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ドライバーはナシ!3W+アイアン7本+パターの9本で100切りは達成できるのか?

金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし 第9話

2023/05/17 ゴルフサプリ編集部 金無いのにゴルフやってるオヤジ

ゴルフ

まだ「金無いのにゴルフやってるオヤジ」になる前の20代の時の話です。
生涯通算11ラウンドで、人生初の100切りを達成しましたと、過去に何度か書いていますが、その時にゴルフバッグに入っていたクラブは9本でした。今回はその当時に考えた戦略について書きたいと思います。

「金無いのにゴルフやってるオヤジ」とは?

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本

独身時代は金銭的には少々余裕があったものの、その頃の1990年代後半はまだバブル期の雰囲気が残っていて、ゴルフ場のプレーフィーも高く、ラウンド数を増やすことは容易ではありませんでした。そこで、少ないラウンド数でいかにいいスコアを出すか、さらには100切りを達成するかを常に考えていました。

また、そのために役に立ちそうな本を探しては読んでいました。そこで見つけたのが、田原紘プロの「考えるゴルフ」(光文社)でした。

田原プロは私と同じ25歳でゴルフを始めて、2ラウンド目のコンペで42・46の88でラウンドしたとのことです。その時に使用していたクラブが5I、7I、9I、PW、SW、パターの6本だったそうです。7Iより上のクラブは練習していなかったのでティーショットも基本7Iで打ち、谷越えなどどうしても150ヤード以上飛ばす必要があるときだけ5Iを使ったとのことです。

無理に長いクラブを振り回すから曲がるし、大叩きする。その時に確実に打てるクラブで前進することが大切とのことでした。田原プロはプロテストに合格したときも、ティーショットは2番ウッド(ブラッシー)を使っていたそうです。ドライバーはまだ確実に打てないということで、2番ウッドでプロテストに臨んだとのことです。

スコアメイクのために、確実に打てるクラブで前進することの重要性を学んだ私は、まず、ゴルフバッグから3~5番アイアンとフェアウェイウッドを抜くことにしたのです。そして、初の100切りに向け、6番アイアンで、ひたすら150ヤードを打つ練習をすることにしたのです。3~5番アイアンを抜いたのは、以前、ユーティリティの話で書いたように、6番アイアンの飛距離と変わらなかったので、入れておいても意味はないというところもありました。

ドライバーをどうするのか

ゴルフ

問題はドライバーでした。田原プロは7Iでティーショットを打ったとのことですが、さすがにこれには勇気がいります。田原プロもみんなに馬鹿にされたと書いていました。当時の私のラウンドは会社のコンペがメインだったため、ドラコンホールでもアイアンを持つと言うのは、さすがに見栄の点からも難しい選択でした。

何かよい方法は無いかと書籍を漁ると、ローハン・O・シェーマ著の「練習しないでシングルになれる」(サンマーク出版)という本にヒントがありました。以前、ユーティリティの回で、ロングアイアンはある程度のヘッドスピードでバックスピンを掛けてボールを上げることが出来なければ、その番手相応のキャリーを出すことができないと書きましたが、これはドライバーも同じだそうです。

一般のアマチュアのヘッドスピードでロフト10°のドライバーを打っても、十分なキャリーが得られずに、かえって飛距離が落ちる。一般のアマチュアが最大のキャリーを得るならロフト13°が最適。13°なら、曲がりも抑えられるので、一石二鳥というものでした。

しかし、ロフト13°のドライバーというのは見たことがありません。何か代わりになるものはないかと、全国チェーンのゴルフ用品店に出掛けました。そこで、たまたま、次のようなクラブを見つけたのです。

番手:3W
ロフト:16°
ヘッド材料:チタン
ヘッド体積:200cc
シャフト長さ:43インチ
シャフト固さ:R

ノンブランド品で、価格は2万3千円でした。試打クラブは無かったものの、「これしかない!」と、独身時代で金銭的にも少々余裕もあったため、即、購入したのです。

まだ、チタンヘッドの黎明期でしたし、数年前のメタルドライバーの名器、J’sメタルのヘッド体積が180ccだったことを考えると、自分から申告しなければ3番ウッドとは気づかれないだろうと思いました。

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その3番ウッドに「1」と書かれたヘッドカバーを付けて、生涯通算11ラウンド目である、会社のコンペに臨んだのです。

最終的なクラブセッティングは、

ウッドは、3W(ヘッドカバーは「1」)
アイアンは、6~9I、PW、AW、SW
あとパター(WOSS)の9本となりました。

そして、この9本でいよいよスタートしたのです。
幸い3Wでティーショットしているとは、同じ組の同僚たちには気付かれませんでした。
そして、セカンドショットはどんなに距離が残っていても、6I。とくにミドルホールなどは、一見、ナイスショットがグリーンの遥か手前に落ちるのですから、同僚たちも変なゴルフしているなと思っていたかもしれません。

