ボディターン“だけ”では飛ばない!飛距離を伸ばす正しいアームローテーションをマスターする
ミスショットを3分で修正する!Vol.5
自分では振っているつもりなのにドライバーの飛距離が伸びず、球が右や左に散らばってしまうという米谷さん。ボールが前に飛ばない原因は腕の使い方にあると小暮は指摘し、正しいアームローテーションを指導した。
GOLF TODAY 本誌 No.615 105ページより
取材協力/筑波東急ゴルフクラブ 撮影/圓岡紀夫
取材・文/吉田宏昭
米谷さんのお困りミスショット
ドライバーの飛距離が伸びない、左右に曲がる
米谷由里子さん
(まいや・ゆりこ)
ゴルフ歴20年、ハンデ23、ベストスコア82。ヘッドスピード35m/s、1W、平均飛距離170ヤード。持ち球はドロー系。
Q:ボールが前に飛ばない原因は?
アームローテーションが使えない
ボディターン・スイングは腕を使わないものだといまだに誤解されていますが、ボールを飛ばすにはボディターンとアームローテーションの両方が必要です。
米谷さんはノーコックでクラブを上げるタイプなので、体の捻転はできていても、左腕の回旋角が足りていません。また、ダウンスイング後半でクラブのリリースができていないため、ヘッドスピードが上がりません。
(左)バックスイングでコックが入らず腕の回旋が使えない。
(右)リリースできないため手が前に出てフェースが開きやすい。
グリップエンドが体の正面に向くようにすればヘッドが走る。
修正ドリルはコレ!
体の回転にハンドルモーションをプラス
正しいアームローテーションを行うには、ハンドルモーションを使います。
左ワキを締めた状態でバックスイングを行った後、フラットな左腕の状態のままダウンスイングに向かいます。その時、左腕を左にハンドルを切るように、内側に向かって回内させることで、クラブフェースをインパクトに向かって加速させることができ、飛距離アップを実現できます。
また、インパクトでヒールに当たる傾向の方も、ハンドルモーションを意識することで右へのミスを解消できます。
ドリル1:右手をたたまないように左サイドでクラブを上げる
左の腹斜筋を意識して左肩を下げ、左手を伸ばすように意識すると自然に右手が伸びたバックスイングが完成する。
ドリル2:大きめのワッグルの後フォワードプレスを入れる
腰と胸を左前方へ振り出してから右に回転させると遠心力を使ってクラブヘッドを後方へ動かすことができ、コックもスムーズに入りやくなる。
オーバーラッピングはコッキングを使いにくい。
手首を動かしやすいのはインターロッキング。手が小さい女性でもしっかり握れる。
ドリルの成果!
インパクトでヘッドが走るようになった
ダウンスイングでグリップエンドを自分の方に向けるようにしたら手が前に出ないようになりました。
指導:小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1972年 11月27日生まれ 。2004年プロ入会。PFGA主宰。企業ゴルフコーチとして日経カップ出場ゴルフ部をサポート。「1年間で304ヤード」「ヘッドスピード52m/s」を達成
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