ティーチングプロが考える初心者に必要なクラブは5本!ドライバーはいらない?!
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第27話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
今日もお便りが届いていました。「初心者は何本クラブがあればコースを回ることができるでしょうか」
ふむふむ。そうですか、そう言うことにもお悩みがあったりするんですね!では一緒に解決していきましょう。
クラブの本数は何本が正解?!
私が経営しているインドアゴルフ練習場にも、ゴルフを初めてやるのに最初から習った方が良いと思って、会員になられる方がいらっしゃいます。最初はレンタルクラブでゴルフを始めるのですが、しばらくしてクラブを買うときにどれを買ったらいいでしょうか?というのは、何度か聞かれたことがあります。
ティーチングプロ目線でお答えしていることを、皆さんにもシェアしてみたいと思います。
今回は、まだコースデビューをされていない初心者の方をイメージしてのお話になりますが、デビューはしていてもまだルールがわからなかったり、クラブによってそんなに飛ぶ距離が変わらないなんて思っていらっしゃる方も参考になるようなお話にしたいと思っています。
そもそも、コースで使えるゴルフのクラブ本数には上限があります。さて、何本でしょう?!
正解は【14本】です。
14本、ラウンド中に全クラブを使うでしょうか?!
私達でも、1ラウンドで全クラブを使うということはほぼありません。回るコースによって、多岐にわたるクラブを使って攻略を求められるコースもあれば、ちょっと単調な感じであまりクラブ本数を求められないコースもあります。
では、ティーチングプロが考える、初心者の方が最初のラウンドで必要なクラブ本数は…
【5本】です!5本の内訳は…
(1)ドライバー
(2)ユーティリティ(以下、UT)
(3)7番アイアン
(4)PW
(5)パター
とりあえず、その5本さえあれば…なんならドライバーだってなしでも良いと思いますよ!
え?ホントに5本で良いの?!と思われるかもしれませんが、生徒さんでも実際に5本だけで十分に初めてのプレーを楽しんできた方がいらっしゃいます。
むしろ悩まなくて良かったし、初めてコースでプレーしてもボールをなくさずに、そこそこいいスコアで回れて自分でもビックリしたとのこと。
ドライバーは絶対に必要なの?!
まず、初心者の方にハードルが高いのはドライバーで距離を出すことです。ドライバーは他のクラブと違い、ティーアップをして打ちます。打点も、アイアンよりもだいぶ左側にセットして、構え方も変わります。
そのあたりのセットアップ方法(構えてショットするまでの流れ)をちゃんと習っていないのに、アイアンからいきなりクラブだけ持ち替えて打たざるを得ないとすると、ドライバーがしっかり当たって距離が出る確率は…おそらく30%程度ではないかと。
1ラウンドでドライバーを使う最大回数は、パー3を除いた14ホール。最初の頃は、ちゃんとドライバーが良い当たりで距離が出るのが5ホールもあれば十分素晴らしい結果です!
実際のところスクールに通って頂いている会員様達は、初めてクラブを握って週に2~3回くらい練習されていると、最初の半年くらいドライバーの練習をしていません。ほとんどの方には、私たちコーチは扱いやすい短めのアイアンから練習してもらうように指導しています。そして、基本となる体の動き・グリップ・スタンス・スイングの形などをお伝えするので、ほとんどがアイアンを持っての練習となります。
PWや9番アイアンなどショートアイアンをある程度扱えるようになってくると、次はUTを持ってもらって、ウッド系のクラブで打った時にアンアンとは違う球が飛ぶ感覚を掴んでもらいます。カキーンと金属音を響かせるのは気持ちいいですからね♪
UTは女性ゴルファーには必須。距離が出にくい女性は、UTの方が使う機会が多くなることもあるので、UTメインで練習している方もいらっしゃいます。
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UTで130ヤード位飛ぶようになればラウンドスタートしても大丈夫です。そうすると大体目標の飛距離は7番アイアンで100ヤードになります。1クラブで番手を落とすごとに10ヤードずつ飛距離が落ちるとして、PWで70ヤードくらいですね。
レディースティーで300ヤード位のパー4を想定して、130ヤード(UT)+100ヤード(7番アイアン)+70ヤード(PW)これで2パットならボギー!素晴らしい!
