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林に打ちこんだらボギーで上がれるルートを探しましょう!

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.39

2022/04/30 ゴルフサプリ編集部

スコア80台でラウンドするためのゴルフ学

90切りを目指すゴルファーなら、一度ミスした後のマネジメントを冷静に考えることができるようになりたいもの。林から脱出するときの思考はその典型だろう。スコアがまとまるゴルファーは、リカバリーのマネジメントとメンタルの両方を備えているのだ。

ゴルフトゥデイ本誌599号/106〜107ページより

【マネジメント編】林に打ちこんだらボギーで上がれるルートを探しましょう!

林から出す一打の重要性をもう一度見直そう

ティショットを林に打ちこんでしまい、次打で林の中から無事に脱出させたい。よくある場面ですよね。グリーンの方向を狙うには木と木の間のスペースがかなり狭くて自信がなければ、広いスペースからいったんフェアウェイに戻すことを考えるでしょう。そんなとき、「出せばいいや」と安易に打っていませんか?

フェアウェイに戻すだけでOKと軽く考えてチョコンと打ってすぐ先のラフで止まり、次のショットでグリーンが狙えないようでは、そこでまたスコアをロスしてしまいます。集中力を欠いて大ダフリしてしまい、林からの脱出に失敗ということにもなりかねません。

林から出すとなったら、「ここからどうすればボギーで上がれるか」を考えることがとても大事です。

どこを狙ってどう打てば、次のショットにつなげてボギーセーブできるのか。フェアウェイのどの辺に運べば3打目で得意の100ヤードが打てるのか。こんな具合にボギーで上がるためのシミュレーションを必ず実行しましょう。

今は多くの方がレーザー距離測定器を持っていらっしゃるので活用するのもいいですね。フェアウェイのあそこなら次でグリーンを狙いやすそうだと思ったら、そこまでの距離は何ヤードかを測り、使うクラブを決めて打つ前にショットをしっかりイメージして素振りを数回繰り返してリハーサルしましょう。狙った場所の近くに運べて3打目でグリーンオンし、2パットで上がればボギー。脱出の一打で残り50ヤード地点に運んでアプローチがうまく寄ればパーだって十分あり得ます。

ツアープロたちはティショットを林に打ちこんでも、絶対に最後まで諦めません。優勝争いならイチかバチかでパー狙いにいくケースもありますが、大抵はダボを打たないためにボギー狙いに徹しているのです。

林から出すときはボギーで上がるためのシミュレーションを必ず実行しよう
林からの脱出はスコアロスを最小限に食い止めるためのマネジメントが大切。フェアウェイに出すだけでいいと安易に打っては大叩きにつながりやすい。
最近はホットワイン作りにハマってます。とっても飲みやすいですよ~(笑)。

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伊能恵子

伊能恵子
(いのう・けいこ)
千葉県出身。男女ツアープロをサポートするプロキャディの第一人者。現在は主に片岡大育のキャディをつとめる一方、リンパセラピストとしても活躍中。

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明日のラウンドを頭の中でシミュレーションしてみるとパープレーで回れそうなイメージが沸いたりするけれど、いざコースに出ると納得のいくショットがあまり打てないのが現実です。そこから色々と考えてしまうけれども、どんな心持ちになるのがいいのかというご質問です。

プロたちもこのレイアウトなら、ピンの位置がここであれば右からのルートで攻めたほうがバーディは取りやすいかなとか、そういうシミュレーションすることもあります。でもドライバーは打ってみないとどこに飛ぶかわからないので、ほとんど計画どおりにはいかないものです。

多くの人はティショットがフェアウェイに飛んで、セカンドでグリーンに乗らないとパーが取れないと思いがちですが、ティショットがラフに飛んで、そこからグリーンの近くに運んで寄せてパーを取るという具合に攻略ルートはいくつもあります。パー5なら尚更です。ティショットがちょっと曲がっただけで大きなミスをしたような気分になってしまうとしたら思考を改めましょう。

ラウンドレッスンで私がお客さんによく言うのが、「上がりの3ホールで、いいプレーができるようなシナリオを考えておきましょう」ということです。ラウンドは山アリ谷アリで前半はダボ、ダボ、ダボときても後半はパー、パー、パーということもあればその逆もあります。

いずれにしても18ホールを終えたスコアが、自分の実力であるのが紛れもない事実。だとすれば最初は苦しくてもいいから、途中で昇り調子になって最後に追い上げるような展開に持っていけるのがベストではないでしょうか。最初から順調に行こうとするから、途中で踏ん張れなくなってしまうわけです。

ラウンド前日でもスタート前でもいいから、最後に気持ちよくホールアウトできるシナリオを描いてみましょう。プレー内容が大きく変わることと思います。

 A.「上がり3ホールでいいプレーができるようなシナリオを考えましょう!」

順調なプレーをしないといいスコアを出せないと思いがちだが、その思考が自分を苦しくしてしまう。最後をいい形で終えるイメージを持ってプレーしてみよう。
順調なプレーをしないといいスコアを出せないと思いがちだが、その思考が自分を苦しくしてしまう。最後をいい形で終えるイメージを持ってプレーしてみよう。
北野正之

北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。


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