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80を切りたい!でも80~90台を行ったり来たり…というゴルファーに必要な3つのこと

【ゴルフトレンドウォッチャー】コヤマカズヒロのYouTubeをチラ見せ!

2023/02/15 ゴルフサプリ編集部

ゴルフ

各種ゴルフメディアはもちろんYouTuberとしても活躍中のゴルフトレンドウォッチャー、コヤマ・カズヒロ氏の人気YouTubeチャンネル「コヤマカズヒロのYouTube【ゴルフトレンドウォッチャー】」を記事化!
ゴルフ業界の旬なネタ、ゴルフ経験値が高まりそうな話、ギア関連のマニアックな話などなど。コヤマ・カズヒロ氏の一人語りをチラッとお見せします!

いい球打っているのになかなかスコアにつながらない人が多いです

ゴルフ練習場

練習場に行くと、いい球を打っている人って結構多いですよね。みんなゴルフの悩みが多い中で、若い人も年配の人も驚くほどいい球を打っていたり、羨ましいほど飛んでいて、中には280ヤードぐらい飛ぶんじゃないかという人もいます。やっぱりパワーヒッターの人は羨ましいですよね。

そういう人たちはクラブにも当然こだわっていています。普通の純正シャフトではまったく対応できないと思うので、しっかりしたシャフト、「X」などに相当するものを使ったりしている人が多いです。

ヘッドスピードも50前後、場合によってはもっとある人もいて、見ていて羨ましいなと思います。いい球打つなぁ、とジェラシーを感じますね。

そんなパワーヒッターじゃないにしても、練習場では結構いい球を打っているのになかなかスコアにつながらない、という人たちはたぶん90は切っていると思うんですよ。

でも80は切れない、もしくはシングル入りできないという人が多いと思うので、その特徴や傾向と、「ここを克服すると80を切れますよ、シングルになれると思いますよ」という処方箋を紹介したいと思います。

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80を切れない人の傾向

スイング

傾向

  • ①ナイスショットとミスショットの幅が大きい
  • ②ドライバーは上手いのにアイアン以下が上手くない
  • ③ナイスショットでスコアを作ろうとしがち

①ナイスショットとミスショットの幅が大きい

ひとつ目は、ナイスショットとミスショットの幅がすごく大きいということです。練習場ではナイスショットして、はるか先のネットに突き刺さったりするんですけど、ラウンド中に2、3回ぐらい「あれ?」という球が出る人がいるんですね。

ちょっと立ちにくいホールや、プレッシャーがかかるホールでとんでもない“どプッシュ”や“どチーピン”が出たり、チョロが出たり。確実に1打以上損するようなミスをするケースがあります。

「練習場じゃこんな球出ないのに」とガッカリするときももちろんありますけど、コース上だと起きうることなので、これはもうしょうがないですよね。でも実際は、たぶん練習場でも同じようなことが起きていると思います。

練習場で出るミスショットというのはあんまり記憶に残らなくて、球が出た時にはもう忘れちゃうんですよ。「なんかうまく当たらなかったな、よし次はこうするぞ」といっていい球が出たら、もうそっちの記憶しかないわけです。

だけど10発や20発打つと、そのうちミスになっている球は何発かあるんじゃないかなという感じがします。練習場で狙い通りのところに球が行ったらよく覚えていますけど、ミスショットが出たときにそのミスの幅ってあんまり意識しないですよね?

右にミスしてしまった、という場合に、右にどのくらい曲がったのかで結果が全然変わってくるので、10ヤード曲がったのか、20ヤードなのか。そういう自分の傾向を把握しておくことが必要なんです。

ミスの幅や確率、ナイスショットの確率というのがわからないとコース攻略しづらくなり、練習場でいい球を打っているとミスをできるだけ排除してナイスショットをいかに打つか、ということに集中してしまいます。

