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ミスが出る最大の原因は〝構え方〟にあり|ミスはアドレスで直す!

驚くほど“芯を喰う”ようになる! ! MITSUHASHI MAGIC大特集 Part4

2020/12/31 ゴルフサプリ 編集部

「アマチュアゴルファーのほとんどがアドレスの段階でミスしています」と三觜。スライスする原因の大半は右向き&右肩がかぶったアドレス。さらに、アドレス時の足の位置や骨盤の向きで、スイングはいかようにも変わってしまうという。要はアドレスに対する無頓着さがミスを生む最大の原因というわけ。せっかく覚えた80台スイングを生かすためにもアドレスの約束事をしっかり身につけておこう。

GOLF TODAY本誌 No.582 56〜70ページより

「右向き」でスライスするワケ|目標方向に振るとカット軌道になる

右を向いて構えて目標方向にクラブを振る。体の向きに対してスイング軌道がカットになるからスライスする。

クローズに構えた体に対してスクエアに振れば右に飛ぶのが自然。でも、右に飛んだからと左に振り始めるとスライス地獄になる。
自分の右前方にある目標を見ると無意識に体が右を向く。

バックスイングをインに引くほどスライスしますよ!

アドレスでクローズに構えてしまうのは、目標がスタンスラインよりも右にあるから。目標を見ることで気づかないうちに体が右を向きます。
でも、ボールを飛ばしたいのは目標方向ですから、そちらに向かってスイングします。

右を向いて目標に振るということは、真っすぐ向いてカットに振ることと同じですからスライスするわけです。

また、バックスイングをインサイドに引くほど、クラブはアウトサイドから下りてくる。目標に対してインに引きやすい右向きアドレスは、その意味でもスライスが約束されてしまうのです。

体の向きのとおりにバックスイングできても、目標方向に振り出すからスイング軌道がアウトサイドインになる。
インに引くとアウトから下りるのがクラブを持った体の摂理。右向きは目標に対してインに引きやすいのでアウトから下りる。

こう構えれば解決!ボールの右側からアドレスに入ろう!

右手一本でクラブを持ち最後にグリップ

いきなりボールのラインをまたいでアドレスすると右を向きやすい。ボールと目標を結ぶターゲットラインとフェース面の関係を無視して主観的に構えることになるからです。

対策としては、ボールのラインより前に出ず、ボールの右側でターゲットラインにフェース面を合わせてから構えること。その際、右手一本でクラブを持って一連の動作を行い、最後に左手を合わせる。こうするとフェースの向きを客観的に見られてスクエアに構えられます。

スクエアに構えてシャット気味にテークバックします

ボールの右サイド(後方)からアドレスするとスクエアに構えやすい。そこからシャット気味にテークバックするのがスライス撲滅の条件。
いきなりボールのラインをまたいでしまうとフェースの向きが確認できない。

この手順が大事です!ボールの右側でフェース向きを合わせる

「右肩かぶり」でスライスするワケ|アウトからしかクラブが下りない

右肩がかぶると肩が開く。素直に動くほどクラブがアウトサイドから下りる。

右肩がかぶる(前に出る)と肩のアライメントがオープンになって左を向く。このまま振るとアウトサイドからクラブが下りてスライスする。

左サイドにあるボールに対してうまく構えられず右肩がかぶるパターンが多い。

左側のボールに対し右サイドを前に出して構えてしまう

アドレスで右肩がかぶっているとバックスイングが上がりません。体が伸びて回らないのでダウンスイングではクラブがアウトサイドから下ります。クラブを上げるにはインサイドに引くしかありませんが、インに上げるとアウトサイドから下りますからカット軌道になる。いずれにしても、右肩がかぶったアドレスからはスライスしか出ません。

アドレスで右肩がかぶる方の多くは、左カカト延長線上にあるボールにヘッドを合わせた時に、右サイドが前に出て肩のアライメントがオープンになっています。これが右肩かぶりの主因と考えられます。

右肩かぶりでバックスイングが上がらず体が伸びる。回転不足になってアウトからヘッドが下りる。
クラブをインサイドに上げるほどダウンスイングがアウトから下りてカット軌道が助長される。

