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アドレスが長い人はパター巧者になれない!プランを考えるのはアドレスの前、構えたら1秒以内に動き出す

あなたもパター巧者になれる!藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方 第20回

2023/06/03 ゴルフサプリ編集部

パッティング

悪いクセや悪い動きはなかなか直らない。だが、諦めずにその原因を究明し、対策をしっかり講じることが重要だ。

GOLF TODAY本誌 No.612/124〜127ページより
取材・構成・文/小山俊正 撮影/圓岡紀夫 取材協力/葛城ゴルフ倶楽部

構えたら1秒以内に動き出す

ラインの後方でプランを立て、やるべきことを決める

プランを立てる。

アドレスが長い、というのがアマチュアの典型的な悪いクセです。構えてからじっと固まってしまったり、いろいろ考えすぎて動き出すのに時間がかかったり。アドレスが長い人にパター巧者はいません。

緊張感が増し筋肉が硬直するだけでなく、スロープレーになったり、同伴競技者のリズムを狂わせたりするので改善を図りましょう。構えてから打つまでの時間は早ければ早いほどいい、というのが私の持論。

それには「カップインのプランを立てる」「ボールを打つ」という二つのことを明確に分けます。前者は、グリーンを読む、ラインをイメージする、打つ強さとスパットを決めるなどで、構える前にすべての作業を終わらせます。

そして後者はそれを実践するのみ。構えたら1秒以内に始動し、リズムよく打つことが理想です。

アドレス後は素早く始動。立てたプランを実践する

アドレス後

アドレスが長い人は、構えてからいろいろなことを考えがち。考えるのはアドレスの前に済ませて、構えたら「打つことだけに集中する」ことがポイントです。また、グリーンに上がってから傾斜を見るのも悪いクセです。

グリーンに上がる前に、外側からグリーン全体の傾斜を見て、ボールとピンの位置関係をおおまかに把握する、という習慣を付けましょう。

Get in!攻略ポイント1|考えるのはアドレスに入る前

斜め後ろで最終確認

カップインのプランを立てることと、ボールを打つことを明確に分ける。

いろいろなことを考えるのはアドレスに入る前。ボールの斜め後ろで最終確認を行うのが藤田流。

Get in!攻略ポイント2|構えたらさっと打つ

1秒以内に打つ

構えてから打つまでの時間は、早ければ早いほどいい。
事前にプランをしっかり立て、アドレス後はボールを打つことに集中する。構えたら1秒以内に動き出そう。

Get in!攻略ポイント3|【すくい上げてしまう人は】ダウンブローに打ち、ヘッドをピタッと止める

あえて反対の動きを取り入れて悪いクセを修正する

下から上に振り上げてしまうイメージ
ショットと同様、パットもクラブを下から上に振り上げてしまう人が多い。これでも打てるが、強い球にならない。

フェアウェイウッドやアイアンなどで地面の上のボールを打つと、ついすくい上げてしまい、大きなミスになりますよね。パットも同じです。クラブを下から上に振り上げることで、ロフトが寝てボールのコロがりが悪くなる、フェースが開いて右に押し出す、といったミスが出ます。

このようなクセは頑固で、なかなか直りません。そこで練習する時は反対の動きを取り入れるのがコツ。

クラブを通常より上から入れることですくい打ちを修正する

低い位置で止めるイメージ

ボールをすくい上げてしまう人は、クラブを上から入れてダウンブローに打つ。そして、フォローでヘッドを振り上げずに、低い位置でピタッと止めてみてください。

インパクト後にボールを地面にめり込ませる(沈ませる)くらいのイメージが有効。

こうすれば強い球になり、コロがりもよくなります。私はショットもパットも、クラブが下から入ることが一番嫌な動きで、それを避けるためにも「上から打つ」という意識をつねに持っています。

最終目標はレベルブロー

ダウンブロー

すくい打ち(過度なアッパーブロー)を直すために、ダウンブローに打つ。

こうして反対の動きをすると、その中間であるレベルブローがわかり、最終的に正しいストロークが身に付く。

Get in!攻略ポイント4|【ボールを追いかけてしまう人は】右肩を後方に引き、その位置をキープ!

インパクト後に頭と右肩が残る感覚をつかむことが大事

右肩が前に出るイメージ

右肩が前に出るとストロークの軌道やフェースの向きがバラつく。

結果が気になるあまり、ボールを追いかけてしまい、右肩が前に出る(突っ込む)というのも悪いクセの一つです。

この症状は距離が短くなればなるほど顕著になり、ミスパットを招いてしまいます。

これを直すには、構える時に右肩をへこませる感じで後方(背中側)に引きます。そして、フィニッシュまでその右肩の位置をキープしてください。

最初は違和感があるかもしれませんが、こうして「頭と右肩が残る」感覚をつかんでから、肩のラインをスクエアに戻しましょう。

右肩を残すイメージ

フィニッシュまで右肩を残すことで頭が上がらず体も流れない。

パットはショットに比べ、体の動きや振り幅が小さいぶん、反対の動きを極端にやらないと違いが出ません。

通常の右肩の位置をキープするより、一度へこませた状態を作ってから元の位置に戻したほうが、違いがはっきりわかり、悪いクセを直しやすい。

これは体全体が目標方向に流れてしまう人や、ヘッドアップをしやすい人にも有効です。

ややアッパーに振る

アッパーに振るイメージ

右肩が前に出る人や、クラブを上から入れすぎる人は、練習時にややアッパーに振ってもOK。

本番ではオススメしないが、いろいろなことを試すことが悪い動きの修正や上達につながる。




藤田寛之

藤田寛之
ふじた・ひろゆき(葛城GC)
1969年6月16日生まれ。168㎝、70㎏。福岡県出身。ツアー18勝。年齢を重ねるごとに勝ち星を増やし、40代で12勝をマーク。2012年には年間4勝を挙て43歳にして初の賞金王に輝いた。23年連続で賞金シード入り。得意クラブはパター。


【藤田寛之が教えるグリーンの読み方&打ち方】

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