テーラーメイド［ちょい旧ドライバー性格診断］Mシリーズは性格の違いがはっきり、SIMはより万人向け

そろそろドライバーを買い替えたいけれど予算が足りない。少しでも安くクラブを手に入れてその分をプレー代に回したい。そんな節約派ゴルファーへのオススメは、飛びでは最新モデルにひけをとらない1代前のマークダウン品や数代前までのちょい旧クラブだ。第2弾ではテーラーメイドのMシリーズなど人気モデルの性格診断をお届け！

GOLF TODAY本誌 No.590 46〜47/50〜51ページより

チャートで見極めよう！▼ヘッドの性格とスイングの相性

Aタイプ｜球がつかまって曲がらない超オートマ

ヘッドが真っすぐに動きやすく、オフセンターヒットでもブレにくい。ローテーションを使わずストレートボールを打ちたいゴルファーに適している。

Bタイプ｜ミスに強くストレートボールを打ちやすい

Aタイプに比べると少しフェースを返しやすいが、基本的にはヘッドの直進性が高く、ストレートボールが打ちやすい。ボールはヘッドがつかまえてくれる。

Cタイプ｜球のつかまりがよくスライスを軽減

大きな重心角によるフェースの返りやすさと操作性の高さとが相まって最も球のつかまりがいいタイプ。特にスライサーに適している。

Dタイプ｜つかまりが抑えめで左のミスが出にくい

適度に操作性があり自分で球をつかまえやすいが、クラブが勝手に球をつかまえることはない。フックやヒッカケなど左のミスが怖い人に向いている。

Eタイプ｜フェースコントロールしやすく球筋自在

操作性が高く、つかまえたり逃がしたりしながら球筋をコントロールできるがミスヒットにはシビア。フェースローテーションを積極的に使うゴルファー向き。

ネック軸回り、重心角とは

慣性モーメントとは？フェースの開閉のしやすさ（操作性）を表す

ネック軸を中心としてヘッドがどれだけ回転しにくいか（＝どれだけの力が必要か）を表す数値。数値が小さいほどフェースを返しやすく、大きいほど開閉しにくい。

重心角とは？ボールのつかまりやすさがわかる

水平な場所にシャフト部分を置いたときにフェースが上を向く角度。数値が大きいほどフェースが返りやすく球がよくつかまる傾向。数値が小さいと球がつかまりすぎない。

キャラが立っているので選びやすい

新しいモデルほど前作よりポジションがチャートの右上にあり、よりオートマチックな方向に進化していることがわかります。

『M3』と『M4』、『M5』と『M6』はそれぞれキャラクターがはっきりしているのでどちらかで迷うことはないでしょう。基本的に直進安定性が高い中で少し操作感を求める人は『M3460』や『M5ツアー』を選ぶといいでしょう。

『SIMシリーズ』は3モデルの性格が割と近く、使う人を選びません。『SIM』と『SIMMAXD』はチャート図では近いポジションですが『SIM』の方が10グラム重くアスリート向けです。

過去モデル3代のうち最もミスヒットに強いのは「M4」。球のつかまりがいいのは「M6」。「SIMMAX」は両方の長所がミックスされている。

操作が高いのは「M3440」で、次が「M3460」。「M5」と「M5ツアー」は前作と比べてつかまりのよさがアップしている。

＼最新作にも搭載されている／ 飛びの秘密はキーテクノロジー

スピードインジェクション

どのヘッドもルールぎりぎりの反発力を発揮
高反発に作られたフェースの裏側に樹脂を注入してCT値をルールぎりぎりの数値にチューニング。従来はツアープロに支給されていたルールぎりぎりの反発性能を誰でも普通に手に入れられるようになりました。

ツイストフェース

ミスがミスでなくなり、平均飛距離もアップ
ローヒールに当たったときのスライスとハイトゥに当たったときのフックの曲がり幅を抑え、弾道の高さが揃うようにフェース面のバルジとロールを改良。フェースをひねったような形状からツイストフェースと命名されました。

中古クラブは同じ系列でも店舗によって買取り価格が違う!

中古クラブの世界で30年！ 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝...

