Q.フォローでプロのように手が返りません A.腕は「返す」のではなく、「ねじる」が正解です|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.21
スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。
シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。
GOLF TODAY本誌 No.597 94〜95ページより
Q.フォローでプロのように手が返りません
A.腕は「返す」のではなく、「ねじる」が正解です
無理に返そうとすると、右手首が手のヒラ側に折れる
プロのスイングを連続写真などで見ると、フォローで手が返っているように見えるが、実際は「返す」ではなく、腕を「ネジる」動きになっている。無理に返そうとすると、右手首が手のヒラ側に折れて、大きなミスになる。
腕を「ネジる」と飛距離アップが可能
プロの連続写真では、フォロースルーで右手が左手を追い越して、あたかも『手が返っている』ように見えます。あの形を作るために意識的に手を返そうとしているゴルファーがいますが、その多くが右手首を手のヒラ側に折る「掌屈」をして、再現しようとしています。
そうすると、フェースが過剰に閉じてしまい、ボールは左に飛びやすく、さらにダフりやトップなどのミスも誘発し、飛距離も出なくなります。
実際に行うべき正しい動きは“手を返す”のではなく、前腕を“ネジる”ことです。右前腕が内側(反時計回り)にネジれる「回内」が入ることで、ボールがつかまりやすくなり、ヘッドが走ってヘッドスピードも上がります。
この前腕を“ネジる”動きは、日常生活ではあまりないので、ガムテープなどを使って、動きの練習を繰り返すと良いでしょう。
手首の動きではなく、前腕のねじり、「回内」が必要
手を返そうと意識すると、右手首が手のヒラ側に折れる「掌屈」になりやすい。プロのフォローで手が返っているのは、右前腕を内側にネジる「回内」が入っている。「回内」が入ると、ヘッドが走るのでヘッドスピードが上がる。
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腕の「ねじり」習得ドリル
ガムテープで「ネジり」を体感
前腕を内側にネジる「回内」の動きを体感するには、ガムテープなどの丸いものを持つと良い。
右手首が甲側に折れた状態で、持ったガムテープを反時計回りに回転(回内)させながら、右手でダウンスイングの動作を行う。慣れたら、クラブを持って、クラブの重さで自然に前腕がネジられていく感覚を養う。
練習や素振りでは、腕がしっかりネジれたフォローを作る。実際のショットでは、クラブにかかる大きな遠心力によって、フォローでさらに手が伸びる。プロの連続写真などはこの状態で写っているので、あたかも手を返しているように見える。
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大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。
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