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シンプルで効果的なフットワークで、腰を痛めず回転力アップ!

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方』【第8回】

2023/02/26 ゴルフサプリ編集部

スイング

飛ばしの技術として“地面反力”が注目されているが、単に左足を踏み込んで伸び上がっても意味はない、と森プロ。「スイングスピードを上げるには、ホーガンのように踏み込み動作を回転力に変換することがポイント。ヒップターンを促すフットワークを考える必要があります」

GOLF TODAY本誌 No.609 73〜77ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

ヘッドを走らせるには「左のカベ」より回転速度

左サイドを止める動きは故障の原因にも

森 守洋スイング

地面を押すフットワークで回転力、回転速度を上げるのが、いわゆる〝地面反力〟を生かす動き。

だが、ただ左足を踏み込んで左脚や左サイドを伸び上がらせればいい、というものではない、と森プロ。

森プロ「左サイドを流さないようにしてヘッドを走らせる〝左のカベ〟とか、インパクトでカカトが浮くジャンプアップなどと混同している人も多いようですが、

基本的にヘッドスピードアップのために、ボディ、特に腰の回転速度を上げるのが〝地面反力〟の考え方です。

腰の回転を抑えたり、手元を止めたりしてヘッドを走らせる打ち方もありますが、身体の負担が大きく、故障やケガにつながる危険性があります。

腰のターンを促し、運動連鎖とたぐり動作でヘッドを走らせるホーガンのメソッドは〝地面反力〟を効率よく生かした打法と言えます。ジャンプアップや伸び上がりはまったく必要ありません」

左腰のターンを促すVS抑える

左脚で“受ける”とターンは鈍る

スイング例

左ヒザをたわめて腰をスライドさせたり(左)
逆に左ヒザを伸ばして左サイドを張ると(右)
左腰の開きが抑えられる。

球を捕まえやすくなり、ドロー系の強い弾道が打てるようになる半面、腰や背骨に負担がかかり、故障しやすくなる危険性がある。

左腰のターンは制限しないホーガン

ホーガンのスイング

森プロ「十分に捻転したトップからは、左腰で一気に引き戻しても、手元はついてきます。

たぐり動作がマスターできていれば、タメとリリースのメリハリができ、腰の回転速度が上がるほど、どんどんヘッドスピードも上がります」

今どきジャンプアップは左腰がグイグイ回る!

右足の蹴りに連動した左足カカトの引き上げ

ジャスティン・トーマス イラスト

森プロ「トーマスのジャンプアップは、左腰のターンを強調した結果です。

左ヒザを伸ばし、左腰を思い切り後方に引き込む動きで左足カカトが引き上げられ、ツマ先立ちになっています」

ジャスティン・トーマス スイングイラスト

ダウンの初期に右足カカトが上がる動作が入るトーマス。左腰を一気に切る(後方に引く)ことで、左に乗る動きを回転力に変換している。

左足は小指付近を軸にカカトが内側に回り込むように外転している。

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【回転力向上のヒント】右足の蹴りではなく内側踏み込みを徹底

スイング例

左ヒザの伸ばしと右ヒザの押し込みはバランスが良ければ回転力アップにつながるが、腰くだけにもなりやすい。複雑で反復が難しい。

右ヒザのキックインは回転力を損ないやすい

スイング例

いくら右足で蹴っても、右ヒザまで蹴り込んでしまうと右腰が前に出て左腰のターンにつながらない。回転速度のアップにはならない。

右腰が前に出ないから一気に左腰をターンできる

スイング例

(左写真)右足内側で地面を踏み込むと、右腰が前に出ない。左ヒザを伸ばしても、左腰が効率よく後方へターンしていき、回転力アップにつながる。

(中央、右写真)右脚を内側に倒すように右足内側全体で地面を押さえ、左腰を後方へ引くコツをつかむと、ヒップターンの速度、回転力が確実に上がる。

内側に倒れる右足+親指が浮く左足にトライ

シャローイングによる前後に振る軌道に合う

ジョン・ラーム イラスト

森プロ「左足がめくれるラームの動きは一見スピンアウトしそうですが、ベタ足気味の右足がスイング軸を支え、シャローイングで背中側から振り出すヘッドの遠心力と上手く拮抗しています」

ジョン・ラーム スイングイラスト

右足はほぼベタ足のまま、左腰のターンとともに左ヒザを伸ばし、左足カカト外側に加重。

左足全体で受け止めようとせず、左足親指が浮くようにめくれることで回転を促している。手元が低く振り抜けている。

右腰を軽く引き、左腰を強く引くフットワーク

森プロ「アップライトスイングのプレーヤーは、ダウンで左腰を引く動きを意識すると、カット軌道になりそうで、ターンの動き自体を抑えがちですが、これではパワーロスにつながります。

グレッグ・ノーマンも全盛期はアップライトでしたが、バックスイングで〝右ポケットを後方に引く〟イメージを採用し、ダウンでカット軌道にならない体勢を整えていました」

ホーガンも、ダウンで左腰をためらうことなくターンしていた。

森プロ「浅い前傾、軽く絞った両ヒザで、トップで腰を45度ターンすると、右腰が少し引けます。その体勢から右足内側を踏み込み、肩の高さより低い背中側からクラブを前方に振り出す。

著書『モダン・ゴルフ』では手首がベルトとつながって下りてくるイラストがありますが、実際はヘッドと左腰の引っぱり合いです。だからスピンアウトにはならず、インサイドからインサイドへ強く振り抜けたのです」

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

ホーガンアナリスト 森 守洋

ホーガンアナリスト 森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。


【アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方】
←体に負担をかけずにヘッドスピードを上げるには?ヒップターンのリードが欠かせないんです!
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