飛距離365ヤード!高島早百合のドライバースイングの秘密【Vol.7】
アマチュアは無理に腰を切りすぎかも……インパクトで腰を回しすぎないほうが、飛ぶ!
男性のドラコン選手には筋肉ムキムキの選手や180センチを超える大柄な選手も多い。しかし、女子のドラコン日本記録保持者である高島早百合は身長も173センチで細身の体格。それでも公式記録365ヤードを出したヒミツはどこにあるのか?
アマチュアは無理に腰を切りすぎかも……インパクトで腰を回しすぎないほうが、飛ぶ!
飛ばない人ほど、どんどん腰を早く回転させる
よく飛距離アップのためには「腰を回せ」とか「下半身リード」と言われますが、アマチュアの皆さんは腰を回しすぎてしまって飛ばない人が多いです。
私の感覚としてはインパクトで胸と腕が正面を向いたとき、腰はそんなに回っていません。切り返しでは腰から動き出しますが、回すというより踏み込む感覚です。腰が回りすぎないことで胸もボールに向いて、アドレスのポジションに戻しやすいです。腰が正面を向いたまま、フェースターンできれば最もつかまったボールが打てます。
しかし、飛ばないと悩んでいるアマチュアのスイングを見ると、インパクトでは腰が左に回転しすぎていて、おへそがすでに目標方向を向いている人が多いです。それは腰が抜けている状態で、体の力がボールに伝わりません。なのに、飛距離が出ないと、どんどん腰を早く回そうとする人が多いです。
腰の回転が早くなりすぎる原因の1つが、左足への体重移動が大きすぎて、腰が左に流れることです。それを抑えるためには体重移動よりもカカトで回転することを意識した方が腰と腕の動きが同調するのでインパクトで腰と腕をボールに向けやすいです。腰がボールに対して正対していないと、100%の力はボールに伝わりません!
腰をボールに向けたまま腕を走らせるとヘッドスピードが最速に!
腰を切りすぎるとフェースが開いて、スライスに!
左足への体重移動より、回転する感覚で飛ばす!
Lesson
高島早百合
たかしま・さゆり/1992年9月3日生まれ。高校ゴルフ部の名門・東北高校を経て、2011年のプロテストに合格。主にステップ・アップ・ツアーに出場しているが、18年にドラコン大会に出場すると365ヤードという女子の日本記録を出して優勝。元々、ドラコンで有名な和田正義プロからスイングを教わったこともあり、現役女子プロとしてはトップクラスの飛ばし屋。2020年は世界大会への出場を狙っている。
取材協力/武蔵丘GC
GOLF TODAY本誌 No.581 116〜117ページより
【飛距離365ヤード!高島早百合のドライバースイングの秘密】
●Vol.1:シャットに上げて高いトップからタテに振る!
●Vol.2:正しい捻転は「回さない」ことが条件!
●Vol.3:腕や肩よりもまずは胸を90度回す!
●Vol.4:ワイドスタンスにしたときも、ヘッドは体のセンター
●Vol.5:小指で握ると、スナップでヘッドが加速し、ハンドファーストに!
●Vol.6:ダウンスイングでボールに向かって加速するには、手首を斜めじゃなくて、真下に動かす
●Vol.7:アマチュアは無理に腰を切りすぎかも……インパクトで腰を回しすぎないほうが、飛ぶ!
●Vol.8:フォローが低いと絶対に飛びません!手首を180度返せば高いフォローになる!
●Vol.9:スイング中、ずっとゆるゆるでは飛びません! アドレスでは脱力してもインパクトでは全身で100%の力を出す!
●Vol.10(最終回):インパクトで終わりじゃダメ! フォローまでネジれを残して手打ち解消!