淺井咲希が解説|インテンショナルなフック球が打ちたい!
淺井咲希のFW&UT 微妙な距離の調整は私にお任せ!最終回
自己流スイングで2019年、見事に初優勝を挙げた、注目の黄金世代メンバー、「たぁーたん」こと淺井咲希(小杉CC)。誰もが経験したことのある「こんな時はどうすればいいの!?」など、ケーススタディや微妙な距離への調節法を教えます! 今回のテーマは「インテンショナルなフック球が打ちたい!」。
ゴルフトゥデイ本誌579号/134〜137ページより
フォローでお腹を左にグルッと回して思い切りフェースを返そう!
アウトサイドに振り抜く時に体が起き上がらないようにするため!
曲げるなら大げさぐらいがちょうど良い
フックの場合、必ず守らなければならないのがインサイドアウトのヘッド軌道で振ること。これはドローボールを打ちたい場合と同じです。ただ、インテンショナルフックの場合、絶対に球へスライス回転はかけたくないので、フォローでしっかりとヘッドを返します。
この時に体が起き上がってしまうと、フェースはそのまま開いたままになりスライス回転がかかってしまいます。なので、私はインパクト直後から思い切り体をグルッと左へ回すことによって、フェースを返します。体を横に回転させる意識を持つことで、上半身の起き上がりも防げます。
この時に必ず守ってほしいことが、アドレスで右足を一歩後ろへ下げること。肩のラインを右向きにすることで、ヘッド軌道もインサイドアウトに振りやすくなります。
インテンショナルスライスはその逆です。左足を下げることによって、肩のラインを左向きにし、アウトサイドインに振りやすくします。
実際のコースではあまり使う機会がないかもしれないインテンショナルですが、絶対に右側へ打ちたくない時、または横風が強い時などにぜひ試してみてくださいね。
インテンショナ打ち方①-1|肩のラインをアドレスの足の向きで決める
スライスとフックのインテンショナルを打ちたい場合、スタンスのとり方が大きく変わる。フックは右足を下げて、スライスは左足を下げて構える。
インテンショナ打ち方①-2|打ちたい球筋によってトップまでのヘッド軌道を意識する
フックを打ちたい場合、インサイドアウトのヘッド軌道は必須。トップまでのヘッド軌道とダウンスイングは同じ軌道になりやすいので、
フックの場合はインサイドに上げることを意識する
スライスの場合はアウトサイドに上げることを意識する。
インテンショナル打ち方②-1|ダウンスイングの軌道とトップまでの軌道を同じにする
インテンショナル打ち方②-2|肩のラインがそのままヘッド軌道になる
フックとスライスを使い分けるには、アドレスでしっかりと体の向きを決めること。肩のラインでスイングするイメージを持つと、ヘッドの軌道を操作しやすい。
インテンショナル打ち方③-1|インパクトの後はお腹でヘッドを左に引っ張る
インパクト直後から、グルッと体を回して左側にヘッドを返すことでフック回転が生まれる。フックの場合、インサイドからアウトサイドに振ったクラブを、フォローで体ごと左側に引っ張ることで、球にはフック回転がかかる。
インテンショナル打ち方③-2|ヘッドを左に引っ張ることで体の起き上がりを防ぐ
体が起き上がることで球にスライス回転がかかるため、スライスになりやすい。ヘッドをフォローで左に引っ張る意識を持つことで体の起き上がりを防げる。
淺井咲希
(小杉CC)1998年6月13日生まれ。兵庫県尼崎市出身。2017年プロテスト一発合格。18年のQTで2位に入り19年度前半戦の出場権を獲得すると、同年8月の「CAT Ladies」で初日から首位を守る完全優勝で初優勝。20年度は初シードで臨む。
撮影協力/木更津ゴルフクラブ
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・フェアウェイウッドの打ち方「ソールを滑らせるはインパクト後」小川泰弘プロ解説
【シリーズ一覧】
●VOL.1:ユーティリティで球が沈んでいるラフから芯を捉えるには?
●VOL.2:ユーティリティで微妙な距離を狙って打つには?
●VOL.3:フェアウェイからFWで高く打ち出すには?
●VOL.4:FWで風に負けない低くて強い球が打ちたい
●最終回:インテンショナルなフック球が打ちたい!