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渋野日向子の悩まず打てる絶好調スイング|フェアウェイウッド編(1/2)

2019/11/25 ゴルフサプリ編集部

アマチュアにはフェアウェイウッドが苦手な人が多いが、渋野に得意クラブを聞くと、「5番ウッドです」と笑顔で答えてくれた。試合でもパー5の2打目や、長いパー3で積極的に5番ウッドを使っているが、どうすればフェアウェイウッドが上手く打てるのだろうか?

渋野日向子の悩まず打てる絶好調スイング|フェアウェイウッド編

お腹を回せば、ダフリません!

渋野日向子
しぶの・ひなこ/1998年11月15日生まれ。
今年は国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」でプロ初勝利を挙げると、7月には「AIG全英女子オープン」で優勝。ゴルフ界を超えた渋野フィーバーを起こしている。



青木翔コーチが監修

約2年前に渋野が初めてのプロテストに不合格だった直後から指導する青木コーチ。「全英女子オープン」ではキャディも務め、優勝に貢献。1 2年に「青木翔ゴルフアカデミー」を設立してツアープロからジュニアゴルファーまで幅広く指導。

お腹を回して打てば、重心が低いまま体が上下しない安定スイングになる。

最初に5番ウッドが得意な理由について渋野に聞くと、
「去年のプロテストの直前に5番ウッドでホールインワンしたので、なんか良い球が打てるイメージがあります(笑)」

ちなみにスイングで意識しているポイントについては?
「基本的にはドライバーやアイアンと同じように頭の高さを変えないことが一番で、フェアウェイウッドでもスイングを変えることはありません。ボールの位置をアイアンより、ちょっと左にするくらいです」

渋野のスイングについて青木コーチは、
「頭の高さを変えないことを意識すれば、バックスイングでお腹が回る。それがフェアウェイウッドでダフらないポイントだと思います。アマチュアはお腹ではなくて、腕でクラブを上げるので頭の高さも変わるし、体が上下に動いてしまいます。インパクトの打点でも左右に外れるミスではなくて、上下に外している。だから、ダフリやトップのミスが多いんです」

隣で聞いていた渋野が
「お腹を回すようになって、伸び上がらないようになりました」

と言うと、青木コーチは、
「伸び上がりがなくなると重心が低い位置をキープできるから、体が上下に動かない。だからインパクトポイントも安定する」

と解説してくれた。ティアップしないで打つクラブで最も長いフェアウェイウッドは、ついつい手でクラブを上げたくなるが、まずはお腹を回すことで上下に外れるミスがなくなるのだ。

頭の位置を変えないで、お腹を回すことが大切!

ヘッドが腰の高さになるハーフウェイバックまでは、アドレスの両腕と手首のカタチをキープしたままお腹を回しましょう!

フォローまでしっかりお腹を回す

フォローまでお腹を回すことで、体が前(ボール側)に突っ込んだり、頭が上がってしまうミスがなくなる。

フォローでも両腕の真ん中にヘッドがある!

実際に渋野のフルショットを見ると、フォローでも両腕の真ん中にヘッドがある。これは手打ちではなくて、お腹が回っている証拠。

【渋野×青木 スイング対談】シブコに教えたこと!

渋野「フェアウェイウッドって、そんなに練習ではたくさん打ちませんよね」

青木「そうだね(笑)。シブコの場合、ダントツにウェッジとパターの練習をさせてきたから」

渋野「でも、頭に手を置く練習はしていますね」

青木「あれは全クラブ共通だから。でもドライバーはティアップしているから、ちょっと伸び上がっても当たるけど、フェアウェイウッドは絶対にミスになる。だから、フェアウェイウッドの方が効果はあるかもね」

渋野「そうだったんですか、初耳です(笑)」

青木「言葉では伝えていないからね。選手は何も考えなくて良いんだよ、そのぶん、コーチの俺が考えてるんだから」

取材協力/長船カントリークラブ

GOLF TODAY本誌 No.570 21~25ページより

【渋野日向子の悩まず打てる絶好調スイング シリーズ一覧】
パッティング編
アプローチ編
アイアン編
フェアウェイウッド編(1/2)
フェアウェイウッド編(2/2)
ドライバー編(1/2)
ドライバー編(2/2)