ドローを打ちたいのに、たまに出るヒッカケが困り物…これが簡単なドリルで改善できるなんて!
ミスショットを3分で修正する!Vol.7
スライスからドローにスイング改造中の牛島さん。おかげでドライバーの飛距離は伸びたものの、たまに出るヒッカケが困り物。困ったときのお助けマン・小暮博則が、ワンポイントアドバイスと練習ドリルを伝授。
GOLF TODAY 本誌 No.617 73ページより
取材協力/ゴルフパートナー千葉土気練習場
撮影/圓岡紀夫 取材・文/吉田宏昭
牛島さんのお困りミスショット
ドローを打ちたいのに球が左に出る
牛島祐之さん
(うしじま・ゆうし)
ゴルフ歴35年、ハンデ15.4、ベストスコア78。ヘッドスピード40m/s、1W平均飛距離230ヤード。持ち球はドロー。
Q:球が左に飛び出す原因は?
A:クラブが上から入り過ぎている
バックスイングをアイアンと同じ感覚でアップライトに上げると、ダウンスイングでヘッドが上から入るので球が左に出やすくなります。
ドローボールで飛距離を出すためには、ヘッドをインサイドから入れてアッパー軌道で当てます。インから低い軌道で入るようにアドレスとトップを改善しましょう。ボールは左足親指の先に置いて軸を右側に傾けて構えると、バックスイングがフラットに上がるようになります。
ボールの位置が真ん中寄り。
↓
手の位置が真ん中で両肩のラインが水平。
↓
アップライトに上がりやすい。
ボール位置が左カカト線上よりも外。
↓
手の位置が左で右肩が下がる。
↓
フラットに上がる。
(左)ベンディング(軸の傾き)により右手が低くなるのでフラットに上がりやすい。
(右)クラッシュダウン(ヒザを屈曲)して低い位置からヘッドを入れる。
修正ドリルはコレ!
右のカカトに乗り、45度にクラブを上げる
ダウンスイングでヘッドを内側の下からいれてアッパーに当てるためには、バックスイングをフラットに上げる必要があります。グリップをクロスハンドで握ってクラブを振れば左手を伸ばしたまま低い位置に上がり、右ワキが締まってフライングエルボーのクセも直せます。
また、フラットに振るためにはバックスイングで体重を右足のカカト、フォローでは左カカトに乗せていきます。カカトに乗ることで骨盤を右、左にしっかりと回すことができます。
ドリル1:クロスハンド素振りでシャフト角を確認
(左写真)クロスハンドで握るとフラットに上げやすい。右の肩に向かってクラブを上げる。右ワキが締まる感覚をつかもう。
(右写真)感覚がつかめたら順手で素振り。バックスイングもフォローも45度のシャフト角が理想。
ドリル2:シャドースイングで下半身の動きを習得
(左写真)左ヒザを内側に入れ右足を伸ばすと右カカトに乗りやすく、体をしっかり回せる。
(中央写真)インパクトで伸び上がらないよう左ヒップを引く。
(右写真)フィニッシュまで左ヒップを回して左カカトに乗る。
「インサイドアッパーで当てることで球が右方向に出て距離の出るハイドローが打てます」(小暮)
ドリルの成果!
ドローの弾道が安定し飛距離もアップ
右のカカトに乗り、45度にクラブを上げる
ボールが右に出てからでセンターに戻るドローが打てるようになり、飛距離もさらに伸びました。
指導:小暮博則
(こぐれ・ひろのり)
1972年11月27日生まれ。2004年プロ入会。PFGA主宰。企業ゴルフコーチとして日経カップ出場ゴルフ部をサポート。「1年間で304ヤード」「ヘッドスピード52m/s」を達成。
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