こう構えれば解決!クロスハンドで構えてから普通に戻す

これなら右肩が前に出るのを防げます

左右の手の位置を入れ替えるクロスハンドで握ると右肩が前に出ないためかぶりを抑えられる。
アドレスでつねに肩のラインをチェックする習慣をつけることも重要だ。

肩の向きを変えないように手を入れ替える

右肩がかぶったアドレスを改善するには左手を意識してアドレスすること。まず左手一本でクラブを持ってセットアップし、最後に右手をつけましょう。左手の位置を変えないことと、右手を上から握らないことがポイントです。

一旦クロスハンドで握るのも効果的です。右手が上にくるクロスハンドで握ると右肩は絶対にかぶりません。この形を作ってから、肩の向きを変えないように手を入れ替えると肩のラインがオープンになりません。

クロスハンドから通常のグリップに戻して構えると、正しいアドレスから始動できる。

曲がりを抑えるスタンスデザインの基本1

内股の人は➡ガニ股、ガニ股の人は➡内股の意識でスタンス。

いろいろなミスが出るアマチュアのスタンスは内股傾向とガニ股傾向に二分される。前者は動きすぎ、後者は動けないことが原因となってミスを誘発する。

スタンスで両ヒザを絞って内股になるとスエーする。理由は上半身と下半身が一緒に動くから。バックスイングで上半身が伸びると下半身も伸びてしまう。クラブが外から入る人の多くは内股スタンスだ。
下半身を安定させようとしてガニ股スタンスをとると内股スタンスとは逆に体が動かなくなる。バックスイングやダウンスイングで上体が捻転しづらくなるため、手だけでクラブを動かすカタチになってしまう。

内股すぎず、ガニ股すぎないニュートラルスタンスを作る

最もスイングしやすいスタンスは内股とガニ股の中間位。普段は内股、あるいはX脚っぽい女子プロもアドレスではガニ股スタンスを心がけている。

股関節を適度に開くと、一番スイングに力が出る

思いきってスイングするにはクラブの動きに体が引きずられないこと。それにはスタンスがすごく大事です。ポイントは下半身と骨盤から上が分離して動くかどうか。股関節が適度に開いていれば、そこにハマった足が動ける状態になります。

スタンスデザインの基本になるのは各々の立ち方や歩き方。例えばX脚の人がそのまま内股スタンスで振ると、バックスイングで伸び上がって体が反り、逆にO脚の人がガニ股スタンスをとると、体が動かず手だけで振ることになります。

ということで、内股の人はガニ股、ガニ股の人は内股を意識してデザインする。右へのスエーやバックスイングで体が起きる(=動きすぎ傾向)人はガニ股、窮屈でヨコ振りしかできなければ内股にしてみましょう。ガニ股が強いと右サイドが全然動かないので太モモを外側に向け、ヒザから下は内側に向ける。このカタチが一番力が出ます。

ココに注意!股関節を決めると体全体が動いてしまう。

股関節に体重を乗せてはいけない

アドレスで上体を前傾させてお尻を突き出すと股関節に体重が乗り、いわゆる「股関節を決めた」状態になるが、実はこれが大きな間違い。上体が股関節にしっかり乗ると体全体が右サイドに動いてスエーするためスイングにならない

