アウディ A8 55 TFSI クワトロ |端正かつ先進的なフォーマルセダン
最上級に乗る|極致のクオリティを求めたクルマの味わい vol.03
ゴルフ場に乗っていくなら、こんな車がいい。そう思わせてくれる最高のクオリティを備えた“最上級のクルマ”たちをご紹介します。
アウディならではの「技術による先進」を具現化した旗艦セダン
初代アウディA8は1994年に登場。全長およそ5mの体躯ながら革新的なオールアルミ製ボディを採用。ライバルの多くがFR(後輪駆動車)であったが、アウディの代名詞である4WD「クワトロ」採用モデルを用意していた。
4代目にあたる新型アウディA8もまた、アウディの企業理念「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を体現したフラッグシップセダンである。特筆したいのはオプション装備(84万円)のプレディクティブ・アクティブ・サスペンション。プレディクティブは「予測」という意味だが、アウディA8ではカメラを使って路面をスキャニングし、48Vマイルドハイブリッドの電力で駆動する電動モーターで車高を最適に制御する。
その効果はてきめんで、うねりのある路面をあたかも魔法の絨毯のように駆け抜け、コーナーでは違和感なくロールを抑える。また乗降時は車高を上げてアクセス性を向上させてくれる。
ライバルを凌駕する快適性のアウディA8での移動時間は、コース攻略をイメージしたり、プレーの疲れを癒やすのに最高だ。Bang&Olufsenのオーディオから流れる音楽を愉しむのもいい。先進的であり、名門コースに似合う端正で洗練されたルックスを持つアウディA8。最高峰のフォーマルセダンを選ぶ理由がここにある。
通気性の良いパーフォレイテッドレザーを用いたヒーター&ベンチレーション機能付きのフロントシートはしっくりと身体に馴染む。試乗車にはマッサージ機能も備わっていた。
Bang&Olufsenの3Dサウンドシステム(17スピーカー)が標準。試乗車にはより上級の3Dアドバンストサウンドシステム(23スピーカー/プラス82万円)が装着されていた。
トランク容量は505ℓ。センターアームレスト部分はスキーなどの積載に便利なトランクスルー機構付き。フルサイズのキャディバッグは斜めにすれば余裕で1セットが収まる。
知的センスを感じさせるインテリア。インフォテインメント用の10.1インチスクリーンと、空調操作や手書き文字入力用の8.6インチスクリーンで車両セッティングやインフォテインメントを直感的に操作できる。
乗り心地を最優先したショーファーモードや、スポーティな走りのダイナミックなど、アウディドライブセレクトから様々なモードを選択できる。
アウディ A8 55 TFSI クワトロ【スペック】
■ボディサイズ(㎜):全長5170×全幅1945×全高1470
■ホイールベース(㎜):3000
■車両重量(㎏):2040
■エンジン:V型6気筒DOHCターボ
■総排気量(cc):2994
■最高出力:250kW(340ps)/5000-6400rpm
■最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370-4500rpm
■駆動方式:quattro(4WD)
■トランスミッション:8速ティプトロニック(AT)
■車両本体価格:1172万円(税込み)
文/高橋 アキラ
撮影協力/カレドニアン・ゴルフクラブ
GOLF TODAY本誌 No.573 142〜143ページより
【最上級に乗る】シリーズ一覧
vol.01:JAGUAR F-PACE SVR
vol.02:BMW M850i xDrive Gran Coupe
vol.03:Bアウディ A8 55 TFSI クワトロ
vol.04:メルセデス・ベンツ G 350 d|最新ディーゼルは快適性もバツグン
vol.05:ポルシェ マカンS|鋭いプレー感覚を研ぎ澄ますクルマ
vol.06:レクサス LS500 F スポーツ|ブレないリズムは明鏡止水の境地
vol.07:アロファロメオ STELVIO 2.2 TURBO DISEL Q4 SPORT PAKAGE|ギンギラギンにさりげなく
vol.08:SPECIFICATIONS DS 7 CROSSBACK GRAND CHIC|自分の世界がある
vol.09:SPECIFICATIONS DS 7 CROSSBACK GRAND CHIC|アートに目覚めた優等生
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