あわせて読みたい

SIM MAX D｜Dタイプ

軸周りMOIが小さめでフェースを返しやすい

Dはドローバイアスの意味ですが、スライスがドローになるほど極端につかまるわけではありません。フェースローテーションが大きく、『SIMMAX』のようにMOIが大きなヘッドだとフェースが戻りきらずに右に飛んでしまう人のために軸周りMOIを少し下げています。

SIM MAX｜Bタイプ

ミスに強く真っすぐ飛ばせる高MOIモデル

「M4」の直進安定性と「M6」のつかまりのよさを足したような性格ですが、ライ角がフラットなのでつかまりすぎない設定。大きなMOIによりヘッドがブレにくく、真っすぐ振って真っすぐ飛ばせます。重心が深くインパクトロフトが増えるので球はよく上がります。

SIM｜Dタイプ

Mシリーズよりも直進性と球の強さがアップ

『M3』や『M5』よりも軸周りMOIが大きくなり、直進安定性とインパクトの強さがアップしています。ライ角が超フラットなので左に飛ぶ心配はありませんが、適度な重心角で、アスリート向きのつかまりは確保しています。どちらかといえば安定性寄りですが操作もできます。

M6｜Bタイプ

つかまりも寛容性もアベレージモデル並み

重心角は同じ年に発売されたアベレージモデル『Mグローレ』並みに大きくボールがよくつかまります。MOIも『Mグローレ』を上回っておりミスヒットに強くストレートな弾道で飛ばせます。重量はやや重めですがスライスに悩むアベレージゴルファーにも合います。

マークダウン品は「人気シャフト狙い」が超お得！二度目のマークダウンをした前々作はコスパ最高！

中古クラブの世界で30年！ 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝...

あわせて読みたい

M5｜Dタイプ

直進性と操作性のバランスが絶妙

重心角もMOIも少しひかえめな数値に設定されています。球のつかまりが適度で左右どちらの球筋にも対応できますが、フェース角がオープンなのでとくにドローヒッターは安心して使えます。直進安定性と操作性のバランスがよく球筋の微調整もできるのでアスリート向きです。

M5 ツアー｜Dタイプ

『M5』よりも操作性が高く『M3』よりもミスに強い

『M5』よりも少し操作性をよくしたのがこのモデル。前作『M3440』よりはミスヒットに強くなっています。打ち出しが低くスピンが少ないので、吹き上がりによる飛距離ロスを抑えたい人に合います。最近のクラブの中では球筋をコントロールしやすい1Wです。

M4｜Bタイプ

フェースの開閉を抑えて真っすぐ打ちたい人向き

シリーズの中でもっともMOIが大きく、芯を外れても曲がりが少なく直線的な弾道で飛ぶ。フェースが勝手にターンするタイプではないので、フェースローテーションが大きい人が使った場合、インパクトまでにフェースが戻りきらず右に飛ぶ可能性があります。

M3 460｜Dタイプ

ヘッドスピードが速く球を曲げたくない人向き

『M』『SIM』シリーズの中では重心角が小さく球のつかまりが抑えめ。軸周りMOIは平均的で直進性はまずまず。スピン量が少なく、叩いても勝手に球がつかまらないので、左のミスを避けてドローやストレートな弾道で飛ばしたいハードヒッターに向いています。

M3 440｜Eタイプ

左のミスを気にせず 振れば振っただけ飛ぶ

ヘッドが一回り小さく､その分『M3460』よりもフェースの開閉がしやすい。重心角はほぼ同等で球がつかまりすぎない設定。スピン量はさらに少なく、ヘッドスピードの速いアスリートゴルファーが振ったら振っただけ飛ばせて、左方向のミスも出にくいヘッドです。

◉計測と分析

ドクタースギこと
杉山公平氏
大手クラブメーカーで27年間クラブ開発に携わり、現在は二木ゴルフで取り扱うすべてのクラブの計測と分析を行っている。

取材協力／二木ゴルフ

●性能は一線級！価格はリーズナブル！コスパ抜群！人気ブランド31モデル旧作ドライバー［性格診断］
・キャロウェイ編
・テーラーメイド編
・ピン編
・タイリスト・ダンロップ・ブリヂストン編

中古ショップが品薄のときは「買取よりも下取り」がお得!

中古クラブの世界で30年！ 中古クラブに関する知識において、レジェンドと呼ばれる中山功一氏が中古クラブの得する扱い方を伝...

あわせて読みたい