットボトルならコントロールも、チェックもしやすく、スイング作りには効果大! オフシーズンに、ぜひオススメしたいドリルです。
取材・撮影・文/今泉純子
取材協力/アーバングリーン八田(山梨県)
【シリーズ一覧】
第1回:タオル2本置きドリル|飛ばしに欠かせない「インサイドアウト軌道」をマスター
第2回:サッカーボール股挟みドリル|飛ばしに欠かせない「下半身リードの切り返し」をマスター
第3回:500mlペットボトル振りドリル|飛ばしに欠かせない「ダウンスイングのタメ」をマスター
第4回:ラケット振りドリル|飛ばしに欠かせない「フォローの右手を返し(内旋)」をマスター
第5回:ゴムボール踏みドリル|飛ばしに欠かせない「左足の踏み込み」をマスター
第6回:サッカーボール腕挟みドリル|飛ばしに欠かせない「大きなスイングアーク」をマスター
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