ビジネスフレームワークを活用し、自分の得意不得意を把握することがレベルアップへの近道。シングルプレーヤーはこう使っている!【第2回】
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話|ビジネスフレームワークを活用しスコアアップを目指せ!【第2回】
ゴルフブロガーのもう少しでシングルです!前回はビジネスフレームワークを使って、効果的にスコアアップを目指す方法を説明させていただきました。今回は私が具体的にどのように使っているかを説明させていただきます。
シングルプレーヤーはビジネスフレームワークをどのように使っているのか?
前回の記事で、ビジネスフレームワークは課題の抽出やその課題を解決するために使うと効果的で、ゴルフのスコアアップにも応用可能という説明をさせていただきました。前回の記事を読んでいただいていない方はこちらも読んでください。
普段のお仕事のやり方、ゴルフにも応用してみませんか?
ゴルフブロガーのもう少しでシングルです! 今回はビジネスフレームワークを使って、効果的にスコアアップを目指す方法を考え...
前回の繰り返しになりますが、私はスコアアップのために、PDCAサイクルを使っています。
● Plan:ラウンドの目標スコア、目標達成のためのKPIを設定
● Do:実際にラウンド
● Check:目標との乖離を確認
● Action:乖離を埋めるための改善点を検討
今回はPDCAサイクルの各ステップにおいて、私が具体的に何を行っているかを説明させていただきます。具体例を示すことで、ビジネスフレームワークの活用することが効果的であることをご理解いただけると思っています。
Plan:どのように目標設定しているのか?
私はラウンドの目標スコアを79回に設定しています。シングルプレーヤーになってもなかなか70台でラウンドすることができていないので、このような目標を設定しています。
PDCAサイクルでは目標スコアだけしか設定していないと、Checkのステップでの評価が〇か×かになってしまい、Actionのステップでの改善案を検討するのが難しくなってしまうので下記のようなKPIを設定しています。
● パー11個
● ボギーオン16ホール
● そのうちパーオン9ホール
● 全ホール2パット以内で32パット
目標スコアを79回にすると、パー11個とボギー7個で達成できます。これをパーオン9ホール、ボギーオン7ホール、ダボオン2ホールを前提にすると下記のようになります。
● パーオンして2パットで、パーが9個
● ボギーオン7ホールのうち、寄せワンでパーを2個、2パットでボギーを5個
● ダボオンは、寄せワンでボギー2個
● 寄せワンを4回取るので、パット数は32パット
パー11個とボギー7個をどのように取るかを具体的に想定して、KPIを設定しています。ボギーの数、ダボオン、3パット、OB等のネガティブなワードはKPIに入れないようにしています。
このようなネガティブなワードを使って考えると、「OBを打たない」とか「3パットしない」とかの表現になり、実際にOBや3パットをしてしまった時にKPI達成へのモチベーションが低下してしまいます。
例えば、想定していないダボを打ってしまったとしても、1ラウンドでパー11個取ることを目指していれば、ラウンドの最後までモチベーションを維持することができます。
Do:ラウンドのスコアをどのように記録しているのか?
目標を設定したら実際にラウンドをします。PDCAサイクルを回すためには、Checkのステップで目標、KPIの達成状況を確認する必要がありますので、スコアを記録するのに一工夫しています。
まずスコアの記録については、私はGDOのスコア管理アプリを使っています。スコアカードに手書きで記入しても良いのですが、あとでラウンドの内容を確認する時に、スコア管理アプリの方が見やすいです。平均スコア、平均パット数等のデータを集計してくれるので、目標とKPIの見直しをする際にも有効です。
ちなみに、これは直近でラウンドの目標スコアを達成した時のものです。スタートホールでダボを打ってしまったのですが、KPIの達成にフォーカスし、最後まであきらめずにラウンドした結果、目標スコアを達成できました。
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スコア自体はスコア管理アプリに入力していますので、私はスコアカードを別の用途に使っています。下の写真が79回を達成した時のスコアカードです。PARの縦列に〇と△を記入していますが、〇がパーオン、△がボギーオンです。
スコアカードに記入しておくことで、Checkのステップでの確認が容易になることに加え、ラウンド中にもKPIの進捗状況を確認することができます。
スコアの記入欄には各ホールで使ったクラブとそのショットの評価を〇、△、×で評価しています。〇はイメージ通り、△は想定内のミスショット、×はミスショットです。△の想定内のミスショットとは、次のショットでリカバリーできる程度の内容。×のミスショットはOB、1ペナ、林の中等の1打以上のロスにつながるものとして評価しています。
ゴルフはミスのスポーツなのでミスショット自体はやむを得ないのですが、どのクラブでミスショットが多いかを確認するために行っています。KPIのパーオンとボギーオンを増やすためにはどのクラブを重点的に練習すべきかをデータで客観的に確認することができます。
Check:ラウンド後にどのようなチェックをしているのか?
ラウンドが終わったら、目標スコアとKPIの達成状況を確認します。このラウンドでは79回でしたので、目標スコアを達成です。
次に、KPIを確認します。
● パー11個の目標に対し、パー12個
● ボギーオン16ホールに対し、17ホール
● うちパーオン9ホールに対し、8ホール
● 全ホール2パット以内で32パットに対し、3パット1回で32パット
KPIの達成状況はまずまず。パーオンが1ホール足りないのと、3パットが1回ありました。
ボギーオンが17ホールできたことと、3パットはありましたが寄せワンが取れて32パットで終わったことが、目標スコアを達成できた要因と分析できます。
最後に、私はラウンドで使ったクラブの評価をエクセルで集計しています。ラウンドでどのクラブを何回使っているのか、クラブ毎のショットの評価の傾向を確認できます。
1ラウンドだけでなく、複数ラウンドのデータが蓄積できると、自分の得意クラブ、苦手クラブを把握することができます。
Action:改善点をどのように検討しているのか?
PDCAサイクルの最後のステップActionでは目標の妥当性や改善点を検討します。ラウンド毎の結果をもとに考えるのもそうですが、過去数ラウンドの結果をもとに考えるのが重要です。
まずは目標自体を修正する必要があるかを確認します。現在は目標スコアを79回に設定していますが、今年は70台が3回ありましたので、そろそろ目標スコア自体を見直す時期が近付いていると考えています。達成できそうで、かつ少し高めの目標設定を行うことがレベルアップへの近道です。
次にKPIの達成については、平均パット数はターゲットに近づいていますが、ボギーオンとパーオンの回数に乖離が大きいです。ボギーオンとパーオンを増やすためには、私の場合はドライバーの安定性を高めることが一番の課題です。ショット評価で×のミスショット確率が最も高いのがドライバーですので、改善余地は大きいです。
今回は私がスコアアップのためにPDCAサイクルをどのように活用しているかを具体的に説明させていただきました。次回の第3回では100切りをゴールに設定した場合にどのようにKPIを設定するかをお伝えする予定です。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
- もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGA/USGAハンディキャップは7.5。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。
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