もう使えないじゃん!金無いのにゴルフやってるオヤジのドライバーはルール不適合になっていた
金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし 第13話
前回、悲願の飛距離アップのために、14年前の250ccのドライバーを460ccの中古ドライバーに切り替えるも、クラブが重すぎて、かえって飛距離が落ちてしまったという話を書きました。
金無いので、250ccのドライバーを使い続けようと思ったのもつかの間、買い替えが必要となる事態が発生します。今回は、その話をしたいと思います。
ゴルフを辞めていた間にSLEルールが施行されていた
前回、飛距離アップを狙って5千円(税込み)の460cc・45インチの中古ドライバーを購入したものの、重すぎて振り切れず、飛距離が落ちてしまったという話を書きました。
この時購入したツアーステージX-DRIVE460は、2ラウンドほど使用しましたが、飛距離が落ちてしまうのなら敢えて使い続ける意味はないので、以前の250ccのPRGR Type-252に戻すことにしたのです。
そして、金無いので、そうそう買い替えも出来ないために、再び同僚たちに笑われながら、Type-252を使っていました。
そんなある日、SLE(Spring Like Effect:スプリング効果)に関する話を、ネットのゴルフ関係の記事で目にします。どうも、私がゴルフをやめていた間の2008年に、SLEに関する新ルールが施行されたそうで、反発係数が一定の値を超える“高反発クラブ”は不適合となり、競技では使えなくなっていることを、ようやく知ったのでした。
以前にも書きましたように、自称・競技ゴルファーである「金無いのにゴルフやってるオヤジ」としては、これは看過できない問題だと思い、いろいろと調べてみたのです。
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Type-252ドライバーは競技で使用できるのか?
問題は、笑われながら使用している“ひと昔前のドライバー”が競技に使用できるかどうかです。
SLEに関する新ルールが2008年に施行される以前に製造されたドライバーでも、SLEルールに適合しているドライバーについては、それを示す刻印がされているものもあるとのことでした。
そこで、重くて使えなかった2006年発売のX-DRIVE 460を引っ張り出して、改めてヘッドをよく見てみると、ネック付近に”CONFORMING TO R&A/USGA SLE RULE”の刻印が確かにありました。
一方、Type-252は1996年販売で、その頃は、そもそもSLEが認識される以前の時代なので、当然、適合を示す刻印はありません。
果たして、このクラブは競技で使えるのかと、以前参加したパブリック選手権の後継に当たる、アマチュアゴルファーズ選手権の参加要項をチェックしたのです。
すると、『予選、地区決勝、全日本において、高反発クラブの使用は禁止する。※最新の「R&A適合ドライバーヘッドリスト」に記載されているもののみ使用可』との記載があります。
そこで、R&Aのサイトを開いて、Made by Yokohama Rubber Co. Ltd.のドライバーリストを見ると、1998年発売のType-300は載っているものの、それ以前のクラブはリストにありませんでした。
それを見て、「なんだよ!もう使えないじゃん!」と叫んだのでした。
予算1万円でドライバーの買い替えに再挑戦
こうして、競技ゴルファーである「金無いのにゴルフやってるオヤジ」としては、Type-252を買い替えて、R&Aの適合リストにあるドライバーを入手する必要が出てきました。
そこで、前回、X-DRIVE460で買い替えを失敗しているので、今度は失敗は許されないと慎重に検討することにしたのです。
そのころ、コンペで同僚たちが調整機能付きのドライバーを使っているのを、何回か目にしました。
ソールのヒール側とトウ側にウェイトがあったり、シャフトがヘッドに刺さる角度を調整できたりするので、ヘッドの返り易さやライ角、ロフトなどを微調整できます。
金無いので、クラブが合わないからと言って、おいそれと買い替えもできません。それでも、調整機能付きドライバーなら、自分に合うように微調整して、さらなる買い替えを回避できるのではないかと考えたのです。
しかし、クラブの総重量だけは後から調整はできませんので、慎重に選ぶ必要があります。
