1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. スイング作り
  4. 「リリース」は右手のスナップだけじゃ不十分? ライの対応に強くなる左ヒジの“たぐり”

「リリース」は右手のスナップだけじゃ不十分? ライの対応に強くなる左ヒジの“たぐり”

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強い自分流の作り方』【第4回】

2024/08/09 ゴルフトゥデイ 編集部

手元に頼らず当てる

スナップ動作の操作には左腕のサポートが有効

“左のカベ”に頼らないリリース

「左脚や左腕を突っ張らせることで手元の動きを詰まらせ、ヘッドを走らせる“左のカベ”はフックのミスの元。ホーガン流は左腰を回し続ける中で、左腕のたぐり動作でリリースを促すので、操作性が損なわれません」
「左脚や左腕を突っ張らせることで手元の動きを詰まらせ、ヘッドを走らせる“左のカベ”はフックのミスの元。ホーガン流は左腰を回し続ける中で、左腕のたぐり動作でリリースを促すので、操作性が損なわれません」

左がかわすことで右の動きを促す

「ホーガン流のサイドスローのリリース感覚は、左サイドが後方にかわすことで実現します。左ヒジを引き付ける動きとの親和性は高いでしょう」
「ホーガン流のサイドスローのリリース感覚は、左サイドが後方にかわすことで実現します。左ヒジを引き付ける動きとの親和性は高いでしょう」
ダウンで右腰を前に突き出さず、左腰を後ろに引く。インパクトエリアで左ヒジを引き付けることで、クラブはアウトサイドに外れず、オンプレーンで振り抜けていく。
ダウンで右腰を前に突き出さず、左腰を後ろに引く。インパクトエリアで左ヒジを引き付けることで、クラブはアウトサイドに外れず、オンプレーンで振り抜けていく。

ボディターンに頼りすぎずに振り抜ける

左ヒジを引き付けるたぐり動作は、左ヒジを抜くカット打ちではない、と森プロ。

「左ヒジを曲げる、後ろに引くというのが目的ではなく、あくまでグリップエンドを効率よくたぐるための手段です。

バランスよく操作性を高めるには、左手首をこねず、左ヒジの引き付け具合でヘッドを加速させ、右手のスナップ動作でポンと打面を合わせられる余裕を生み出すことです。この感覚がつかめると、たとえば斜面や悪いライで下半身の動きが制限されても、左ヒジの運動量でヘッドの走りやフェースターンを調整でき、操作性を損なわないショットメイクができるようになります」

練習法としては、ショートアイアンでハーフショットを繰り返すのがベター。左腰のターンの量と左ヒジの引き付け具合をいろいろ変えて、自分なりの組み合わせ方を探してみよう。

ホーガンは左手3本指でたぐり動作を調整した

「ホーガンはインパクトで左手首が盛り上がるイメージで左手3本指を締め込み、たぐり動作を行っていました。コントロールショットでは、締め込みを抑えて加減したぶん、左ヒジがたわむフォローになることも」
「ホーガンはインパクトで左手首が盛り上がるイメージで左手3本指を締め込み、たぐり動作を行っていました。コントロールショットでは、締め込みを抑えて加減したぶん、左ヒジがたわむフォローになることも」
ボディターンの量に関係なく、左ヒジの引き付け加減でクラブはオンプレーンに納まる。下半身の動きが制限されやすい斜面でも操作性は落ちない。
ボディターンの量に関係なく、左ヒジの引き付け加減でクラブはオンプレーンに納まる。下半身の動きが制限されやすい斜面でも操作性は落ちない。

Ben Hogan
ベン・ホーガン(1912~1997)

アメリカ・テキサス州出身。身長173cm、体重68kg。ツアー通算64勝。メジャー3勝後の1949年に自動車事故で瀕死の重傷を負うが、翌年に復帰。以後、メジャーでは1953年の3冠を含む6勝を加え、グランドスラマーに。1948年に『パワー・ゴルフ』、1957年にレッスンのバイブルと呼ばれる『モダン・ゴルフ』を著し、現代でもそのスイング理論は多くのゴルファーに影響を与え続けている。

ホーガンアナリスト 森 守洋

ベン・ホーガン(1912~1997)を手本としたダウンブローの達人・陳清波に師事。現在もホーガンの技術研究に余念がない。


【アイアンが際立つ!強い自分流の作り方】
←効率良くスピードが出せて、操作性も高まる「面合わせスナップ」って知ってる?

第3回(前回)を読む

シリーズ一覧へ

100切りを目指すなら「ロフト角23〜30度」のユーティリティを加えてみよう

14本のクラブをどんな組み合わせにするかでゴルフは難しくなったり、逆にやさしくなったりするもの。100切りを目指すアベレー...

あわせて読みたい

ドライバーのシャフトを「短く重く」したらミート率が超絶アップした!?

石井良介の一面を一人語りという形でお届けする連載企画「石井良介のゴルフ・すべらない話。今回も、ドライバーの重さ・長さ...

あわせて読みたい

スコッティ・キャメロンのパター「色抜き・色入れDIY」してみた!

中古ゴルフクラブ業界に携わっって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識な...

あわせて読みたい