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ゴルファーにとって有利で〝プレーファスト〟な救済ルールについて考える

重箱の隅、つつかせていただきます|第30回

2023/01/27 ゴルフサプリ編集部

ペナルティエリアイメージ

スイング、ゴルフギア、ルールなどなど…。ゴルフに関わるすべての事柄の“重箱の隅”をゴルフライター・戸川景が、独自の目線でつつかせていただくコラムです。

Text by Hikaru Togawa
Illustration by リサオ
GOLF TODAY本誌 No.608/106ページより

進行を促す「赤杭」の上手な設置方法とは?

重箱の隅イラスト

ゴルフ規則は4年ごとに大きな改正がある。オリンピックイヤーと重なっていたが、前回の2019年大改正から1年前倒しになり、今年がそれに当たる。

前回の改正では〝プレーファスト〟を実行するために、かなり判断と処置がシンプルになったな、と感じていた。

一番驚いたのは、レッドペナルティーエリアの扱い。川や池が絡まない場所も指定できるようになり、その中で枯れ枝などのルースインペディメントを取り除けてソールもできる、つまりジェネラルエリアと同様に打てることだった。

だが、施行から丸4年が経過したが、日本では未だに上手く活用できていないコースが多いように思える。

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アベレージが大叩きしやすいホール、プレーの進行が滞りがちなコースでは必ずトラブルになるエリアが有るはず。そこをレッドペナルティーエリアに指定すべきなのだ。林やブッシュとかだけではなく、紛失球が頻発する、深いラフなども囲んでいい。

指定エリアは、あくまでもアベレージの目線で考える。打てる技術がある上級者は、そのまま打てばいいのだから…と考えると、「赤杭」を立てる位置にも一言つけ加えたくなる。

あまり〝危険地帯〟スレスレ、池の縁とかブッシュ際に立ててほしくない。ドロップする場所が池際の急斜面とか、横に出すしかない林の中のままとか。

せっかく1罰打を加算して救済を受けるのだから、せめてグリーン方向に打てる位置でドロップできるよう、設定すべきだと思う。

こう意見すると「コースの難易度が下がる」と言い出す不思議な人がいる。1打のミスが3打にも4打にも増えないと気が済まないらしいが、本当の上級者ならミスは最小限に抑える腕があるので、難易度は変わらないはず。

脱出技術が未熟なアベレージの大叩きを減らせれば、全体的なプレーの進行がスムーズになる。利点しかないはずだ。

とはいえ、むやみに「赤杭」をフェアウェイに近づけろ、というわけではない。あくまでも私の目安だが「アンプレヤブルで1パットボギーが狙えるボール位置」を考えるといいと思う。

「レッドペナルティーエリア」の在り方とは

重箱の隅イラスト

「あるがまま」が原則のゴルフでは、極論すると救済ルールは「アンプレヤブル」だけでいい。ОBだろうが池ポチャだろうが「打てないと判断=1罰打で打てる状態に戻すアンプレヤブル」で処置できるからだ。

だが、これではボールが紛失するたびに打った元の位置に戻らなければならないので、プレーの進行が滞ってしまう。

だから、他の1罰打を伴う救済処置は「アンプレヤブル」より移動距離と時間短縮のアドバンテージがなくてはならないはず、という考えだ。

「アンプレヤブル」と「赤杭」の違いは、ドロップするのがボールの位置から2クラブレングス以内か、横切った「赤杭」ラインの基点から2クラブ以内か。

あわよくば1パット圏内に乗せられるボギーオンショット+1罰打が想定できる位置に「赤杭」を設定すべきだと思う。

そういえば先日、知人から質問があった。ボールは「赤杭」エリア外のラフ。スタンスはエリア内で、池を囲むボール止めネットにかかったが、救済はどうか、と。

回答は2通り。ネットが「動かせない障害物」なら無罰で救済可。だが「コースと不可分な物」なら救済はない。ボールがエリア内なら「動かせない障害物」でも救済はなく、そのまま打たねばならないのだが。

ボール位置が「赤杭」内外のわずかな差で判断ミスが生じないよう、この問題の真の正解はネットにスタンスがかからない位置まで「赤杭」ラインを遠ざけておくこと、だろう。

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戸川景(とがわ・ひかる)

1965年3月12日生まれ。ゴルフ用具メーカー、ゴルフ誌編集部を経て(株)オオタタキ設立。現在、ライターとしてゴルフのテーマ全般を手掛けている。


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