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Q.フォローでプロのように手が返りません A.腕は「返す」のではなく、「ねじる」が正解です|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.21

2022/04/14 ゴルフサプリ編集部

大本研太郎

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。
シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。

GOLF TODAY本誌 No.597 94〜95ページより

Q.フォローでプロのように手が返りません

A.腕は「返す」のではなく、「ねじる」が正解です

大本研太郎

無理に返そうとすると、右手首が手のヒラ側に折れる

プロのスイングを連続写真などで見ると、フォローで手が返っているように見えるが、実際は「返す」ではなく、腕を「ネジる」動きになっている。無理に返そうとすると、右手首が手のヒラ側に折れて、大きなミスになる。

大本研太郎

腕を「ネジる」と飛距離アップが可能

プロの連続写真では、フォロースルーで右手が左手を追い越して、あたかも『手が返っている』ように見えます。あの形を作るために意識的に手を返そうとしているゴルファーがいますが、その多くが右手首を手のヒラ側に折る「掌屈」をして、再現しようとしています。

そうすると、フェースが過剰に閉じてしまい、ボールは左に飛びやすく、さらにダフりやトップなどのミスも誘発し、飛距離も出なくなります。

実際に行うべき正しい動きは“手を返す”のではなく、前腕を“ネジる”ことです。右前腕が内側(反時計回り)にネジれる「回内」が入ることで、ボールがつかまりやすくなり、ヘッドが走ってヘッドスピードも上がります。

この前腕を“ネジる”動きは、日常生活ではあまりないので、ガムテープなどを使って、動きの練習を繰り返すと良いでしょう。

手首の動きではなく、前腕のねじり、「回内」が必要

大本研太郎
前腕を内側にネジる動きが「回内」。外側にネジって、手のヒラが上を向く動きが「回外」。
大本研太郎
『掌屈』は、手首が手のヒラ側に曲げること。「背屈」は、逆に手の甲側に曲げる動き。
大本研太郎
「橈屈(とうくつ)」は、手首を親指側に曲げるいわゆるコッキングの動き。「尺屈」は、手首を小指側に曲げる動き。

手を返そうと意識すると、右手首が手のヒラ側に折れる「掌屈」になりやすい。プロのフォローで手が返っているのは、右前腕を内側にネジる「回内」が入っている。「回内」が入ると、ヘッドが走るのでヘッドスピードが上がる。

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大本研太郎

前腕を内側にネジる「回内」の動きを体感するには、ガムテープなどの丸いものを持つと良い。

大本研太郎

右手首が甲側に折れた状態で、持ったガムテープを反時計回りに回転(回内)させながら、右手でダウンスイングの動作を行う。慣れたら、クラブを持って、クラブの重さで自然に前腕がネジられていく感覚を養う。

大本研太郎

練習や素振りでは、腕がしっかりネジれたフォローを作る。実際のショットでは、クラブにかかる大きな遠心力によって、フォローでさらに手が伸びる。プロの連続写真などはこの状態で写っているので、あたかも手を返しているように見える。

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大本研太郎

(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―

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