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初心者や100を切れないゴルファーが習得すべき3つのこと

100切りなんて簡単だ!エージシューターの極意 第15回

2022/08/18 ゴルフサプリ編集部 高橋健二

練習,ゴルフ

100切りを目指すビギナーから、つねに80台前半で回りたいと思うアベレージまで、ゴルフが上手くなりたい人は必見!!エイジシューターがやっている練習法や体調管理、スコアメイク術からホール攻略法までを、ノンフィクションライターの高橋健二が詳しく紹介します。

まずは「往復素振り」、「体を回しすぎるな、クラブを振れ」、「アプローチは低く、低く」をマスターしよう

海外企業に勤務する42歳の長男が一時帰国した際に、「ゴルフを教えてくれ」と言ってきた。
なんでも現地の日系企業駐在員との交流を深めるために「ゴルフをするように」との社命が下りたらしい。国内ではすでに死語となって久しい「接待ゴルフ」が、かの地ではいまもしぶとく生き残っているようだ。
長男は、すでに月に2回程度コースにも出ていて、いまの目標は早く100を切ることだという。が、理由はどうあれ、私にとっては、子供と一緒にラウンドする日がくるのが大きな夢だったから、喜んで引き受けた。

ところが、ラウンドを予定していた日は生憎の雨。練習場で教えるだけにとどめた。

若い頃の長男はゴルフにまったく興味を示さず、社命が下りるまではクラブを握ったこともなかった。練習場で打たせてみると、案の定、体重移動もクラブの振り方もタイミングも安定せず、ミートポイントがバラバラだった。
1度にあれこれ言っても、うるさがられてゴルフを嫌いになったら身も蓋もないので、次の3点だけ教えた。

(1)「往復素振り」

(2)「体を回しすぎるな、クラブを振れ」

(3)「アプローチは低く、低く」

(1)「往復素振り」で体重移動と正しいスイングプレーンをマスター

スイング

まず(1)「往復素振り」から紹介しよう。
クラブを持って両足を肩幅に広げて立ち、その場で足踏みをする。足踏みは「イチ、ニー、サン、シー」と声に出しながらカカトを下ろす。

ポイント

  • まずイチで右足カカトを踏み下ろす。ニーで左足カカトを下ろす。サンで右足カカト、シーで左足カカトを踏み下ろす。
  • イチ、ニーで腰の高さにヘッドを振り上げ、サ~ンでヘッドをトップの高さまで持っていき、シーで勢いよくフィニッシュまで振り抜く。
  • そうするとイチとサンでは右足に体重が乗り、ニーとシーでは左足に体重が乗る。この足踏みを繰り返しながらクラブを左右に振る。

サン「サ~ン」と表記したのは、そこで勢いよくトップまで振り上げることを理解して欲しいからである。

この「イチ、ニー、サ~ン、シー」が体重移動のすべてだ。体重移動が上手くできない人は、ぜひ足踏みから始めるとよい。
明治の大砲になったり、左足体重のままショットしても上手くいく人はそのままでもいいが、スライスやダフリ、トップのミスショットが多いようなら、まず「イチ、ニー、サ~ン、シー」からやり直そう。

体重移動で、トップでは体重が右足に乗り、フィニッシュでは左足に体重が乗るようになったら、次はスイングプレーンの作り方である。

スイングプレーンの作り方

  • 体重移動を目的とした素振りは、シーでフィニッシュするが、それを連続して振り続ける。つまり、トップからフィニッシュまで振り、続けてフィニッシュからトップまで振る。

言い換えると、「トップ▶︎フィニッシュ」、「フィニッシュ▶︎トップ」の往復素振りをして、「行き」と「帰り」のヘッドが同じ軌道を通るようにスイングする。そうすれば、ボールはスイング軌道の途中にあるのだから、目をつむっていても打てる。これが正しいスイングプレーンの作り方だ。

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(2)「腕を振るな・クラブを振れ」ミート率アップとヘッドスピードを上げるためのドリル

多くのレッスン本が「肩を回せ」と指導している。だから初心者は、とにかく体を回しすぎる傾向がある。
体や肩を回しすぎると、ミートポイントがズレやすく、芯に当たる確率が悪くなる。そこで体や肩の回しすぎを抑えてミート率を高めるスイングを教えた。

正しいトップの作り方

  • 両手を正面に向かって肩の高さに上げ、クロスさせる。
  • その状態で前を向いたまま、右手甲を左手甲に引っかけてテークバックする。
  • すると、もう「これ以上はいかない」というところまで行く。左腕を伸ばしたまま引いて止まったところだ。
  • そこがトップの位置で、その状態で体重を右足に乗せると正しいトップができる。