股関節を絞るように構えると上半身と下半身が分離して動かないので、股関節に体重を乗せないこと。

曲がりを抑えるスタンスデザインの基本2

スタンス幅はボールとの距離で決まる

スタンス幅はボールに近づけば狭く、離れれば広くなる。とりわけラウンドではこれが重要。セットアップ時の体とボールとの距離がスタンス幅を決める。

ドライバー➡[クラブの長さ]で適正な幅が変わる

1ボール半個分ほどトゥ寄りにボールを合わせる

ヘッドとボールを上から見て、フェースのセンターからボール半個分ほどトゥ寄りにボールを合わせる。

2クラブを置いて左カカトを合わせる

フェースにボールを合わせたらクラブをゆっくり地面に置き、グリップエンド側の先端と左カカトの先端を合わせる。

3クラブを持ち上げスタンス幅を決める

左カカトの位置が変わらないようにクラブを持ち上げて動きやすいスタンス幅にする。その際のボール位置は左頬の下が目安。

適正距離を基準にして振りやすいスタンス幅にアジャストする

ドライバーの場合、上のようにクラブフェースのセンターからボール半個分ほどボールを先端に置き、そこからクラブをゆっくり地面に置いた時に、グリップエンドと左カカトの先を合わせた距離がボールと体の間隔の目安になります。自分がそれよりも近くに立っていたらスタンス幅が狭い可能性があるので広げます。逆に遠ければ狭めますが、こちらは少数派かもしれません。アマチュアは体とボールの距離が毎回同じになるだけでミスが格段に減ります。

アイアン➡[重心位置]でスタンス幅が変わる

シューズの中で10本の指をすべて上向きにする。

いつも通りのスタンスでアドレスしたら、シューズの中で両足10本の指を全部地面から離して上に向ける。

カカト体重は近すぎ、指が上がらなければ遠すぎ。

指を上げた時点でカカト側に体重が乗ったらボールとの距離が近すぎ。ツマ先体重になって指が上がらないようなら遠すぎる。

ボールとの距離とスタンス幅で決めるのは、重心の位置!

アイアンは体重がどこにかかっているかを知ることが大事。構えた時に足の指を全部地面から離して指先を上に向け、グラグラしないことが指標になります。

これでカカト側体重になる人はボール位置が近すぎ。ツマ先側体重の人はそもそも遠いので指が上がりません。

近いと思ったら離れ、感覚的に気持ち悪ければスタンス幅を広げましょう。全番手でこの手順を踏めば前後左右のバランスが整い、ボールとの距離とスタンス幅が決まります。

指を上げたまま立てる距離で幅を決める。

指が上がった状態で安定して立てるのがボールとの最適な距離。このポジションでしっくりくるスタンス幅にする。

曲がりを抑えるスタンスデザインの応用1

[スライス]や[ヒッカケ]をなくすには➡右太モモを『外側』に向ける

スタンスデザインを応用することでラウンド中でもミスに対応しボールを真っすぐ飛ばせる。スライスやヒッカケは右足のデザインがポイントだ。

バックスイングで体全体が引っぱられなくなります

スライスやヒッカケが出る人は右太モモだけを外に向ける。右股関節が広がり上半身が分離して動くので動きすぎによるミスが出にくい。

スタンスデザインで解決!!

上体の突っ込みからくる体の開きをなくすには、右太モモに加えてツマ先までを外に向ける。体の開きがなくなり前傾を保って打てる。

これがスタンスデザインの効能!右足残りのスライスや突っ込み由来のヒッカケがおさまる。

右太モモやツマ先までを外に向けるとバックスイングでのスエーや伸び上がり、さらにはダウンスイングでの突っ込みもなくなる。

右足を外に向けると右サイドが突っ込めないため体が開かない

ヘッドが上から入りすぎてカット軌道が強い、あるいは右にスエーしたり、動きすぎてスライスやヒッカケが出る。こういう人には右足太モモを外に向けたスタンスがオススメです。右股関節が広がりバックスイング~ダウンスイングで股関節と上半身が分かれて動く。バックスイングで深く捻転できる一方、ダウンスイングでは動けないので体が開きません。突っ込みたくても突っ込めないのでスライス、ヒッカケともに抑えられます。

それでも突っ込んでしまう方は、右ツマ先も外に向けてみましょう。右足がすべて外向きになると右サイドが突っ込めないため体の開きが完全に防げます。さらに重心がカカトにあればほぼパーフェクト。前傾が崩れませんからスライスは8割なくなります。

左足下がりで有効なスタンスデザイン。

ヘッドが下から入ってダフる場合、右ヒザだけを絞って内股にする。
上体が突っ込んでダフる場合は、右太モモを外に向けてスタンスする。

左足下がりで上体が突っ込む人にも右太モモを外に向けるスタンスは有効。クラブが下から入ってダフる人は、右太モモを絞って内股にすると上から入る。内股にするとクラブが上がって上から、ガニ股ほど下から入る特性があるからだ。

曲がりを抑えるスタンスデザインの応用2

[プッシュアウト]や[チーピン]をなくすには➡左太モモを『外側』に向ける

スタンスデザインで解決!!

