3球目は実戦に近い感覚になり上達する

コースに出ると思い通りに打てなくなるのはショットもパットも同じですが、パットはその成否がスコアに直結する分、緊張感や不安感、プレッシャーなどが強くなりがちです。

普段ならほぼ入る短い距離も、手がうまく動かなくなり、外してしまうことがあると思います。

これを克服するには次のような練習をしてみましょう。

(1)ボールを3個用意し、ストレートのライン上に一直線に並べます。距離は1メートル、1.5メートル、2メートルくらいの等間隔が理想的。

(2)カップに近いボールから順番に打ちます(上写真)。

<ポイント>
・3球続けてカップインさせること
・これを1セットにして、5セットや10セットといった自分なりのノルマを達成するまで練習をやめないこと

3球目は、距離が長くなり難易度が高くなるうえに、失敗が許されないというプレッシャーがかかるため、実戦に近い感覚になる。
このように真剣に打つ状況をつくれば、技術だけでなくメンタルの強化にもつながります。

中、上級者はストレートラインの次に、上りや下り、フックラインやスライスラインを組み合わせると、より効果的です。

Get in!攻略ポイント1 3球続けてカップイン!

3球目を外したら、1球目からやり直す

難易度の高い3球目はプレッシャーがかかり、実戦に近い感覚になる。
このときにどのようなミスをするのか、自分のクセを把握しよう

Get in!攻略ポイント2 傾斜を加えタッチを磨く

難しいけど効果テキメン!
上りのフックラインや下りのスライスラインなど、さまざまなラインでこの練習を行うと、そのグリーンとタッチが合うようになり、本番に役立つ。

Get in!攻略ポイント3 アドレスで固まってしまう人は、フォワードプレスで始動のタイミングをつかむ

“イチ”で構えて、”ニッ”でフォワードプレス、”サン”でテークバックを行う

本番に強くなるには、グリーン上のルーティン(手順)を一定にして、リズムよくプレーすることがとても重要です。

ところが、プレッシャーがかかると、構えてからボールを打つまでの時間が長くなり、体が固まってしまう人が多くいます。

これを改善する方法の一つが、始動のきっかけとなる「フォワードプレス」です。

私の場合、ハンドファーストに構えたら、一度手を左(目標方向)に押し、ハンドファーストの度合いを強めます。
“イチ”で構えて、”ニッ”でフォワードプレス、”サン”でテークバックという流れです。

こうして始動のタイミングをつかむと、動き出しがスムーズになり、ストロークが安定するので試してみましょう。

ややハンドファーストに構える

ボールのほぼ真上に手をセットし、ややハンドファーストに構えるのが藤田流(左)。
ハンドレイト(右)よりもフォワードプレスをしやすく、ボールを強く打てるのが利点。

Get in!攻略ポイント4 本番で打てなくなる人は、短い距離の練習を重点的に行う

50センチ前後の距離から練習を始めて少しずつ長くするのがコツ

本番になるとなぜか弱気になり、ショートのミスが多く出ませんか?

これは打ち方の問題ではなく、カップをオーバーすると返しのパットが怖い(入らない)、という不安感があるからです。
この対策は、返しの距離を克服するしかありません。

ラウンド前に1メートル以内のパットを重点的に練習し、自信をつけることが大事。
そうすれば本番でも強気に攻めていけます。

ショートパットが苦手な人は、50センチ前後から練習を始めましょう。

「この距離なら入る」という自信がついたら、70、80センチ、そして1メートルとカップまでの距離を少しずつ長くします。
パットはメンタルの影響が特に大きいため、ちょっとした自信をつけるだけで、ショートせずにしっかり打てるようになります。

上達の秘訣

決断したら迷わず打つ!

ライン読みが正解かどうかは、打ってみなければわからない。
そのため、本番では決断し、迷わずに打つことが重要。

ラインがわからないからといって中途半端な気持ちで打つと、しっかり打てず、球のコロがりも悪くなるので気をつけよう。




藤田寛之
ふじた・ひろゆき(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。
ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙げて43歳にして初の賞金王に輝いた。23年連続で賞金シード入り。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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