ドラコンホールも当然、3Wでティーショットします。一見、ナイスショットでフェアウェイをキープしても、ドラコンの旗ははるか先。ただの飛ばない若者といった様相でしたが、スコアさえ良ければ良しと、ひたすら前進したのです。

そして、気付けば17ホール終わって、24オーバー。最終ホールトリプルボギーでも100切り達成というところまで来ました。もう大丈夫だと思ったのもつかの間、最終ホールが鬼門のようなホールでした。

最終ホールは地獄のようなレイアウト

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最終18番ホールはレギュラーティーから約400ヤードの長いPar4で、フェアウェイ右がグリーン近くまで、深い谷、というか崖で、即OB。フェアウェイとその深い谷の間には木も一本も生えておらず、ほぼラフもなく、フェアウェイの端にOB杭が並んでいて、そのすぐ外側が深い谷というようなホールでした。

さらに、ホール全体がグリーンに向かって軽く右に曲がっているのです。つまり、右のOBを嫌って左に逃げると、セカンドショットが遠くなる設計です。さらにご丁寧にもグリーンの手前をその深い谷が横切っているのです。つまり、セカンドショットは谷越えとなるのです。おまけに400ヤードの長いミドル。まさに、漫画にでも出て来るかのような難ホールでした。

100切り目指して、ここまで頑張ってきたのに、最後はどんな罰ゲームかよと思いつつ、ティーイングエリアに立ち、そして、フェアウェイセンターを狙いティーショット!
右に曲げたら即OBですが、16°の3Wのおかげで、高弾道の球がフェアウェイやや左を捕らえました。

問題は残り200ヤードちょっとのセカンドショット。グリーン手前の谷を越えるには170ヤード程度のキャリーが必要です。170ヤードのキャリーを出せるクラブは持って来ていません。谷の手間に刻むという考えも浮かびましたが、私が選んだのはティーショットを打った3W。

練習場でもティーアップした練習しかしていなかった3Wを、目いっぱいの力でフルショットしたのです。するとトップ気味に入ったために、低弾道でやや左にボールが飛び出しました。次の瞬間、キャディさんの「超えた!超えた!」という声が聞こえてきました。

100切り目前。しかし、最後の最後に試練が…

ゴルフ

ボールは左サブグリーンのさらに左のラフにありました。そこからのアプローチは、サブグリーンとグリーンの間のラフに落ち、そこからの第4打はピン手前50センチ。ようやく100切りが見えてきました。

右から左への傾斜はありますが、上りのパットなので、ほとんど曲がらないだろうと、WOSSでカップど真ん中狙ってヒットすると、引っ掛け気味になり、さらに傾斜で左に流れ、カップをかすめてピン左奥50センチに止まりました。

あれあれと続けて、下りスライスラインを慎重に狙うと、予想以上に右に切れ、最初に打ったピン手前50センチに戻ってしまったのです。ここまで来て、また、100を切れないのかという思いが頭をよぎります。再度、カップの中心を狙いボールをヒットすると、今度は、ど真ん中からカップに吸い込まれました。

スコア99。最後は今年マスターズに優勝したシェフラーと同じような産みの苦しみがありましたが、ようやく念願だった100を切ることができたのです。最終ホールのセカンドショットはかなり暴挙でしたが、それ以外は、安全確実に進めたゴルフでした。仮に最終ホールのグリーン手前に谷が無ければ、6Iで150ヤード打ち。残り50ヤードくらいのアプローチをしていました。

以上、長々と書きましたが、100切りしたいけど、なかなかできないという方がいれば参考にと思って、当時を細かく振り返ってみました。確実に打てるクラブで前進すれば、スコアはまとまります。100切り狙いなら150ヤードをひたすら練習するのがお勧めです。

この100切りで調子に乗った私はこの3ラウンド後、生涯通算14ラウンド目にパブリック選手権の東日本地区予選に参加するという暴挙に出たのです。その話は次回に書きたいと思っています。

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金無いのにゴルフやってるオヤジ

金無いのにゴルフやってるオヤジ(ペンネーム)
東京都在住の50代のおっさんです。25歳からゴルフを始め、現在はスコア100前後のアベレージゴルファーです。金は無いですが、70台でラウンドできる上級者になるべく、ゴルフを頑張っています。「金無いのにゴルフやってるオヤジの日記」というブログもやっています。こちらもご興味があれば覗いてみてください。


【金無いのにゴルフやってるオヤジのはなし】

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