一方、フォロー側は、インパクト後に右腕が伸び切ったところがフィニッシュの位置で、そこから体重を左足に乗せ、かつ両ひじを畳むだけでフィニッシュができる。
このトップの位置と、フィニッシュの位置を頭に叩き込み、それ以上、肩や体を回そうとするな。長男にはそう教えた。

ただし、それだけではヘッドスピードは上がらない

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そこで次に伝えたのが(2)「腕を振るな・クラブを振れ」という考え方だ。

ポイント

  • アドレスをして、テークバックに入る際に左手の母指球でグリップエンドを押し下げる。
  • するとヘッドは浮いて腰の高さまでいく。(俗にいう「アーリーコック」)
  • そのときの左手首の角度(コック)をキープしたままトップまでクラブを引き上げ、トップからダウンスイングに入って、ヘッドが腰の高さまで下りてきたら、左手首のコックを一気に開放する。
  • このコックの開放で、ヘッドに加速が付き、シャフトがしなり戻ってヘッドが走る。

レッスン書のなかには「手首を固定」し、「両手首でできる二等辺三角形を保って」テークバックするよう勧めているものもあるが、これは「手を振る」動きであり、「クラブを振る」動きではない。だからヘッドスピードは上がらず、ボールは飛ばないし、スピンもかからない。
ボールを遠くに飛ばし、スピンの効いた止まる球を打とうと思えば、ゆるゆるグリップで手首を柔らかく使って、ヘッドを走らせる振り方をしないといけない。

以上の2つが「クラブを振る」ことを目的としたスイングの要点で、最後にアプローチを教えた。

(3)「アプローチは低く、低く」ザックリやチョロを防ぐ、初心者に適したアプローチとは

アプローチ

初心者の多くはアプローチでザックリやチョロをやる。するとザックリを恐れて、今度はトップをやる。初心者がグリーン周りで行ったり来たりするのは、大半がこのダフリ、トップによる。では、ザックリはどうして出るのだろうか?

その答えは「飛行機が墜落するのはなぜ?」という答えを考えるとわかる。

飛行機はなぜ墜落するのだろうか?

答えは、空中に飛び上がるから

空中に飛び上がらずに、滑走路をぐるぐる回っていれば絶対に墜落することはない。とんち問題でも何でもない、これが真理だ。

では、それとアプローチのザックリと、どこが関連するのか?

アプローチも、テークバックでヘッドを空中高く引き上げるから、振り下ろしたときに地面に刺さってザックリになる。

言い換えると、テークバックでヘッドを高く上げなければ地面に刺さることはない。具体的には、テークバックでヘッドをターゲットライン後方に真っ直ぐ引くのではなく、インサイドに低く、低く引く。これがダフリのミスを防ぐ基本的なクラブの振り方だ。

つまり、

ポイント

  • アプローチは、グリップの根元まで短く握って左足重心で構え
  • ヘッドをインサイド方向に低く引いて
  • 「低く、低く」掃くようにストロークして打つ

長男には上記3点を徹底するよう指導した。
こうすればヘッドは高く上がらないために、ダウンで地面に刺さることはないし、ダフリを恐れてトップすることもない。

結果は、練習を始めてからわずか11時間で、7番アイアンを軽く振って10球中6~7球が真っ直ぐ130ヤード先のネットに当たるようになり、アプローチは1球もダフリやトップがなく、30ヤード先のピンに絡むようになった。

驚いたのはそのあとだ。長男が海外に戻って1週間後、友人を誘ってホームコースでラウンドしたら、ドライバーからウェッジのアプローチまで、ショットのミスがただの1度もなかったのだ。長男に教えたことで、ゴルフで一番大事なスイングの基本を無意識のうちに自分でも反芻(はんすう)していたに違いない。スコアは、パットの距離感がいまいちだったために前半に3ボギーを叩いてパープレーとはいかなかったが、長年、エージシューターに教わってきた練習法が間違いでなかったことを再確認しているのである。

高橋健二

高橋健二

ノンフィクションライター。1948年生まれ。企業ものノンフィクション「スーパーファミコン任天堂の陰謀」などを多数執筆。趣味はゴルフ。エイジシュート達成者(エージシューター)を100人以上取材し、自身も68歳のとき1度達成している。
なお、エージシューターとは1ラウンド(18ホール)のゴルフで自分の年齢以下のスコアを出したゴルファーのこと。生涯で達成できるゴルファーは非常に少なく、ゴルファーにとっての究極の目標でもある。


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