ミスしたときに「ちょっと薄く当たって手前にいく」とか、「引っかかって奧にいく」という自分のミスの幅を把握しておくことが大事です。

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②ドライバーは上手いのにアイアン以下が上手くない

これはドライバーが上手い人にありがちな傾向です。ドライバーは距離も出る、方向性もいい、タイミングも合っている。だけど、アイアンはドライバーほど上手くない。

そして、アイアンのフルショットに比べると、ウエッジのコントロールショットやアプローチ、パットはそんなによくないという人もいますよね。そういう人は意外とスコアになりにくく、むしろ心にダメージを負うことが多いです。

「残り80ヤードか。ウエッジでピンそばつけるぞ」といって大ダフリしたり、「あんないいティーショット打ったのにダボか」というようなことがあると心にダメージが起きて、これでスコアを崩すケースがあるんですね。

逆に、アイアンはそこそこ打てるし他のクラブは得意だけど、ドライバーだけが苦手な人もいますよね。その場合は意外と克服しやすいんです。
クラブ選びである程度打ちやすいドライバーにすることもできるし、ドライバーを使わずにスプーンやミニドライバーでティーショットすればまとまるので、スコアを作りやすいタイプだと思います。

クラブが短いほどスコアに直結するものなので、短いクラブの精度を上げることがとても重要です。ドライバーで青天井のさらにその先の飛距離を目指す人は、アイアンやアプローチのような決まった距離を打つショットが意外と難しくなるんじゃないかと思うんです。

出力を出すことには長けているけど、出力をコントロールするということに対してあんまり意識を払っていないので、飛びすぎもあるしちょっと大きいミスもしがちなんですよね。

③ナイスショットでスコアを作ろうとしがち

3つ目はコースマネジメントです。リスクを回避しましょう、できるだけ確率の高いプレーを選択しましょう、ミスを減らすプレーをしましょうということです。その考えが甘くて、ナイスショットを積み重ねてスコアを作ろうとしている人が多いと思うんです。

「あの時のミスがなぁ」と思ったりしますけど、そもそもそれはマネジメントのミスかもしれないんです。狙うべき場所のミス、クラブの選択ミス、というのがラウンド中に1、2回はあると思います。

へなちょこ球でも前に飛んでいればアプローチとパッティングで80を切るチャンスって意外とあるんですよ。いいショットを積み重ねていいスコアを出したいという気持ちが強い人は、スコアはまとまりにくいのかなという感じがします。

とはいえ、誰にでもそういう時期があると思います。「次どうするか」ということを考えることが大事で、「次どうするか」がないまま続けてしまうと80の壁ってすごく高いです。

何年か前にちょっと弾みで一回80切れたけど、それからはずっと80台でヘタすると90台、というゴルファーが多いんじゃないでしょうか。そんなゴルファーのみなさんに、80の壁を超える解決策を提案したいと思います。

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80を切るための処方箋

コヤマカズヒロ

処方箋

  • ①クラブパスを整える
  • ②力感をコントロールする
  • ③再現性を高める

①クラブパスを整える

クラブパス、クラブ軌道を整えるということです。クラブパスが安定すると球はある程度まとまります。ミスしてもコース内に残るとか、当たりが悪いなと思ってもなんとなく目標方向に飛んでくれる、ということが起きやすいです。

上級者は、あんまり納得はしていないけどまあまあいい球でスコアを作っているケースが多いんですね。クラブパス、クラブ軌道を安定させると、ミスの幅が減るということです。じゃあ、どうやってクラブパスを良くすればいいのか。

そのためには、ハーフスイングやスリークォーターでスイングするというコントロールをしたショットの練習がいいと思います。余裕があれば、コンパクトに思った方向に低い球でライナーで打つという「ライン出し」を練習すると、パスがだんだん良くなってきます。

トラックマンで計ったときに、インサイドアウトかアウトサイドインの度合いが、できたら3、4度以内ぐらいにはしたいですね。これは結構効果あります。

②力感をコントロールする

力感をコントロールする感じを身につけることです。力感を整えることは結構大事で、それが縦距離を揃えたり、プレッシャーやトラブルに強いスイングになるんです。

距離のコントロールに使うだけではなく、「なんかプレッシャー感じているな、力んでるな」という時に、ちょっと自分の力感を落としたり、「ここは飛ばしじゃないぞ、安定性優先だぞ」と思った時にちょっと力感を落としたり。

