中古クラブをずっと使い続けるゴルファーと新品クラブを使うゴルファーは、何かが違う?
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が現場で感じたゴルフエッセイ【毒ゴルフ・薬ゴルフ】第87回
新品と中古クラブに対するイメージの違い
コロナ禍で起きた令和のゴルフブームが始まってから、新品のゴルフクラブと中古のゴルフクラブのイメージについて、取材先などで意識して探るようにしています。そこでわかってくるのは、「金持ち=新品のクラブ」ではないということです。「上級者=新品のクラブ」という考え方がベースになっているのです。
ゴルフメーカーのラインアップに上級者用のモデルが多いのは、その辺りのマーケティングに基づくものなのでしょう。
これからゴルフを始めるんだけど、クラブは中古でもテーラーかキャロウェイがよくて予算は6万円
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識など...
約40年前、最初に使ったクラブと2番目に使ったクラブは叔父のお古でした。それらを使用していた7年間、新品のクラブに憧れました。使用していたクラブに不満はありませんでしたが、常に頭の片隅に「いつかは新品の自分のクラブ」という決意みたいなものがありました。
初めて自分のクラブを買った瞬間や、それをデビューさせた感動と現実、自分のクラブだからこそできるチューニングの面白さ。今でも鮮明に覚えています。それ以来、一部の例外を除いてクラブチェンジのときは新品です。
ゴルフクラブとの出逢いは、新品も中古も同じ感動と物語がある!
しかし、江戸時代の階級で圧倒的多数だった庶民たちはほぼ全ての着物を古着屋で購入していた、という歴史を知って唐突、自分の中で新品主義というバリケードがやわらかく小さくなりました。
江戸時代を生きたご先祖様の、無駄を出さないという中古品活用の精神が現代でも無意識の価値観の土台の一部になっているのだとしたら、それはごく自然なことです。むしろ、“SDGs”を合言葉に、一つしかない地球に暮らし続けられるよう努力をしようという時代に、中古活用はマッチしているのだと胸を張りたいぐらいです。
新しい中古クラブを入手した同級生たちのデビューラウンドに付き合うとき、彼らの喜怒哀楽は、新品クラブを手にしている時とほとんど変わりません。買って良かった、というハッピーエンドも、この買い物が間違いであるわけがないという悲劇の予感も、これを売って別物に買い替えようという決断も、全て個別の物語で、ゴルフの面白さが詰まっています。
中古クラブが購入できるのは、新品のクラブを買って使用し、買い替えのためにそれを手放すゴルファーに支えられていることも事実です。新品のクラブには中古クラブにはないスペシャルな利点があります。それを満喫するために、そして中古クラブ市場のためにも、僕は新品のクラブをオススメし続けるのです。
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「Mizuno Pro 243」をコースに持ち込んで、徹底的にレポートする。 撮影/篠原嗣典
篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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