7番で190ヤード飛んだ...ヤマハ inpres DRIVESTARアイアンをジャパンゴルフフェア2023で試打してきた
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第37話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
ジャパンゴルフフェアでは、さまざまなブースにお邪魔してお話を聞いたりクラブの試打をさせていただきましたが、一番の衝撃はYAMAHAのクラブの飛距離性能の高さでした。所属プロの皆さんがファミリーのように長く所属されているのは、きっとYAMAHAのモノづくり、そして社風や人柄が素晴らしいのだろうと感じました。
+15ヤードが目標で、打ったらなんと+35ヤード
YAMAHAのクラブは以前から気になっていたけれど、なかなか打つ機会もなかったので今回の試打はかなり嬉しい体験でした。
新製品のアイアン、inpres DRIVESTARアイアンはいわゆる飛び系のアイアンに分類されます。ターゲットは、飛距離を求める一般ゴルファーということですから、アスリート向けではありません。
でも、このアイアンのカッコよさ、アスリートでも十分使えそうでしたよ。
飛距離性能を感じてもらうためのイベントとして、普段の飛距離+15ヤードいったら景品をくださるということだったので、自己申告したいつもの飛距離は、9番アイアン=135ヤード、7番アイアン=155ヤード。
そこで試打させてもらった結果、なんと!!!
9番アイアン=167ヤード、7番アイアン=190ヤード。なに~~~~~~~~っ!?何が起きたんだ…!?
普通に打っただけですよ。本当に普通に打っただけで+35ヤードだなんて。今までで最も衝撃的なクラブ試打体験でしたよ!これは飛距離性能にこだわっているというのを、思いっきり公言してOKな断トツの結果ですね。
そして、このアイアンの素晴らしいところは…
● 見た目が別に飛び系っぽくない
● 打感もやたら弾く感じではない
見た目については、「はい、7番ね」って渡されても飛び系アイアンは、「え?こんなにロフト立ってて7番には見えないよ」というのが多いのですが、普通に違和感なく7番に見えます。
これって結構凄いことです!だって、地味に衝撃だったんですけど、実際は5番アイアンのロフトで作られてるんだそうですよ!5番のロフトが7番って言われて、違和感なく打てるクラブなんてありますかね!?なかなか無いと思うな~。
また、他メーカーでいうセミアスリート用キャビティアイアンくらいのサイズ感に見えるし、振り感もとってもシャープ。打感は「シュパーンッ」という軽快な音と共に、手に残る感触はズッシリとは言わないまでも、芯を捉えた柔らかさすら感じさせてくれます。
ただ「パーンッ」とやたら弾いて飛ぶ感じではなく、ちゃんとボールを潰した感触はあるのが凄いところ。音にこだわるYAMAHAならではの「シュパーンッ」なんです。
これ、わかる人にはわかるコダワリなんでしょうね。プロの感想の一言が、まさに芯を喰っています!
開発のこだわりは「飛距離」
クラブの開発担当をされている、山田さんにお話を伺いました。
YAMAHAのこだわりは特に「飛距離」なんだそうです。プロの要望はやっぱり飛距離。ティーショットが飛んで、残りがショートアイアンなら、トッププロは基本バーディーを狙えますもんね。
そして、一般ゴルファーもやっぱり飛んだ方が楽。特に女性ゴルファーはパワーがない分、そんなに曲がらない。元々曲がらないなら、飛ばしに特化すればそれだけでスコアアップが狙える。だから飛距離が大事。
飛べばゴルフを楽にしてくれますし、やっぱりあの青空に白球が飛んでいく景色というのは何物にも代えがたい快感ですから、多くの人に味わってもらいたいですよね。
ただ飛ぶだけではダメで、イイ顔じゃないと振りにくいからできる限りシャープかつ、安心感を感じられる顔を作る。人の感性に訴えるところだから、ここは職人技の世界です。
YAMAHAは楽器メーカーでもありますから、音へのこだわりももちろん凄いし、感性に訴える品質は間違いないところです。例えば、軟鉄鍛造のアイアンで、職人的造り込みをするというのはイメージがありました。
でも、やっぱりユーザーが求める「飛距離」を追求したというところが、ゴルフをより愛する人が増えて欲しいという想いからきているのが素敵。これがきっとYAMAHAイズムで、社風や人柄がそういう開発の方向を導くんだろうと、勝手ながら想像して胸が熱くなりました。
RMX VD59 ドライバー&RMX VD ドライバーは真っすぐ打てる!