と、まぁそんな簡単に行かないのがゴルフの難しさですが、イメージとしてパーを取りに行くのではなく、全ホールダブルボギーでも108で回れちゃうのです。最初は全部トリプルボギーでの124を目指していけば良いでしょう。
そうなると、ドライバーが本当に必要かというと、そうでもないかもしれない。練習を重ねてドライバーが飛ぶ気持ち良さが分かって、150ヤード以上ドライバーで飛ばせるようになってきたら、プラスすればよいですね。
そこまでいくと、コースに出たときにパーが取れる喜びを味わえることもあるでしょう。そうすれば僕らと同じ“ゴルフホリック”の仲間入りです♪お待ちしてますよ~!
クラブの他に必要なものは?
クラブ以外に、持って行かなくてはいけない必須のものがいくつかあります。初心者のうちは、あまりコストをかけず、ガンガン交換できるものをおススメしています。
【ボール】
まっすぐ飛びやすい「ディスタンス系」のボールを選びましょう。1ダースで2000円以下のもので十分です。大手メーカーでも安めのボールを出しています。
スイングスピードが早めの方は、ディスタンス系でも硬めのもの。スイングスピードが出ない方は、ソフトと書かれた柔らかめのものが良いです。
【グローブ】
グローブは何気に大事。手に伝わる感触が全く変わってきます。ですが、消耗品なので最初は耐久性重視で!私が初心者の頃に愛用していたのは「Fit39」というグローブです。
本革などは別に必要ないので「全天候型」と書かれたような1枚1000円以下のものを目安に探してみましょう。
【ティー】
ティーショット用のティーは、最初は自分に合う高さがわからないので、一定の高さが出るものを利用すると迷わなくて良いですよ。私が使ってみて良かったと思うのは、ブリヂストンのマグネットティ-のロング(上部38mm・全長85mm)タイプです。
打ち過ぎてなくなることもあるので複数用意しておきましょう。ショートティーは安い木のもので十分です。
【マーカー】
グリーン上で自分のボール位置にマークをするのは、パッと出せてパッとしまえるタイプがおススメ。ポケット内にあるのを探す時間は意外と無駄になるので、帽子のつばにつけられるマグネットタイプが良いでしょう。
また、パターのグリップエンドに刺しておけて、埋められるタイプの小さいマーカーはコースで貰えるので用意しておきましょう。
最低限これだけがあればプレーできます。後は水分不足になると判断力もなくなるので、飲み物や、お菓子等、口にできるものも用意しておきましょうね。
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初心者におススメのコースの選び方
初心者のうちは、打ち上げ・打ち下ろしなどが少ない平らなゴルフ場を選ぶ方が良いですね。距離感が分からなかったり、OBが出やすいという特徴があるコースは避けたいところです。
そのため、河川敷などをおススメされることが多いです。確かに河川敷は真っ平で、コース幅も広いし距離も短めで初心者向きに作られていることが多いです。ショートコースなど、まずは手初めに気軽に行きやすいコースが多いですから近所にある場合はお試しに行ってみるのが良いと思います。
ただ、河川敷のコースで注意が必要なのは、風が強いことがそれなりに多いので強風の日は避けましょうね。
それ以外に初心者におススメのコースは、ポータルサイトなどで様々な評価項目の点数がつけられているのでそれを参考にして頂ければと思います。
初心者の方は、安いコースを選びがちですが、安いコースはまず遠いですし、高低差が多かったりというマイナス面があることも多いです。口コミをよく見て選ぶようにしましょうね!
- 値段が安すぎず、高過ぎず
- フェアウェイが広い
- なるべくアクセスの良い所
できる限り経験豊富な人に連れて行ってもらったりして、スムーズにラウンドできるようにフォローしてもらうのがベストです!
どんなスポーツでもそうですが、上手い人とやる方が上達が早いですね。同じレベルの人とやっても上手くなるスピードは早くなりません。とにかく上手い人と一緒にプレーすることで、プレーのリズムなどを真似するようにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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文・名取 確
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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