不意に起きる想定外のトラブル!「取り返しのつかない一打」を防ぐためにできること
【ゴルフトレンドウォッチャー】コヤマカズヒロのYouTubeをチラ見せ!
各種ゴルフメディアはもちろんYouTuberとしても活躍中のゴルフトレンドウォッチャー、コヤマ・カズヒロ氏の人気YouTubeチャンネル「コヤマカズヒロのYouTube【ゴルフトレンドウォッチャー】」を記事化!
ゴルフ業界の旬なネタ、ゴルフ経験値が高まりそうな話、ギア関連のマニアックな話などなど。コヤマ・カズヒロ氏の一人語りをチラッとお見せします!
先日起こった取り返しのつかない一打
今回は、「ゴルフにおける取り返しのつかない一打」という話をしたいと思います。
皆さんご存知のとおり、トラブルはトラブルを呼ぶんですよね。どんどん次のトラブルが起きるような局面に追い込まれてどんどんドツボにはまってしまうことがあります。
かくいう自分もそれに見舞われた1人。先日、オリムピックスタッフ 足利ゴルフコースに行ってきました。
朝の練習なしで開始してしまいまして、スタート3ホールがボギーというなかなか大変なゴルフに。
そこから「これはまずいな」と思い立て直しを図った結果、ハーフターンが終わり残り2ホールで4オーバーまで取り戻していました。自分の中では「70台は出るかな…」と思っていたんです。
そんな中の17番ホール、池がらみのPar3で7打を打ってしまいまして。あえなく80ちょいで上がる結果となりました。
では、なぜ7打も打ってしまったのか。
このホール、ピンまで140ヤード強。アゲインストの風が吹いていました。そしてグリーンが左奥に向かって伸びている「レダンホール」。(有名なのはオーガスタ。あれは逆レダンですね。)
左の手前に先ほどお伝えした池があって、右にはバンカー。それらを避けなければならない。
そんなことを思いながらも打ったところ、自分が思ったよりも左に打ち出してしまいました。でも「ピンも左だし、グリーンに乗ってはいるだろう」と思っていたんです。
ところがどうやら跳ね方も悪かったようで、砂地のグリーンエッジに落ちて”ツツツツ”とサイドスピンっぽく転がっていった。
「止まって…!」と思ったのですが傾斜にかかってコロコロと池に消えていき、非常にもったないショットとなりました。
そうなるとペナルティで3打目ですね。スタートは池の淵の赤線。ボールが置けないくらいの傾斜だったのでリプレースして打ちました。
すると、手前に刺さってしまいチャックり。ボテッとした球がまた池に落ちるという…。
そこから乗せて2パットで計7打というのが内訳でした。
負け惜しみですが、1打目はそんなに悪くなかったんです。ただ、若干届くかの懸念があったので強めに打ってしまったんです。
今思えば、1番手大きなクラブを持って軽く打てばこんなことは起こらなかった気がします。
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「取り返しのつかない一打」を防ぐ僕の二つの考え
1つのミスで次から次へとトラブルになってしまう、取り返しのつかないその1打をどうやって防げばいいのでしょうか。僕の2つの考えを紹介します。
認識して受け入れる
ゴルフはトラブルが起こり得るんだということを認識すること、受け止めるということです。プロでも取り返しのつかない1打は起きます。避けられないんです。
どんなにうまいプレーヤーでもゴルフをやっている以上"絶対"はないし、そういう1打が出る可能性がゼロではないんですよね。それがゴルフというスポーツの本質だと思います。本当に確実にこれは大丈夫ということはないんです。
例えば僕だって明日大きな事故に遭うかもしれないし、何かしらのトラブルに巻き込まれるかもしれない。最近東京は地震がすごく多く、あまり考えたくないですけど大きな災害が起きることもあるわけです。
どんなにいいプレーしてどんなに頑張ってどんなに努力しても、大きなトラブルになることはもちろんあるけど、そう思えるとそれすらも受け入れられるような気になるんじゃないでしょうか。
起きてほしくないけど、大きなトラブルや災厄が起きる可能性があります。生きるということがそういうことだと思うんですよ。将来が完全に約束されているわけじゃなくて、何か起きる可能性があるということ。ゴルフもそうだと思うんですよね。
ゴルフの場合は大叩きして1年間クラブ選手権がふいになってしまったりするかもしれないですけど、「ケガしたり命を落としたりトラブルに巻き込まれたりするよりもずいぶんマシだ」と受け入れた方がいいんじゃないかなと思います。
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トラブルの可能性をより慎重に予測する
もう一つは、トラブルの可能性をより慎重に予測するということです。プロやプロキャディさんは、常にトラブルの可能性を想定してプレーしています。
取り返しのつかない1打が起きてしまわないように、トラブルを避けるような戦略、慎重なプレー選択をしてるんですよね。
ゴルフにおける大きなトラブルが起きている時は、意外と想定外のことが多いです。
さっきお話しした僕の場合で言えば、1打目もそうですが3打目のアプローチが池に落ちるなんてことは全く想定していなかったです。
アプローチがショートして寄らない、なんてことは想定していても、クラブが地面に刺さって当たったボールが、自分の後ろの池に入るなんて考えてもいないです。
もしそのことが想定できていたとしたら、もっと違う選択できたはずです。できるだけトラブルの可能性を想定して徹底して避けるということが大事なんじゃないかなと思います。
過去の失敗経験からトラブルの想定をすることが大事です
トラブルを想定しようとした時に、そのヒントになるのが今までの失敗です。過去にこんな大叩きをした、あの1打がなければ、というようなことは皆さんも経験がいろいろありますよね。
想定していないトラブルに巻き込まれた時の経験というのは、ゴルファーは未来のラウンドに活きるんです。未来のラウンドでトラブルを避けるヒントになるんです。
中には同じトラブルを何回も何回も繰り返している人もいると思います。それを自分の技術のせい、自分のショットがうまくいっていないせいにしている人も結構いるんじゃないかなと思うんです。
でもそうではなく、条件が悪い所から大きなトラブルになっているということをちょっと思い返してもらって、その経験を次のラウンドに活かしてほしいんです。そうすると、取り返しのつかない1打、大叩きの経験というのは無駄にはならないんじゃないかなと思います。
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取り返しのつかない1打は、ショットとしてはそんなに悪くないことが結構多いです。いいショットを打ってるのにあんなとこに行っちゃった、ということがあるんですよね。
アンラッキーだったなと思ってしまうこともあって反省しづらいんですけど、攻め方によっては避けることもできるはずです。
そのショットというよりも、自分の戦略や攻め方、番手選びやショットの狙い方というところに間違いがなかったのか?このトラブルはどこで避けられたのか、2打目で避けられたのか、3打目で避けられたのかということをちょっと振り返ってみるといいんじゃないかなと思います。
よくこういう話をすると、「ゴルフにタラレバはないから」とか言う人がいますけど、この時こうしてたら、ということを改めて考えて次のラウンドに活かせないとなかなかうまくならないと思いますよ。
とくにラウンドが終わってから、「あの時こうだった」とか「あの時のミスをこうしておけば」ということを考えないとコース攻略がいつまでも雑なままになってしまうんじゃないかなと思います。
タラレバはあんまりゴルファーらしくないと思う人もいるでしょうから無理強いはしませんけど、「どこかでカバーできたかな」ということを振り返って考えてみるといいんじゃないでしょうか?
僕の最近の取り返しのつかない1打の詳細な話や、「カーヌスティの悲劇」の話もしています。
気になる方はぜひ動画をチェックしてみてください!
コヤマカズヒロ
2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2018年にはYouTubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。1974年生まれ。
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