そうすると、力んだ時にある程度リラックスした状態で打てるようになります。その自分の力感をコントロールするという感覚を養わずにずっとフルショットでゲームを作ろうとするのは、ちょっとしんどいですよ。

たぶん、フルショットが上手いけどハーフショットが難しい人や、フルショットができるのに力感のコントロールがちょっと苦手な人というのは、練習でフルショットに最適化されているんですね。

フルショットだといい球が打てるけど、ハーフスイングにすると当たらなくなるとか、力感を落とすと当たらなくなるというのは、フルショットに最適化しすぎなんです。
そういう人は、飛びすぎたり、傾斜に立った時に外へ振ってしまったり、そんなミスが起こりやすいのかなという感じがします。

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③再現性を高める

練習場でいい球を打っている人はおそらくパスはそこそこいいはずなんですけど、そうじゃないこともラウンド中にやっていると思うんです。なので、いい球を打っているときのクラブパスの再現性をみがくことに取り組まないといけないんですね。

悩んでいる時っていうのは、「ああしようかな、こうしようかな、このイメージだといい球出るな」とか細かいことをいろいろ変えますよね。そうすると、スイングにおける再現性はどんどん下がっていきます。

わずか2秒弱のゴルフスイングの間に、人間が意思の力でコントロールできることってほんとに限られてるいるんです。だから考えることをできるだけ少なくしたほうがいいんです。そして同じことを繰り返しずっとできる人がゴルフというゲームには強いんですね。

だけど、ゴルフレッスンでも「こうしましょう、こう直しましょう、こうするとパワー出ます」という話はいろいろするんですけど、「再現性を高める」という話はあんまり出てこないんですよね。

同じことが何度も繰り返しできるという、ゴルフで一番大事な「再現性」の話をあんまりされていないというのが現状だと思います。

まとめ

・クラブパスを整えること。
・ミスショットを減らすためにクラブパスを整える
・入射も整える。そして力感を管理する。

ポイントは上の3点です。

いつも100の力じゃなくて、場合によってはちょっとテンションを落としてみたり、ゲームの流れに応じて力感をコントロールする技術を磨くこと。

ナイスショットにこだわるのはもちろん大事だけど、それよりも大事なのは再現性。スイングの再現性をいかに高めていくかを考えながら練習する。これが何より大事なんですよね。
そうすると、意外とゴルフが向上していくんじゃないかなと思うんです。

この話を読んで「ああそういうことか!」とひらめいてそれだけで70台出せる人、たぶんいると思いますよ。レッスンによくある話ですけど、習ったことをやっていると上手くいかなくて、やっているうちに元に戻り当たるようになる。

というところもあるので、取り組んだことができるようになるまで頑張るというのが結構踏ん張りどころなんです。シングルの人は、ほぼそういう時期があると思いますよ。多少苦しみながらも、ずっと取り組んでそして壁を越える、という時期を誰もが乗り切っていると思います。

ちょっとイヤな話だった気もするんですけど、でもフルショットでやってきた、今まで練習で積み重ねてきたことは無駄にはならないんです。

クラブを振る感覚、クラブを操る感覚、ボールの当て感という今まで練習で培ってきたものを活かしながら、ショートゲームやコントロールショットなどのスコアに直結するような新しい取り組みをするといいんじゃないかな、というお話でした。

「力感を変えるドリルの紹介」や、「アプローチやパッティングの水準を超える必要性」の話もしています。
詳しくは動画をチェック!

コヤマカズヒロ

児山和弘。1974年生まれ。学生時代には富士桜カントリークラブなどでアルバイトを経験。中古ゴルフFCチェーン「ゴルフパートナー」の立ち上げに参加、以後、ゴルフ業界に。2005年に「39ゴルフ」(アーリーバードゴルフ)設立。用品販売を行いつつ、オリジナルブランド製品を開発。2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2013年、オウンドメディアの運営代行業を主業務とするメディアライトを設立。2018年にはYoutubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。


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