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XフォージドCBアイアン&ビッグバーサアイアン|キャロウェイの新作アイアン2モデルの飛びをチェック!!

試打のスペシャリスト・高橋良明プロがキャロウェイの最新キャビティアイアン2機種を打ち比べ

2020/12/16 ゴルフサプリ編集部

2020年秋に発売された『ビッグバーサアイアン』と『XフォージドCBアイアン』にはキャビティバックとタングステンウエイトという共通項がある。重心をより低く深く、スイートスポットをさらに広く、どちらもやさしさを実現するための選択であることは確かだが、目指す方向は違っているのでそれを見極めた上で選ぶことがポイントになると高橋良明プロは指摘する。

どちらがやさしい? アイアンの性格は形状でほぼ見分けられる

キャリアの長いゴルファーならば新しい『ビッグバーサアイアン』を見た瞬間に初代『ビッグバーサアイアン』あるいは『ビッグバーサX12』や『スチールヘッドX14』といった平成初期のヒット商品を思い出すに違いない。一方、『XフォージドCBアイアン』は軟鉄鍛造ボディとステンレスフェース、さらに2つのタングステンウエイトを複合した現代風のフォージドアイアンだ。

「同じキャビティアイアンですが、見た目から機能の違いがはっきりしています。『ビッグバーサアイアン』はヘッドが大きくてソールが厚くグースの度合いが強い。球の上がりやすさ、つかまりのよさなどオートマチックに飛ばせる機能が初代『ビッグバーサ』から受け継がれています。これに対して『XフォージドCBアイアン』はヘッドがコンパクトでソールが薄くグース感も弱め。見るからに操作性や抜けのよさそうな形状です」(高橋)

フェースが開いて当たる人にすすめたい『ビッグバーサアイアン』

実際にボールを打ってみると両者の性格の違いはさらに際立ってきた。

「『ビッグバーサアイアン』は想像以上に球がつかまります。シャフトよりリーディングエッジが後ろにある分だけインパクトが遅れるので、ふだんフェースが開いて当たってしまう人でもスクエアに当てることができそうです。かまえが自然とハンドファーストになり、ダウンブローに入れるイメージがわくのもグースのよさ。ソールも厚いのでヘッドが多少手前から入ってもボールに対してクリーンに当てることができます」(高橋)

『ビッグバーサアイアン』は高い球が打ちやすく、1番手上の飛び

アンダーカットキャビティとタングステンウエイトの効果も明らかだ。

「インパクトロフトの立ちやすいグースネック、しかもフェースの球離れが速い割にはボールがよく上がります。アベレージゴルファーにはボールを上げようとして右に体重が残る人が多いけれど、『ビッグバーサアイアン』のように重心が低いアイアンならトップ気味に当たってもクラブがボールを上げてくれます。また、上がりやすいアイアンにはすくい打ちのクセを自然に矯正してくれる効果も期待できます」(高橋)

『ビッグバーサアイアン』は『XフォージドCBアイアン』と比べてロフト角がほぼ1番手ずつ立っている。

「フェースの弾きもいいし、実際に1番手は飛びます。もっと飛ぶアイアンもたくさんありますが、つかまりのよさでいえば『ビッグバーサアイアン』は最大級。とくにスライサーや球の上がらない人におすすめできます(高橋)

クラブ名ビッグバーサアイアン
ヘッド素材ボディ:17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア+タングステン・インナーウエイト、フェース:17-4ステンレス
番手/ロフト角3I/ー
4I/ー
5I/ー
6I/25度
7I/29度
8I/33度
9I/38度
PW/43度
シャフトカーボン:Speeder Evolution for CW(R)
スチール:N.S.PRO950GH neo(S)、N.S.PRO Zelos 7(S)
長さ37インチ(#7)
バランス/重さSpeeder Evolution for CW(R):D0/373g(#7)
N.S.PRO950GH neo(S):D2/416g(#7)
N.S.PRO Zeros 7(S):D1/397g(#7)
価格5本セット(#6〜9、PW):120,000円+税
単品:ー

ボールを包み込むような安心感のある『XフォージドCBアイアン』

スライサーにとって安心感が大きい『ビッグバーサアイアン』に対して、『XフォージドCBアイアン』はアスリートがかまえやすい顔に仕上げられている。

「顔はすごくいいですね。完全なストレートネックでなはなく気持ちグースがついています。ヒール側も少し高くなっているのでフェース全体でボールを包み込んでくれるような安心感があります」(高橋)

自分のイメージ通りの弾道で出て。飛び過ぎない安心感がある

『XフォージドCBアイアン』の安心感をさらに高めてくれるのが打感と弾道だ。

「打感はけっこうやわらかいです。ふつうのフォージドキャビティアイアンよりなおやわらかく感じます。とてもフェースがステンレスとは思えないほどで、マッスルバックに近いやわらかさです。弾道もいいですね。ロフトも大きく球が上がりやすいだけでなく、球の高さとスピン量が一致しているので自分で操作できそうです。タングステンウエイトの効果なのかヘッドが小さい割にはトゥヒールのミスに強く、とくに打点が下にブレたときにも強い球が出ます。飛ぶアイアンではありませんが、飛び過ぎたり飛ばなかったりということがなく縦の距離のブレが小さいので安心してターゲットをねらえます」(高橋)

つかまって上がる『ビッグバーサアイアン』とコントロールしやすい『XフォージドCBアイアン』。キャロウェイが用意してくれた2つのやさしさからどちらを選ぶかは自分次第だ。

クラブ名XフォージドCBアイアン
ヘッド素材ボディ:軟鉄(S25C)鍛造+タングステンウエイト、フェース:17-4ステンレス
番手/ロフト角3I/20度
4I/23度
5I/26度
6I/29度
7I/33度
8I/37度
9I/41度
PW/45度
シャフトカーボン:ー
スチール:ダイナミックゴールド(S200)、N.S.PRO MODUS3 TOUR120(S)、N.S.PRO950GH neo(S)
長さ38インチ(#5)
バランス/重さダイナミックゴールド(S200):D2/432g(#5)、D2/446g(#7)
N.S.PRO MODUS3 TOUR120(S):D2/417g(#5)、D2/431g(#7)
N.S.PRO 950GH neo (S):D0/410g(#5)、D0/423g(#7)
価格6本セット(#5〜9、PW):144,000円+税
単品(#3、4):24,000円+税

テスター
高橋良明(たかはし・よしあき)
1983年生まれ。東京都出身。2013年プロ入会。サザンヤードCC所属。ツアーに挑戦するかたわら、ゴルフ専門紙やウェブメディアでテスターを務める。毎年出る新製品をほぼ打ち尽くす試打のスペシャリスト。

取材・文/吉田宏昭
撮影/相田克巳
協力/サザンヤードカントリークラブ


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