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ゴルフ初心者あるある。知らない人とのラウンドで緊張...どんな雑談をすれば良いの?

ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第34回

2022/09/03 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

ゴルフ場で過ごす人々の写真

ゴルフの虜になってもうすぐ半世紀。年間試打ラウンド数は50回。四六時中ゴルフのことばかりを考えてしまうロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、コースや色々な現場で見聞きし、感じたことを書いたのが【毒ゴルフ・薬ゴルフ】です。
大量に飲めば死んでしまう毒も、少量なら薬になることは、ゴルフにも通じるのです。

良いゴルファーはコミュニケーション上手

「初めて一緒にゴルフすることになった人と、無言で過ごすわけにもいきませんから、何らかの会話をしたいのですが、ゴルフ的な視点で、ちょうど良い雑談ってありますか?」
と質問されました。

ゴルフの誇るべき良い点は、全く知らない人とも一緒に楽しめるところです。
社内コンペで別の部署の人と一緒になったり、ビジネス交流会のコンペや、マッチングを利用した一人予約などで、初めて会う人と一緒にゴルフをするケースはあります。

強いて、“知らない人”と書いたのは、“知らない良いゴルファー”が、同伴者であれば、お任せでも大丈夫だからです。
上質な“すてきゴルファー”は例外なく、ゴルフにおけるコミュニケーション力が高いのです。

とはいっても、一般的な確率で考えれば、“人”と遭遇するケースが多いものです。
秋のゴルフコンペシーズン直前ですし、上質な“すてきゴルファー”を目指したいという志をもつ人のために、質問に答えようと思います。

基本が大事。大きな声で自分から挨拶しよう

ゴルフ場で挨拶する人々

まず最初が肝心です。
大きな声で、しっかりとした挨拶をすることは、絶対条件です。会話は、挨拶から始まるのです。

「○○です。今日一日、よろしくお願いします」だけでも構いません。第一印象を良くする努力は、決して無駄にはなりません。
初心者ゴルファーは、最初に経験が浅いことを伝えることも大事。そういったことを礼儀だと考えるベテランも多いからです。

そして、挨拶は自分からするようにしましょう。相手が上質なすてきゴルファーだった場合は、先手を取られるかもしれませんが、その場合はちょっと安心しながら、挨拶を返すようにします。

話しかけるのが正解ではない?行動を観察するべし!

相手の行動をさり気なく、観察するようにします。

朝一だったりすれば、プレー前の準備をしていたり、ルーティンワークをこなしているかもしれません。話しかけるのが正解ではないケースもあるからです。

実は、上質なすてきゴルファーでも、ゴルフ中に会話の手数が多いおしゃべりタイプと、不必要に話をするのは嫌がる寡黙なタイプに分かれるのです。

ですので、挨拶の後は、焦らずに観察の時間に充てても良いと思います。
そもそも、コミュニケーションに気を取られて、自分が準備不足になってしまい、プレーが始まってから同伴者に“ダメな人”という悪印象を持たれてしまっては、本末転倒です。

いざラウンド開始!賞賛の掛け声は相手に聞こえる声量で

ティーショットに賞賛の声をかける人々

スタートして重要なのは賞賛の掛け声です。

ゴルファーにとって、下手な会話以上に、賞賛の掛け声は重要だからです。

でも、経験が浅いゴルファーには賞賛の掛け声はかなりハードルが高いものです。『ナイスショットかどうか?』をすぐに判断するのはむずかしいですよね。
そういうときには、無理はしないことです。他の同伴者の掛け声の後に、声を出す『真似掛け声』でもOKです。

ただ、グリーン上では、「ナイスイン」「ナイスタッチ」の二つは、初級者でもわかるので、相手に聞こえる音量を考慮して声掛けをしましょう。

タブーなのは、失敗したストロークの後の声掛けです。
無言で励ますのが、ゴルフの昔からの流儀であることを再確認しましょう。

どんなに上手な声掛けでも、失敗した後に聞かされるのは辛いもの。悪気がなくとも、「非常識で、相手の気持ちがわからない人間だ」というレッテルを貼られてしまうこともあるのです。

(ちなみに、ナイスタッチとはカップインはせずとも“距離感よくボールをカップに近づけた”際の声がけです。ロングパットの時などによくかけてもらえる声がけです。ナイスインは、パーやバーディではなく、ピンチを乗り越えてボギーで収めたときなどのカップイン時に声がけします)

ゴルフ談義もゴルフの腕前の一つだけれど…

挨拶と賞賛の声掛けが大事なんて、知っていますけど、それだけですか?
という不満の声が聞こえてきそうですが、案外とできていないケースが多くて、ベテランになっても上手くできずに周囲から尊敬されない原因になっていることもあります。

簡単なことほど出来たつもりになって、結局、基礎力不足になってしまうのがゴルフの怖いところなのです。

初級者の内は「聞かれたら答える」でOK!

