ラウンド中の電話は大迷惑?スマホをコースに持ち込むのはマナー違反?電話とゴルフの新常識に向き合う
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第67回
どうしてゴルフと電話の相性が悪かったのか?知らないと失敗の原因に!
「便利だからこそ、自己中心的な立ち振る舞いがあると困るのです」
スマホはロッカーか貴重品ボックスに置いて、コースには持ち込まないという決まりのコースのスタッフは、そんなふうに言います。
新常識には大前提があります。
- コース内においてスマホは緊急連絡用。基本的には機内モードなどにして、着信しないようにする
- 着信しても電話に出ないことを徹底する
頑なに携帯電話をコース内から排除するようになったのは、電話の着信音が鳴り響いて他のプレーヤーの邪魔になったり、電話に出て会話している声が邪魔になったり、その人の通話が終わるまでは打てないので、みんなが待たされてスロープレーになったりと、とにかく大迷惑になるからなのです。
自分はサッと通話できるからスロープレーになっていないと思っている人は、100%勘違いです。時計を見ながらやってみればわかりますが、相手の話を聞いている時間だけでもあっという間に1分を越えます。自分の話すターンの時間は、もっと長くなるものです。2分以上あなたの通話が終わるのをただ待つのは、本当に無駄な時間です。
仕事だから、と平気で通話をする人がいますが、言語道断です。どんなに立派な仕事でも、無関係の他者に我慢を強いることを正当化する理由にはなりません。理由にかかわらず、マナー違反は絶対にしないのが、ゴルフにおける最低限の正義だということを忘れないでください。
スマホは昔の携帯電話とは違って、通話以外の機能がメインのアイテムです。その内のいくつかは、ゴルフをより楽しむために不可欠だったりします。プレー中に通話はしない、ということを徹底できなければ、せっかくの楽しみも禁止されてしまいます。
スマホをフル活用してゴルフを楽しむのが、令和のゴルフの醍醐味!
スコア管理、GPSを使用したホールパス(ホールのどこにボールが行ったか)の記録、スイング動画撮影、仲間とのラウンドシーンの撮影、ライブ配信など、スロープレーにならないように注意しつつ、通話以外でスマホを使ってゴルフをより楽しみ、向上させるハウツーは増える一方だといわれています。
こういう楽しみ方が慣習になれば、スマホを持ち込めないゴルフコースでのプレーは面白みに欠けます。
スマホの持ち込みを奨励するか容認するか、という方向にこの国のゴルフコースは流れていくようですが、100%になる日はまだまだ先です。スマホが持ち込めないことがストレスになってしまうのであれば、禁止しているコースには行かないことです。コースを選ぶことができるのも、ゴルフの魅力の一つです。
スマホを使ってゴルフを楽しむ時代は始まっています。それをゴルフにおいて当たり前にできるかどうかは今、ゴルフをしている僕らに託されています。
ゴルフをしながらスマホを操作することで他者を待たせるスロープレーは、絶対にしないこと。それがスマホとゴルフの明るい未来に繋がっていくのです。
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篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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