RMXのドライバーには「RMX VDウェイトシステム」(※特許出願中)という、20gの重りをスライドできる機能が付いています。20gの重りって、他社ではなかなかないです。
前に6g、後ろに13gで前後の重りを入れ替えると、打感も安定性も全く変わるという機能があるドライバーは私も持っています。本当に数gを数cm動かすだけで全然違うクラブになるので、重量のバランスは、各社がこだわりまくって作っているに違いありません。
そんな中、20gの重りを結構な幅でスライドさせるから、これは凄いドローと凄いフェードの幅が大きいんだろうなぁ~と思って振ると、何故かどちらで打っても「真っすぐ」な感じ。
今まで打ったことあるスライド機能のドライバーだと、重りの位置を変えると球の曲がり方が全然変わるし、振り感もインパクトの感触も全部変わりました。しかしRMX VDシリーズのドライバーは、重りを変えても打感は変わらず、球が曲がりよじれる感覚は全くなく、ドーンとまっすぐ行きます。
これは誰が使っても、調整すればスクエアなインパクトができますね。重りの位置で、曲げ幅を調整するというよりは、“振りクセ”の調整をしてくれるクラブです。
大慣性モーメントのRMX VD59ドライバーはより寛容に、アスリート好みの顔のRMX VDドライバーはよりシャープに。
性能がわかりやすいです。とにかく真っすぐ飛べば、次が楽!そのために、最適な重心角を探してドーンと真っすぐ!
その性能にYAMAHAが得意とする感性に響く音と、ヴィジュアルがプラスされたドライバー。あ~これは調整してコースで打ってみたい。結果出そう~!!!
RMX VD59ドライバーはその性能通り、スピン量もちょうどよく、持ち球のフェードが出ました。RMX VD59のターゲットであるHS40m/sくらいで試打したので、計測数値的には最高でしょう!!
RMX VDフェアウェイウッドは評判通りの飛距離
最後に、発売時から話題のRMX VDフェアウェイウッドも試打させていただきました。谷口 徹プロが「プロ人生で出会った最もいいスプーン」と大絶賛し、後輩プロ達もこぞって使っているスプーン。福田真未プロもこのクラブ、大好きだそうです。
“女性版ジョン・ラーム”と言われる植竹希望プロが、あの素晴らしいスイングでRMX VDフェアウェイウッドを打つと、飛び過ぎてしまうから戦略的に以前のフェアウェイウッドを使っているという裏話も伺いました。
ヤマハ「RMX VD FW」を打ってみたら「何かの間違いかと思うほど飛んだ!」
スイングコーチ兼クラブフィッターの関浩太郎が試打を熱望したヤマハの「RMX VD フェアウェイウッド」。ヘッドには4種類の高...
さて、そんな話を伺いながら打った感想は一言で表すと、“ドライバーみたい!”
感触も、飛び出す球の速さや音も、全部ドライバー的な感じ。打ってからきっと、自分が想像するよりもだいぶ先の方に飛んでいっているだろうというのがわかる初速性能です。
それもそのはず。ドライバーと同じような構造で作ってます!と、開発の方が仰っていました。
フェース:βチタン=高反発・高強度で驚異のボール初速
クラウン:カーボン=一番軽い分ソールに余剰重量を配置
ボディ:6-4チタン=軽量化と心地よい響き
ソール:高比重合金ソール=驚異的な低重心化
ドライバーと同じように、パーツごとに最高の材料を使って作られたのがこのクラブ。生産コストが跳ね上がっても、飛距離性能にこだわって仕上げたのがRMX VDフェアウェイウッドです。
私の試打結果も、ドライバーよりも初速が出てしまいました!60m/sって自分的には、ドライバーのクリーンヒットと一緒。この初速、打ちだし角、キャリー、全部凄い武器になります。
私のホームコースでは、ティーショットでフェアウェイウッドを使うことが多いのですが、これだけ飛んだら楽だな~。試打ブースで数球でこれだけの飛距離が出るんだから、慣れてもっと振れれば、パー5は全部2オン狙えちゃいますね。
これは欲しい!!!!凄すぎる!!!!
RMX VDフェアウェイウッドは中古でも全然出回ってないんです。まぁこの性能感じちゃったら、早々手放さないでしょうね。逆に見つけたら即買い…いや、新品で自分に合うシャフトなどフィッティングしたら、もしかすると生涯の1本になるかもしれない。
正直、これ以上の飛距離が出ちゃったらドライバー要らない(笑)。
逆に使いにくくなる可能性もあるので、これって完成形って言っちゃってもいいんじゃないか!?と思わされる圧倒的なクラブでした。あ~興奮した(笑)興奮しすぎて、クラブの写真撮り損ねました(汗)。
今回ジャパンゴルフフェアでの一番の衝撃は、YAMAHAのクラブ性能でした。皆さんもぜひ機会を作って打ってみることをおススメします。
今回クラブだけじゃなく、オリジナルのスイング動画アプリの発表もありましたので、そちらも次の記事にて。
そして、なんと!私の憧れの選手でYAMAHAといえば、あのプロへのインタビューもさせていただきました!そちらの記事もお楽しみに。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
文・名取 確
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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