前回、重くて失敗したX-DRIVE460は45インチで320グラム。重さを感じずに振り切れるType-252が44インチで320グラム。今や44インチのドライバーはほぼ無いので、主流の45インチの長さで310グラムくらいの重さなら、Type-252と同じ感覚で振り切れると予想しました。また、ロフトは9.5°のX-DRIVE460ではキャリーが出なかったので、10.5°希望。予算は、金無いので、1万円(税込み)。
まとめると、
ヘッド体積 460cc
クラブ長さ 45インチ
クラブ重さ 310グラム
ロフト 10.5°
調整機能 あり
シャフト固さ S
予算 1万円(税込み)
という、理想のドライバー像を描きました。このドライバーなら重さを感じずに振り切れるし、なによりヘッド体積が460ccあるので、安心して思い切り振れる。さらには、Type-252より1インチ長くなるので、その分ヘッドスピードも速くなる。
飛距離アップを達成しつつ、SLEルール適合で競技に使用することもできるという、言うことなしのドライバーだと考えました。この理想のドライバーを求めて、ネットで中古ドライバーを探し始めたのです。
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難航する1万円で買える理想のドライバー探し
この頃、2017年の初頭になりますが、予算、軽さ、調整機能付きのすべてを満たすドライバーを探すのは非常に難航しました。それでも、粘り強く探していると、スリクソンのZ525なら条件を満たすクラブが見つかるかもしれないと気付きました。
長さは45.25インチと少々長いですが、重さは308グラムと軽いです。10.5°のラインナップもありますし、中古市場で1万円(税込み)以下のクラブもちらほらありました。これしかないと思い、ネットで中古品を探すと、1万円以下のクラブは、ヘッドカバー無し、ウェイト、レンチ無しのクラブだらけです。ヘッドカバーは必要ではないのですが、ウェイト、レンチが無ければ、調整機能が無いも同然です。
金無いので、さらなる買い替えは許されないため、この点は、妥協できませんでした。
一方、1万円以下のクラブの中で、「ヘッドカバー無し」とだけ書いてあり、ウェイト、レンチについては記載が無いクラブが何本か見つかりました。それに対して、一軒一軒、「ウェイト、レンチは付いていますか?」と、問い合わせてみたのです。
すると、「ウェイト、レンチもありません」との回答が次々と来ましたが、数軒ほど問い合わせたところで、「ヘッドカバーは書いてある通り付いていませんが、ウェイト、レンチは付いています」との回答が!
ようやく見つけたと小躍りして、金額も税込み8千円ちょっとだったので、躊躇せず、購入したのです。
それが、下の写真のドライバーとなります。
はたして買い替えは成功したのか?
肝心の使い心地ですが、予想した通り、使い慣れたType-252と同じくらいの重さに感じて、振り切ることができます。X-DRIVE460のように、油断すると即、大スライスということもありません。
ロフトも10.5°あるおかげで、普通に球も上がるので、とくに調整機能をいじることはしていません。わざわざウェイト、レンチありのクラブを購入しましたが、今のところは、全く役には立っていません。
注目の飛距離ですが、伸びたという実感は、残念ながらありませんでした。相変わらず、210ヤードくらいです。クラブが1インチ長くなれば、ヘッドスピードは1m/s速くなると聞きますが、その分、数ヤード飛距離が伸びたのかと言わると、正直、よく分かりません。
ヘッドが大きくなったので、その分、安心して振り切れ、ヘッドスピードも上がるのではと期待したのですが、その効果も限定的だったようです。
それでも、予算内でType-252と同じ感覚で振れる競技使用可能なSLEルール適合ドライバーを入手できたので、買い替えた価値はあったと思っています。結局、道具による飛距離アップは達成できませんでしたが、飛距離アップの挑戦は続きます。
次回は、その挑戦の話を書きたいと思います。
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金無いのにゴルフやってるオヤジ(ペンネーム)
東京都在住の50代のおっさんです。25歳からゴルフを始め、現在はスコア100前後のアベレージゴルファーです。金は無いですが、70台でラウンドできる上級者になるべく、ゴルフを頑張っています。「金無いのにゴルフやってるオヤジの日記」というブログもやっています。こちらもご興味があれば覗いてみてください。
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