左太モモのみならず、ツマ先まで外に向けると伸び上がりや手打ちが抑えられプッシュアウトやチーピンが出なくなる。

これがスタンスデザインの効能!ヘッドが下から入るあおり打ちがなくなる

左太モモを外側に向けると左サイドの伸び上がりがなくなりクラブが低い位置に抜ける。下から上に振ることで起こるミスを抑えられ下半身が止まることもない。

左股関節が動きやすくなりスイング中に左サイドが止まらない

プッシュアウトはヘッドが下から入ることで、チーピンはダウンスイングで下半身が止まると出ますが、これらは左太モモを外に向けるスタンスで解決できます。左足をガニ股気味にするとダウンスイングでの伸び上がりが抑えられクラブが低く抜けます。また、左股関節が動きやすくなっているので左サイドが止まりません。

それでもおさまらなければ太モモだけでなく、左ツマ先まで外に向けたデザインにする。構造的にヒザとツマ先の向きは同じ方が動きやすいので、左足を開くことでスムーズに振り抜けるようになります。

内股のスタンスデザインだと体は上に動きやすく、ガニ股だと下に動きやすくなることを覚えておきましょう。

左足上がりのライにも有効です

左足上がりのライから打つ場合、左足を内股にすると伸び上がってボールに届かない。その点、左足太モモからツマ先を開いておけばクラブが上がりすぎないのでクリーンに打てる。トップしたくなければガニ股、ダフりたくなければ内股といえる。

レッスン後記

理論も打法も不要。クラブの扱い方さえわかればいい!

ゴルフスイングで最も大事なのはクラブが一定のスピードでボールの位置に戻ること。力学的にはいかにクラブに遠心力をかけ続けられるかが勝負です。

回転運動の中でクラブを押しても遠心力は発生しないので、引き続けるしかありません。しかも先端のズレた位置に重心があるクラブを、安定して動かし回転させるには左手で引くしかない。フェースを返すのは、そもそもボールをつかまえるためではなく遠心力を発生させるため。返さないとスピードが上がらず再現性も伴わないのです。遠心力をかけ続けるには、一にも二にも効率よくクラブを使うこと。パート2で紹介した「外角低め打ち」のように、重力に従って落ちてくるクラブを放り投げる動作が必須です。

クラブを利用して打とうとすればみんなこうなります。テークバックやトップ、ダウンスイングを考えるなどナンセンス。さらにいうなら、そこには理論や打法といったものが入る余地さえない。今後はこれを理解してスイングを磨いてください。

三觜喜一
みつはし・よしかず 1974年生まれ。神奈川県出身。PGAティーチングプロ。10歳でゴルフをはじめ、プロ転向後1999年からレッスン活動をスタート。体に無理のないスイング作りを提唱し、早くからジュニアの育成に手腕を発揮。辻梨恵をはじめ多くのプロを育て指導を続けている。MITSUHASHI GOLF ACADEMY主宰。YouTube「MITSUHASHI TV」は登録者数30万人を超える。

取材協力/箱根湖畔GC、修禅寺CC、SHIZUOKA GEARS LAB、オットチッタ、三島GC

驚くほど“芯を喰う”ようになる! ! MITSUHASHI MAGIC大特集【シリーズ一覧】
●Part1 80台ゴルフを実現するスイングの作り方
●Part2-1 正しいクラブの動きは右手だけでクラブを振るとわかる|三觜喜一が贈る「80台ゴルフを実現するスイングの作り方」(1/2)
●Part2-2 クラブは時計回り! 右旋回しながら下りていく|三觜喜一が贈る「80台ゴルフを実現するスイングの作り方」(2/2)
●Part3 トッププロに学ぶスイング力アップのポイント
●Part4 ミスが出る最大の原因は〝構え方〟にあり|ミスはアドレスで直す!

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