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頭を動かしてはダメって本当なの? 教えて!大西翔太コーチ!

よくわかる大西翔太のゴルフ初心者あるあるQ&A|VOL.3

2022/10/29 ゴルフサプリ編集部

経験の浅いゴルファーたちの様々な疑問を、大西翔太コーチがわかりやすく回答してくれるレッスンシリーズ。第3回は「頭を動かしてはダメって本当なの?」というクエスチョン。実際、頭を止めておこうとするとクラブがスムーズに振れないと感じる人は多いはず。
解決のポイントは間違った動きを正しく理解することだという。

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「頭を動かしてはダメって本当なの?」

「頭を動かしてはダメって本当なの?」

「ダメなのは頭の上下動。少し左右に動くのはOKです!」

頭は左右に大きく動きすぎても止めすぎてもいけない

ゴルフのレッスンには様々なフレーズが存在し、これがときには多くのゴルファーたちを混乱させているように思います。「頭を動かしてはダメ」もその一つです。ボク自身アマチュアの方々をレッスンする機会がありますが、言葉で伝えることって本当に難しいなと痛感させられます。大事なのは教える側と教わる側が互いに寄り添って、言葉の意味をきちんと理解すること。そうでないとスイングがどんどんおかしくなってしまいます。

「頭を動かすな」というフレーズですが、正しいようでいて正しいと言い切れない部分もあります。バックスイングで頭が大きく右に動くと、ダウンスイングで頭を元の位置に戻そうとする動きが生じやすくなります。反動とか本能によって頭が目標方向に流れやすいのです。インパクトで上体が突っ込むような打ち方になり、ミート率が低下しますからこれはNGです。ところがスイング中に頭が左右に動かないように構えた位置のままで止めようとすると上体が回転しにくく、手打ちになってしまいます。「ボールをよく見よう」という意識が強い人に陥りやすいパターンです。

バックスイングで頭が大きく右に動くとダウンスイング以降も左に動いてしまう。
ボールをよく見ようとして頭を止めたままではカラダをスムーズに回転できない。

スイング中に頭が左右に動きやすい人に対しては、「頭をなるべく動かさないようにしましょうね」とアドバイスしますが、頭を止めすぎてスイングが窮屈になっている人には、「頭を少し動かしてもOKですよ」と助言するようにしています。要は頭が大きく動いても、止めすぎてもよくないということです。頭が動きすぎていないか、あるいは止めすぎていないかを自分で確認して、直すべきポイントがあれば適切な修正が必要です。

背骨の位置をキープして頭の上下動を徹底防止しよう

実をいうと「頭を動かすな」という言葉の裏には、別の意味が含まれています。それが何かというと、「スイングの軸をアドレスの位置にキープする」ことです。スイング軸とは回転軸のことでカラダの後ろ側の、首のツケ根と背骨と考えてください。この部分に一本の太い軸をイメージし、カラダを回転させましょう。回転軸の位置が保たれていれば顔が多少は左右に回っても構いません。逆に顔を少し動かすくらいの方が首のツケ根をキープしやすく、カラダの回転もスムーズにいくでしょう。

頭をなるべく動かさないようにするには、首のツケ根と背骨をスイング軸と考えるといい。
バックスイングで軸をキープしてカラダを回転。軸が動かなければ顔が少し動いてもOK。
カラダの回転軸の位置をインパクトまで変えない。結果的にミート率が大幅アップする。
フォロースルーでもスイング軸をキープする。顔が多少左に動くのは問題ナシだ。

スイング軸をキープするのは軸を左右に動かさないようにするのはもちろん、上下に動かしてもいけません。ポイントは構えたときの頭の高さをインパクトまでキープすること。つまりアドレス時の上体の前傾軸がインパクトまで変わらないようにすることがもっとも重要なのです。バックスイングで上体が浮き上がると、その反動でダウンスイングでは上体が沈み込んでしまいます。頭と地面との間隔が保てず、スイング軌道が大きくブレてしまうのです。頭を動かさないことを意識するなら、頭を上下に動かさないようにすることに着眼してください。頭も顔も少しくらい左右に動くのは許容範囲ですが、頭の上下動は絶対にいけません。

構えたときの頭の高さがスイング中に変わらないようにするのが重要なポイント。
頭の上下動を徹底防止するのが「頭を動かさない」のフレーズの本当の意味だ。
ボールを打ち抜いた後はカラダの回転にしたがって上体が自然に起き上がる。
アドレス時の前傾角度をインパクトで再現すればミスショットが激減する。
バックスイングで上体が起きるとダウンスイングで沈んでしまう。この頭の上下動は絶対にNG。

インパクトでは左頬が上がらないように注意

アドレス時の頭の高さや前傾軸をインパクトまでキープすればフェースの芯に当てやすく、グッドショットの確率が大幅にアップします。ミート率を上げるためのコツとして、ボクが強調したいのは「インパクトで左頬が上がらないようにする」ということです。インパクトの瞬間は左頬を壁に押し当てておくように、顔を残して打つイメージを大事にしてください。インパクトで左頬が浮いて頭が早く上がってしまいやすい人は、とくに左頬の向きに注意してください。

インパクトの瞬間は左頬を壁に押し当てるイメージ。頭の上下動防止の効果が高い。

「ヘッドアップしてはいけない」というフレーズもありますよね。これも頭を動かしてはいけないことと似たような意味合いを含んでいます。ヘッドアップはインパクトで顔が早く目標を向いてしまうことと思い込んでいる人が多いけれども、そうではなくて「ヘッドアップ=頭が上がる」のがよくないのです。その点、左頬が上がらないように気を配れば頭が浮き上がることがなく、スイング軸がアドレスの位置に保たれてボールを正確に打ち抜けるようになります。

「インパクトで上体が起きる=ヘッドアップ」はミスの原因となるマイナス要素だ。
顔をしっかり残してボールを打ち抜くイメージは、頭の上下動を防止する効果が高い。

頭の高さが変わらないようにスイングすることが大事


取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/船橋カントリークラブ

大西翔太
おおにし・しょうた/1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアゴルファーの育成に尽力する一方、青木瀬令奈のコーチもつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富でメディアでも幅広く活躍中。


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