【FW・UT・アイアンの理想的なセッティング】どう組み合わせるのがいいか、わかってる?
吉本巧のゴルフギア教室 第5回
【パターン3】カーボンシャフトで同ロフトのUTとアイアンでは飛距離差が少ない
ロフト25度のUT・カーボンシャフト
VS
ロフト25度のアイアン・カーボンシャフト
ロフト角が同じでシャフトも同じカーボンですが、こちらはナイスショットした場合にはUTの方が、大体5~10ヤード飛びます。理由は2つあります。1つはUTの方がちょっとだけシャフトが長いから。もう1つはヘッドの形状や作りで飛距離が出やすくなっていて、この2つの合わせ技で5~10ヤード飛ぶということです。
とはいえ、両者の飛距離差は微妙で1番手までいかず半番手といったところ。そのため番手間の距離をしっかり詰めたい、例えば5ヤード刻みで打ち分けたい人なら2本ともバッグに入れるのはアリです。飛距離が近いのでもったいないと思うなら、例えばUTはそのままでロフト26~27度のカーボンシャフトが入ったアイアンを入れると飛距離のギャップが10~15ヤードくらいになり1番手分の差ができます。
ユーティリティの飛距離の目安|番手・ロフト角やヘッドスピード別
ロングアイアンに変わってユーティリティをセッティングに加えることが一般的になりました。 ユーティリティはロングアイ...
【パターン4】UT(カーボン)とアイアン(スチール)の組み合わせならアイアンはUTと同じロフトからスタート
ロフト25度のUT・カーボンシャフト
VS
ロフト25度のアイアン・スチールシャフト
どちらもナイスショットした場合にはUTの方が飛んで、飛距離差は10~15ヤードです。ギャップが生じる理由の一つはシャフトの長さ。UTの方が長いので飛びます。ヘッドの形状的にもUTの方が飛びます。カーボンシャフトとスチールシャフトの違いも飛距離差を生む要因。ご承知のようにカーボンシャフトはスチールに比べ、圧倒的にしなりやねじれが大きいので飛びやすい。ロフトは同じですがちゃんと距離のギャップができるので、この2本を一緒にセットアップするのはOKです。ちなみにこの傾向はロフト角が25度でなくても同様で、シャフトを替えるだけで飛距離のギャップを作れます。
カーボンシャフトのUTとスチールシャフトのアイアンという組み合わせは一番多いパターンなのでもう少し詳しく書くと、双方でロフト角が3度違うと、ほぼ同じ飛距離になるというのが目安となります。
UT28度=アイアン25度
UT27度=アイアン24度
UT26度=アイアン23度
という感じです。さらにまとめると、
上図となり、タテ軸はナイスショットした時の飛距離がほぼ同じになります。( )はアイアンの番手の目安です(ストロングロフトのアイアンを除く)。アイアンの6~7番に該当するUTはあまりありませんが、これが基本的な流れになります。
UTとアイアンを組み合わせる場合に、UTがカーボンシャフト、アイアンがスチールシャフトの前提だと、ロフト22度のUTの下にUTを入れないなら、アイアンは22度から始めたい。
つまり、UTと同じロフトのアイアンから入れ始めるのをベースモードにするわけです。例えば22~28度までUTを3本入れるなら、アイアンは28度からにすると打てない距離がなくなってきます。逆にUTとアイアンのギャップが大きすぎるようであれば、アイアンのロフトを1度立てて、27度から入れるとギャップが出にくくなります。
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・表参道の「表参道ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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