さて、会話編ですが…

初級者の内は、聞かれたら答えるというレベルでOKです。

自分のプレーもままならないのに、ラウンド中に話を振ることは不可能ですし、無理してやれば「他にすることあるだろう!」と思われてしまうこともあるからです。
必死に迷惑を掛けないように頑張っています、という行動が、何よりの会話になると考えましょう。

それなりに余裕が出てきたゴルファーにおすすめの会話3選

それなりに余裕がある場合は、黙々とゴルフをしていると不機嫌だと誤解されたりしますので、少しの待ち時間などが発生したら、会話ができたほうが、楽しいゴルフの演出として正解かもしれません。

当たり障りのない会話ベスト3があります。

・「今日は良い天気で良かったですね」というお天気の話
・「僕は××から来たのですけど、どちらからですか?」という交通系の話
・「今日のゴルフで、生涯で15回目なんです」というような数字系の話

■「今日は良い天気で良かったですね」というお天気の話

話を広げるのは、ちょっとテクニックが必要な弱点はありますが『話をしたくないわけではない』という意図は伝えられます。

大きめの声で空を見上げながら、大きな独り言のような感じで、誰というわけではなく、全ての同伴者に聞こえるようにするというスタートも案外使えます。会話好きと会話嫌いを見分けることもできますね。

「雨が降らないと良いですね(曇りのとき)」「雨、やみませんかね?(雨天のとき)」というバリエーションもあります。

■「僕は××から来たのですけど、どちらからですか?」という交通系の話

エリア、交通手段、何時に起きた、など、話を広げやすい魅力があります。

注意点は、自分の情報を先に出すことと、細かくファーカスして相手を探るような展開にしないことです。

■「今日のゴルフで、生涯で15回目なんです」というような数字系の話

「今年何回目」「今月何回目」という頻度や「目標スコア」「バーディーが1回でも出れば最高!」とか、色々と会話の準備がしやすいのが魅力です。
「目標達成はダメそうです」とか、自分をオチにできる話の終わらせ方ができますし、自己紹介の延長として話を広げやすいメリットがあります。


ゴルフ談義は、【話すゴルフ】【聞くゴルフ】として、一つの分野で、個人的には、ゴルフ談義を盛り上げられること=ゴルファーの嗜みだと考えています。
しかし、【やるゴルフ】をしつつゴルフ談義をするのは、ちょっと違うのです。
ゴルフ談義は、ゴルフと関係のない場所で行うからこそ面白いのです。

最初に書きましたが、ゴルファーには、おしゃべりタイプと寡黙なタイプが存在して、どちらかというと、後者のほうが多数派なのです。

話ができるタイミングで、最小限に会話が出来れば合格なのだ、と考えておくことです。
プレー中には機会がなく、ランチタイムだったり休憩中だったりすると想定すれば、コミュニケーション能力を発揮する機会は十分にあります。

ゴルフは世界で通じる共通言語だから面白いのだ!

ゴルフ場でティーショットを見守る人々の画像
<画像提供>篠原嗣典

ゴルフに慣れてくると、『知らない人とのラウンドでもプレー中の会話は楽々出来るようになる』と胸を張る人もいます。これは危険な兆候だったりします。

ゴルフにかかわらずですが、好きなことがテーマであれば会話は進むものです。
このとき、無意識を含めて、マウントの取り合いになったり、単なる自慢話になってしまうことが頻繁に起きてしまうのです。

好きだからこそ、相手より知っていたいし、自慢もしなくなるのは人情です。
しかし、ゴルフコースでの会話で、それをやられると、ちょっと困りものです。悪気がない無意識であっても、許されるものではありません。

多くの場合で、初めてご一緒したことで、ゴルフ仲間になる可能性があったのに、空気が読めない変な人だと思われて、「この人とは、もう回りたくない」という最悪の印象になってしまいます。

会話しようと努力しただけなのに、嫌われてしまうのは悲劇です。
そうならないようにするために、上質なすてきゴルファーは共通するポリシーを持っているような気がします。
それは、基本は、教えてもらう系がオススメということです。

教えてあげる、という内容の話にならないように注意して、基本は、『教えてください』という内容の話になるようにするのが、嫌われないコミュニケーションのコツなのです。

ゴルフ場で無言で語り合う二人

僕は、言葉が全く通じないゴルファーと、一緒にゴルフをしたことが何度かあります。
ゴルフは、メジャースポーツではかなり珍しく、世界共通のルールで行われています。言葉が通じなくとも、世界中どこでも、ゴルフをすることは可能です。

そのときにも、同伴者を「この人は、良い奴だな」とか「明るい性格の人だな」とか、ラウンドしながら感じました。
最低限のゴルファーとしての所作や、立ち振る舞いが出来ていれば、話が出来なくとも、互いが理解できてしまうのです。
「ゴルフって、本当に素晴らしいなぁ」と、感動をしました。

気まずい空気を和ませようと考えて、会話術を学ぶ姿勢はゴルファーとして良いことだと思います。
でも、ゴルファー同士なら無言でも会話できてしまうことも知って欲しいと願っています。
ゴルフの共通言語の部分は、ある意味で、プレー中の立ち振る舞いそのものなのです。

ゴルフ場で励まし合う人々

最初に挨拶をして、さり気なく同伴者を観察しようと書きました。
ゴルフの腕前の一つは、観察力だと僕は思っています。観察力が向上しないゴルファーは、努力にかかわらず、スコアに高くて厚い壁ができがちです。

同伴者の立ち振る舞いや表情を観察することは、自分のゴルファーとしての質を向上させることに直結します。
笑顔で接することのオールマイティな強さは、ゴルフでは15本目の切り札になります。
笑顔で相手と話をして、相手も笑顔で返せるように考慮できれば、自然とゴルフにおける会話は苦がなくできるようになります。

ゴルフは、プレーが速いゴルファーでも3時間は、同伴者と一緒に過ごします。自分のゴルフに夢中で、同伴者のことなんて眼中にないというケースもあります。
同じようなレベルのゴルフなのに、同伴者を接待しなければならないケースもあります。
ゴルフのコミュニケーション力を鍛えて、損することはありません。
思い立ったら吉日。上質なすてきゴルファーになるのは、簡単なのです。




篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】

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