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「i230アイアン」は、100切りしたいゴルファーからプロまで使えるおすすめアイアン!

野村タケオのゴルフ実験室

2022/12/19 ゴルフサプリ編集部 野村タケオ

PING,i230アイアン

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

PINGの「i210アイアン」といえば、もう名器と呼んでもいいんじゃないかと思うわけです。男子プロも女子プロも使用者が多く、世界中でいったい何勝してるの?ってくらいの活躍ぶり。
ずっと新作はまだか?と言われていたわけですが、逆に使用プロからは「これで十分満足だよ」という声も出ていたとか。
PINGといえば、前作を超えないものが出来ない限りは新作を発売しないというメーカーなので、「i210」を超えるものがなかなか出来なかったのでしょう。

そんな「i210アイアン」の後継モデル「i230アイアン」がついに発表になりました!あの名器を超えるアイアンですから、これは期待せずにはおられません!さっそくお借りしてコースで試打しました!

<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

4年ぶりの新作「i230」はさらにブレない!

PING,i230アイアン
4年ぶりの新作「i230アイアン」

「i230アイアン」はどこが進化したのでしょうか?

デザイン的にはバックフェースがさらにシンプルになった感じですが、その全面にエラストマー・インサートが搭載され、ミスヒット時でも心地よい打感と打球音を生み出しているそうです。

また前作よりも低重心化することで高MOIとなり、さらにブレないヘッドになっているのだとか。
疎水性の高いハイドロパールクローム仕上げと、前作よりも5本増えた溝の効果で、濡れた状態やラフからでもしっかりとスピンが入り、安定した球が打てるようになっているそうです。

PING,i230アイアン
バックフェースのデザインはシンプル。

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シンプルでシャープなヘッド

まず見た目からですが、デザインは前作の「i210」よりもシンプル。
バックフェースには「i230」のロゴが刻印されているのみで、デザイン的なプリントなどはありません。
スッキリしていて良い感じではありますが、少しシンプルすぎる気もします。

構えてみるとヘッドは大きすぎず小さすぎず、トップブレードも少し薄めで、適度なシャープさがあります。ほんの少しだけオフセットがありますが、とても構えやすい。
ヘッド形状はあまり前作と変わっていないように感じましたが、少し小ぶりになっているのかな?

PING,i230アイアン
少し小ぶりでいい顔しています。

どうやらヘッドサイズのフローを合わせるために、ロングアイアンのヘッドサイズが前作よりも少しコンパクトになっているようですが、そこまで小さくは感じないですね。

溝の本数が5本増えているのですが、構えてみても特に違和感は感じません。

PING,i230アイアン
前作よりも溝が5本多いらしい。そう言われれば多い気もします(笑)

打感が柔らかく、スピンもしっかり!

コースで使ってみましたが、まず感じたのは打感の柔らかさ。フェースがたわんでボールがひっつくような感覚があります。ちょっとモチッとしてる感じ。打音も少し乾いたような音でなかなかいいですね。

ボールの上がりやすさもありますが、上がりすぎてしまうような感覚はないです。
ロフト角は7番で33度なので、最近のアイアンとしては寝ている部類に入るのかもしれませんが、ロフト角の割には飛ぶような気もします。
前作とロフト角は変わらないんだけど、ほんの少し飛んでると言っているプロの話も聞いたので、ちょっと飛ぶようになっているのかも。

グリーン上ではしっかりとスピンがかかって止まりますね。これは溝が多くなった効果でもあるんでしょう。

PING,i230アイアン
バックフェース全面にエラストマー・インサートが。

ミスヒットしても距離があまり変わらない!

PINGのアイアンは基本的にダフリには強いと僕は思っているのですが、この「i230アイアン」も多少手前に入っても大きなミスになりにくいと思います。
ソール形状やバウンスが上手く作られているのだと思いますが、これは本当にありがたい。

そしてミスヒットに対する強さがアップしているな~と感じました。いいところで打てたときと、少しだけトゥやヒール側に当たってしまったときの感触があまり変わらない。
同じような打感で打てる範囲が広がったというのでしょうかね。少し芯を外しても距離は落ちないし、曲がりも少ないって感じです。これはバックフェース全面に配されたエラストマー・インサートのおかげなんでしょうね。

PING,i230アイアン
トゥに高比重ウェイトを搭載し、寛容性をアップしています。

ラウンドで実際に使ってみて、最も印象的だったのが優しさでしたが、操作性もけっこう高い。

僕レベルでも少しつかまえ気味とかフェード気味の球が打てたので、もっとスキルのあるゴルファーだと、かなり球筋をコントロールできるんじゃないでしょうか。ま、そうじゃなきゃプロは使わないですからね。

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ちょっとした進化だけど、それが凄い!

結局「i230」は前作よりどこが進化したのか?って話ですが、僕の感覚としては、いろいろな部分がほんの少しずつ良くなっていると思います。

これはちょっとしか進化してないってことではなく、名器と言われた前作を多くの部分で見事にちょっと進化させたって意味で、僕的にはすごいな~って思うわけです。
あれだけ完成度の高かったアイアンを進化させるのって、本当に大変だったんじゃないかな~って思います。

PING,i230アイアン
ソールはそこまで厚くないですが、形状が絶妙。

PING契約のプロたちもけっこう早い段階で「i230アイアン」にチェンジしていて、ラフからのコントロール性やスピンの掛かり具合が向上していると言っています。
前作と同じように使えるけど、そういう細かい部分で性能がアップしているということを感じているようです。

でもプロにとっては、そのおかげで1ラウンドで1打とか2打スコアが良くなれば、3日間、4日間で大きくスコアアップするわけですよ。そんな違いって僕たちアマチュアは気付かない部分かもしれませんが、実際にはスコアメイクに役立ってるはずなんです。

ラウンドしてて「そんなに調子よくない感じだけど、スコアはまとまったな~」なんてことになるってことだと思います。とても分かりにくい話で申し訳ないけど、「i230アイアン」の進化ってそういうとこなんじゃないかと思いました。

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買っておけば間違いないアイアン!

前作からの進化がどうとかって話は別としても「i230アイアン」はとてもまとまったいいアイアンに仕上がっていると思います。100切りを目指しているゴルファーからプロゴルファーまで使えるという、とても守備範囲の広いアイアンですね。「なんかいいアイアンない?」なんて人には、これを勧めておけば間違いないみたいなね。

個人的な不満としては、もうちょっとだけロフト角が立っている方がありがたいかな~てとこですね。7番で31度くらいだとありがたい。って思ったら、実は「パワースペックロフト」という、少しロフト角の立ったモデルが用意されているらしいんですよね。それだと7番で31.5度。いや~これはぜひ試してみたいですね。

名器と呼ばれた前作を超えた「i230アイアン」。とにかくコースで力を発揮してくれるアイアンだと思います。ぜひ機会があったら試してみてください。

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野村タケオ

野村タケオ

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。


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